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おそロシア!現代文学の怪物「ソローキン」が描く異常世界

近年のロシア文学における最重要人物「ウラジーミル・ソローキン」

更新日: 2017年12月14日

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arroz7さん

■ウラジーミル・ソローキンって何者?

1955年生まれ、ロシアの小説家、劇作家

国内外の栄えある文学賞の受賞者、現代文学の古典作家である

テキストを徹底的に「解体」することを好み、不条理な“超暴力”のレベルにまで持っていった。

世界最強最恐最悪最高の作家、通称「ロシア文学界のモンスター」、ウラジーミル・ソローキンのテクストの一部を開陳。

『ウラジーミル・ソローキン。「現代文学のモンスター」の異名を持つ。』ってレスラーかよ。

■日本でも人気が高まっているソローキン

ここ数年の間に邦訳版が次々と発売

日本で最初に翻訳されたのは1998年、国書刊行会の企画、文学の冒険シリーズより『ロマン』。

1999年に同じく国書刊行会から短編集『愛』が刊行、その後しばらく彼の作品が日本語訳で読める機会は失われていたが、2010年の『早稲田文学3』で『青脂』の抄訳が掲載

その後は河出書房新社から『青い脂』、『親衛隊士の日』、更に『ブロの道』、『氷』、『23000』の氷三部作の翻訳が次々と発売、昨年には『青い脂』も文庫化

『7体の文学クローンが生みだす物質「青脂」をめぐり、1954年モスクワでスターリン、ヒトラー、フルシチョフらの争奪戦が始まる。』

7体の文学クローンの身体に溜まる謎の物質「青脂」。
スターリンとヒトラーがヨーロッパを二分する一九五四年のモスクワに、その物体が送りこまれる。
巨頭たちによる大争奪戦の後、エロ・グロ・ナンセンスな造語に満ちた驚異の物語は、究極の大団円を迎える。

20世紀末に誕生した世界文学の新たな金字塔!!

「ロシア文学の怪物」と呼ばれている、現役の作家の中でも一・二を争う変態作家、ウラジーミル・ソローキンの1999年発表の長編。

グロテスクとナンセンスの応酬、ロシアの文学・映画・史実のパロディに次ぐパロディ、ロシアの全歴史を網羅し片っ端から冒涜していく。

奇形のクローンであるトルストイ4号やらドストエフスキー2号やらナボコフ7号によるカオスな作品群、スターリンとフルシチョフは濃密なポルノシーンを演じ、ヒトラーがスターリンの娘を犯し、ソ連とドイツは戦争にてヨーロッパを征服しており、ほとんどの登場人物は男色でありスカトロジーであり簡単に死んでいく。

四方八方にぶちまけたストーリーを一気に消失させるような宇宙的クライマックスの凄まじさは必見。

あらすじ「7体の文学クローンが生みだす物質「青脂」をめぐり、1954年モスクワでスターリン、ヒトラー、フルシチョフらの争奪戦が始まる。」………青い脂、一体どんな奇書なんだ………。

光栄にも帯文を書かせていただいたソローキンさんの『青い脂』は超絶な怪作なので、みんな読むといいよ pic.twitter.com/ddJQqFQTY4

ソローキン『青い脂』読み中。コ、コレはヤバいな。SFとしても無茶苦茶ブッ飛んでる。ナゾの造語と中国語が乱れ打ちで一見、超読みにくそうだが、全然スルスル行ける!

ウラジーミル・ソローキン(訳:望月哲男・松下隆志)「青い脂」 造語の説明がついてるとこ好き(しかもその説明があんまり説明になってなかったりもするとかめちゃめちゃ好き) pic.twitter.com/v2xpIj0K4x

ソローキンの青い脂、著者も化け物ながら、訳者も相当の怪物ですわ

ソローキン『青い脂』はTwitterユーザーが選ぶTwitter文学賞にも輝いた(第三回、2012年)。

(長)ソローキン『青い脂』がTwitter文学賞海外小説第一位かあ。現代ロシア文学がよくぞここまで(感涙)。あと歯車が3、4回うまく噛み合えば本当に日本に露流来るかも(願望)。

訳者の望月哲男さんがTwitter文学賞海外部門第1位を受賞したことを、ソローキンさんに報告してくださったそうです。そしたら「大変嬉しいです。そのうち回転寿司を食べに日本に行きたい」ですって。松下隆志さんが鋭意翻訳中の作品が出る頃、版元の河出書房に呼んでいただきましょー。

>「大変嬉しいです。そのうち回転寿司を食べに日本に行きたい」
ソローキンさんの受賞コメント

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