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この発想はなかった!オススメの実験的小説まとめ

『アメトーーク!』で紹介された筒井康隆氏の作品をはじめ、様々な実験的小説をまとめました。(アフターダーク、残像に口紅を、道化師の蝶、abさんご、りぽぐら!、紙葉の家、見えない都市)

更新日: 2018年04月24日

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sryamaさん

★『アフターダーク』 村上春樹

都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう1人の若い女性をとらえる――。

村上春樹『アフターダーク』読了。記号化する不特定多数の集合。「アルファヴィル」のメタファー。切り替わる視点、流れ込む情報。無意識に見る他者。実験的小説の意味がなんとなくわかった。

村上春樹「アフターダーク」読みおえた 物語以上に"純粋な視点"である"私たち"による一人称の文章が村上春樹らしくない不思議な読み心地だった

村上春樹さんの「アフターダーク」を読み終えました。深夜から明け方にかけての物語。深夜だからこその雰囲気がイイ。登場人物の行動を客観的に見る場面があり、ここで読者に何かを投げかけているのも面白いの。視点という観点。謎や意味不明なところが多いが何度も読みたくなる1冊。

★『残像に口紅を』 筒井康隆

「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。

『残像に口紅を』物語が進むにつれて五十音が無くなっていく。”あ”が無くなれば、世界から愛も貴方も無くなる。実験的小説。最後の一文字が無くなるまで、物語がきちんと成立しているのが凄すぎる。

『残像に口紅を』は、筒井康隆の1989年発表のSF小説。作家の代表作。ゲーム性が強く、いわゆる「文学」とは異なった趣の実験的小説である。五十音中の日本語の音が1種類ずつ小説の文面から失われてゆき、同時に主人公のまわりでは、その音を含む名をもつあらゆる存在が失われていく。

アメトークの読書芸人観てて筒井康隆さんの書いた「残像に口紅を」の内容聞いてて蔵馬と海藤の戦いのやつに似てると思ってたら幽白のその話出てきて元ネタらしくやっぱりそうか!!ってビックリしてるなう。

★『道化師の蝶』 円城塔

無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』の作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。

円城塔「道化師の蝶」読了。ほとばしる円城感。言葉遣いの実験に近い感覚。さすがは芥川賞作品、もっと読書経験を積んでしっかり趣を理解できるようになりたい。

円城塔著『道化師の蝶』読了。円城塔さんの本は恐らく『意識の流れ』というジェイムズ・ジョイスから続く文学的な手法を使っている様な気がするのだけれど、読み進めていくと、計算された膨大な知識の流れをたどらされてしまう。妙に心地いい読後感があるので、非常に良い。

円城塔の道化師の蝶読了。普段読まないものを気紛れに試してみたと言う所なんですけど、けっこう好みでした。ある意味では言語に関する論みたいな印象。言語表現は発言された瞬間から多くの運用と変質あるいは誤読の可能性があって、それが豊饒な創造につながる。そんなものを感じました。

★『abさんご』 黒田夏子

昭和の知的な家庭に生まれたひとりの幼子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語。

「abさんご」が、実験的(「」を使わない、固有名詞や指示語を使わない、横書き、ひらがなの多様など)で、面白いとの評価も聞こえる一方、全然だとの声も。それにしても読んでみたい

黒田夏子「abさんご」読了。 夢のような幻のような。 小説だけど美術のような。

黒田夏子『abさんご』読了。 水をぽたぽたとこぼして流すような物語だった。何度も読まないと分からない上に何度も読む価値がある本だと思う。つまり本棚に入れておきたい本だ。 思ったこと、感じたことを素直に伸ばして文章にして、それで世間の評価を得たということはすごいことだとも思う。

★『りぽぐら!』 西尾維新

「りぽぐら!」という実験小説を読み終えたけどなにこれすごい。 使用する文字を制限して書くリポグラムという小説の書き方をこれで初めて知ったわけだけれども、暇をもてあました神々の遊びというか、どマゾゲーというか。

「りぽぐら!」読了。リポグラム⇒特定の語または特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた作品。−−−−−これは文章力と語彙力に優れていて尚且つドMじゃなきゃ出来ないよ。最後の話しは衝撃的。西尾さん流石です。

『りぽぐら!』、やばいなこれ面白い。短編じたいもまあ面白いが、西尾維新の苦闘ぶりが更にまた面白い。あの西尾維新がこんなに苦しい表現を……あーこの字が封じられてっから! みたいな楽しみ方をしている。楽しい

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