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現実のものとなりそう!近未来が舞台の小説まとめ

近未来とはいえ、実際に起こりそうな話に読む手が止まらなくなります。(オービタル・クラウド、R帝国、エアー2.0、エクソダス症候群、彼女は一人で歩くのか?、虹を待つ彼女、ドローンランド、神は死んだ)

更新日: 2018年04月29日

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sryamaさん

★『オービタル・クラウド』 藤井太洋

流れ星の発生を予測するWebサービスを運営する木村は、宇宙ゴミの不審な動きを発見する。それは国際宇宙ステーションを襲うための軌道兵器だという噂が、ネットを中心に広まりりつつあった。

藤井太洋『オービタル・クラウド』文庫版を読み終えた。大傑作。リアリティある近未来の絶望と夢。大風呂敷を綺麗に畳む手腕が見事すぎて震えるが、そのあとのエピローグでまた拡げるのがSF的に最高。主人公・和海の専門家の言葉を理解してみんなに判りやすく伝える能力って、藤井さんそのものだ。

藤井太洋「オービタル・クラウド」(ハヤカワ文庫JA)読了。宇宙規模の近未来SF。終盤はもう読む手が止まりませんでしたね、多数の視点から展開される話が徐々に集束していく、楽しさ、興奮。それぞれの立ち位置で全力を尽くす登場人物達に感動。明利と白石の師弟対決な部分が特にお気に入り。

藤井太洋『オービタル・クラウド』(早川書房)は、世界規模で展開される壮大な近未来宇宙謀略SF。山田正紀+ギブスンのおもしろさが凝縮し、そこにニール・スティーブンスン的な展開が繰り広げられる。クラウド技術が将来発達すれば、本書の状況は現実になるような状況は十分にありえそう。

★『R帝国』 中村文則

舞台は近未来の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。だが、何かがおかしい。国家を支配する絶対的な存在″党″と、謎の組織「L」。

中村文則さん「R帝国」読了。現代に対する強烈な風刺とSF的な近未来感を上手く融合している。「人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ」というセリフには登場人物と一緒に強烈な無力感に襲われた。今年読んだ本の中で間違いなくトップ3に入る一冊。オススメ。

中村文則『R帝国』読了。世の中の風がちょっと強いものになったり、おかしな方向に吹けば、これは予言書になりうるかもしれない。中村文則さんの作品はいつもギリギリの危うさがあって引き込まれる。このバランス感覚に脱帽。次の作品が待ち遠しい作家の一人。

R帝国 読了。 一気に読み… 今回も一場面一場面とても素晴らしかった。 小説の中で もう駄目だ、生きていたくないと思う瞬間があっても、それでも微かな希望を描いてくれる中村さん。 R帝国は いつもにも増してサキやHPを使って希望が描かれていた気がする。 早速2回目読み返そう。

★『エアー2.0』 榎本憲男

新国立競技場の工事現場で働く中谷は、不思議な老人と出会う。彼が開発した市場予測システム「エアー」の代理人として、日本政府との交渉窓口となるよう、中谷は依頼される。

『エアー2.0』(榎本憲男)面白かった!3・11後の近未来、出所不明の莫大な資金を武器に被災地復興を推進する組織、まほらば。彼らは救世主なのか?経済テロリストなのか?日本の政治経済や資本主義の問題点を鋭くあぶり出す21世紀の革命小説。圧倒的スケールとスリリングさに引き込まれました

榎本 憲男(著)『エアー2.0』、まだ途中だけど面白い。『シン・ゴジラ』世代に響く内容だと思う。

エアー2.0読了。新国立競技場爆破事件から始まる近未来小説。実際に起こりそうなエピソードの数々。でもそのエピソードはもうすでに始まっているかもしれない… スペシャルドラマが出来たら面白い(*^^*) pic.twitter.com/YFkIemkGPM

★『エクソダス症候群』 宮内悠介

すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。地球での職を追われた青年医師は、生まれ故郷の火星へ帰ってきた。かつて父親が勤務した、唯一の精神病院へ赴任するが。

『エクソダス症候群』宮内悠介、読了。地球外進出が進みつつある近未来、火星唯一の精神病院を舞台としたSF作品。精神医療史を下地に、綿密に練られたプロットが素晴らしい。舞台設定と物語のかみ合わせ具合が、実にお見事。計算され尽くされた美しさを感じる一冊でした。ごちそうさまでした。

『エクソダス症候群』。「火星の開拓」という壮大な設定だと、普通ならばテクノロジーや冒険などの方にいく。この小説は「精神医学」をテーマにした、意外な視点が面白い。 脳科学とかの先端的な知見から、「古代の呪術」などの原初的なものまで、精神にまつわる様相を盛り込んだ展開もイイ。

『エクソダス症候群』読了。特別大仕掛けがあるわけではないけど、物凄く緻密で深い観念系SF然としたお話。こねくりまわせばもっと難解にイーガン寄りになりそうなところを、ちょうど良い案配に落とし込んでいるバランス感覚もお見事。ワクワクもあるし、いやはや凄いわ

★『彼女は一人で歩くのか?』 森博嗣

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。研究者のハギリは、何者かに命を狙われた。心当たりはなかった。

森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』読了。近未来、人間がほぼ不死となり、人間そっくりのアンドロイドが過半数を占める世界のお話。シリーズ一作目の今作はいわゆる世界観解説。ディストピア的なのに危機感が希薄な所がユニーク。人物が淡々としてるのが森博嗣的でファンとしては嬉しい。非ミステリ。

森博嗣 彼女は一人で歩くのか? 読み終わりました。面白かった。おもしろかった。森さんの本は他の好きな作家さんみたく感情とか想いの深さに追いつけないのではなくて思考とか論理に理解が追いつかないのだけど、それなのに異常に面白いところがおもしろい。いい人物も出てきたし次が楽しみ。

「彼女は一人で歩くのか?」読了。あんまり泣かせる話じゃなさそうなのに最後泣いてしまったのは私にとって大切にしたい価値観がそこに丁寧に書かれていたからだった

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