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見えない糸に操られる・・・運命に翻弄される人々を描いた小説7選

運命に抗うことは出来ないのでしょうか?(アキラとあきら、マチネの終わりに、冬の旅、金色機械、白砂、すべての見えない光、天国でまた会おう)

更新日: 2018年02月24日

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sryamaさん

★『アキラとあきら』  池井戸潤

零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社の御曹司・階堂彬。互いに宿命を背負い、運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。

池井戸潤さんの『アキラとあきら』読了。 かなりの大作で感動。 境遇は違うが、東大を出てバンカーへ。新人研修で語り草になるほどの模擬稟議を成し遂げ、その後も運命が交錯。 いろんな意味ですごい大作。昔の作品とは思えないクオリティ。

池井戸潤「アキラとあきら」読了。零細企業と大企業の社長息子として生まれた二人の”あきら”の宿命story。共に親の生き方に人生を左右される。一人は社長として会社経営の難局を乗り越えようと、一人はそれをバンカーとして何とか支えようとする。社長、バンカーの醍醐味を心ゆくまで堪能した。

『アキラとあきら』読了。 池井戸潤作品、本当に面白い。 30年という長い時間軸といい、2人の主人公像といい、周辺人物との力・人間関係といい…描写力がものすごい。引きこまれて止まらなかった。 #池井戸潤 #アキラとあきら

★『マチネの終わりに』 平野啓一郎

出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。

マチネの終わりにはスリリングで一気に読めた。 運命に翻弄されてどんどん引き裂かれていく様が切なかった。 それでも強く残ったものがあってそれこそ尊いものなのかもって思えた。

平野啓一郎「マチネの終わりに」読了。運命よって出会い運命に翻弄されていく二人の物語。読了感がよかった。

何度目かの、平野啓一郎『マチネの終わりに』読了。登場人物の品が良く、美意識を持っていて、健気で、人間の内在的な力を信じていて、そしてなによりも根本的に優しい。何度目でも泣いてしまう。物事を否定系ではなく語る、そういう物語がやっぱり好きだ。僕はこの本をこれからも読むんだろうな。

★『冬の旅』 辻原登

小さな不運から転落の一途を辿った緒方。刑務所を満期出所したのち、難波、天王寺、切目と流浪の旅を続けた彼が見つけたのは極楽か、それとも地獄か。

読了。辻原登『冬の旅』集英社文庫。人生の機微と計らずも運命の波に翻弄される人びとを描いた文学小説。第二十四回伊藤整文学賞受賞作。敢えてそうしたのだろうかエンターテイメントの要素もありながら、極めてそれを抑えたかのような作品だった。物語は主人公が刑務所から出所するところから始まる…

辻原登「冬の旅」読了 本の帯に時代と運命に翻弄された男と女、と しかし明確な意思を 男にも女にも、明確な意思を感じる 触れる 手に触って震えるような 作品

辻原登の「冬の旅」を読了。長編小説だが、読み始めたらやめられず2日で一気に読む。人生はちょっとしたきっかけで暗転する。悪いほうに転がりだすと、落ちる所まで落ちる小説のなかの男と女の人生。時代と運命に翻弄されるが、それだけが人生の有為転変を決めるわけではない。快作!

★『金色機械』 恒川光太郎

江戸時代のこと――。とある川沿いの一大遊郭地帯の創業者の熊悟朗は、人が自分に対して殺意があるかどうかを見分ける能力を持っていた。ある日、熊悟朗の元に遙香という若い女性が訪れる。

恒川光太郎『金色機械』(文藝春秋)読了。江戸時代、触れるものを殺すことができる手をもって生まれた少女と、山賊に拾われ、極楽殿と呼ばれる場所に連れてこられた、他人の心が読める男。そして、謎の存在「金色様」。哀しみの連鎖を断ち切ろうと運命に翻弄される人々の物語。世界観が美しい。

恒川光太郎『金色機械』 錯綜する時間軸と、章毎で交代する主人公らの物語が「金色様」という異文明の存在によってひと繋がりの群像劇となり、壮絶な生と死が描かれる作品。そこあるのは、抗いようのない時代や環境、運命に翻弄される人間たちの無力さであり、また次世代へと続いていく命の強さです。

恒川光太郎『金色機械』読了。立場や境遇を異にする様々な人々の群像劇が、終盤に近付くにつれて一本の物語として収斂していく。時代物のファンタジーと言うのか御伽草紙と言うのか形容が難しいが、相変わらずこの人はある筈のない虚構に確かな質感と説得力を与えるのが上手い。良き。

★『白砂』 鏑木蓮

予備校生、高村小夜が一人暮らしのアパートで殺害された。心の動きに捜査の主眼を置く下谷署の目黒は、小夜を知るにつれ、援助交際の線を捨てて事件に迫った。

鏑木蓮さん『白砂』読了。運命に翻弄された女性達の、あまりにも悲しいミステリーです。謎解きよりも心理描写に重きが置かれています。終盤に向けて明かされていく真実には驚かされました。ただ、どうしても小夜ちゃんが可哀想で仕方ありません。

『白砂』鏑木蓮さん読了。苦学生の高村小夜が殺害された。事件を捜査する目黒の執念が運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく…犯人も犯罪も許されることではありませんが、この事件を取り巻く状況がなんとも切なく、心が痛くなる作品。

鏑木蓮の「白砂」読了。悲哀と温もりが同居した、不思議な読後感に浸ってる。最近の話題作は正直ハズレが多かったけど、この本は本当に面白かった。

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