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葉には防虫効果も!?『イチョウ』知られざる5つの雑学

秋の終わりの風物詩「イチョウ」。日本の街路樹No.1。あまりに身近な植物ですが、実はこれまでに奇跡的な命運を辿ってきた植物でもあります。ほかのどんな植物とも似つかない“孤独の樹”の知られざる雑学です。

更新日: 2017年12月03日

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秋の終わりの風物詩、黄金のイチョウ並木とその落葉。当たり前にめぐる季節の風景のように見えますが、そんなイチョウという樹木には実に様々な「キセキ」がありました。ぜひ、イチョウ並木の風景に新しい想いを馳せてみてください。

イチョウが美しい季節です

たとえばイチョウの絨毯‥ 歩くなら一人よりは二人 二人よりも三人 一人ではできない素敵なもの がそこにあるから。 おやすみなさい pic.twitter.com/fpgoJNNfcd

知っているようで意外と知らない「イチョウ」とは

イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、中国原産の裸子植物。

日本には鎌倉時代前後に伝来して、鎌倉幕府の寺社政策によって全国に八幡宮が造営されると同時に境内に植えられ、後にギンナンの食用化や材木の利用目的で日本中に移植されたと考えられている。

17世紀末、ドイツ人が長崎からギンナンを自国に持ち帰り、それが18世紀には欧州各地へ、さらに北米へと移植された。

現在では世界中で愛されている植物でもあります。

生長すると30mもの高木になります。晩秋に葉っぱが黄色く色づき、冬は落葉します。

雄木と雌木があり、それぞれ雄花もしくは雌花のみを咲かせます。ひとつの木に両方の花は咲きません。雌花は花後に種子を付け、秋になるとオレンジ色に熟して落ち、悪臭を放ちます。

イチョウの雑学① 日本の街路樹「第1位」

全国で1番多い街路樹はイチョウです。言い換えるとどこにでもある並木道ですので身近なところで良く見かけます

秋のイチョウ並木は本当に美しいですよね。

2012年の国土技術政策総合研究所の調査によると、日本で街路樹として最も使われているのは、1位イチョウ(8.4%)、2位サクラ(7.7%)、3位ケヤキ(7.2%)、4位ハナミズキ(5.3%)、5 位トウカエデ(4.8%)とのこと。

枯れ葉が散ると清掃が大変そうで、常緑樹の方が手間いらずで良さそうにも思えますが、春に芽生え、夏に茂り、秋に色づき、冬に散ることで季節の移ろいを目で楽しませてくれる落葉樹の方が、日本人好みなのかもしれません。

街路樹は、排気ガスなどが多かったり、アスファルトの間の固い土地に植えられたりという苛酷な環境にずっと立っていなければならないためそういう環境に強く寿命も長い銀杏が選ばれることが多いそうです。

イチョウの雑学② 実は世界に1種類しかない「生きた化石」

この銀杏、とても古い植物である。
北宋の詩人欧陽脩の残した記録が最も古いものであるが、最も栄えたのは二億年~六千五百万年くらいまえというから恐竜の時代である。

イチョウは現存する植物としては相当古い種です。

イチョウの歴史がとりわけ興味深いのは、栽培されずに自生している木が極端に少ないことだ。イチョウは、かつては北半球の全域に生育していたものの、気候変動が起こったり新しいタイプの植生が出現するたびに、あちらこちらで途絶え、ついにはユーラシア大陸のほぼ全域と北米大陸すべてから姿を消した。

ジュラ紀には17種も存在していたイチョウの仲間は、恐竜とともにそのほとんどが絶滅。
現存する種は街路樹として知られる1種類のみです。

イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、世界各地で化石が出土しているが、氷河期にほぼ絶滅し、イチョウは唯一現存する種である。現在イチョウは、生きている化石としてレッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。

レッドリストは、野生生物として近い将来絶滅のおそれのある種のリスト。
イチョウは「絶滅危惧IB類(IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種)に分類されています。

これは近い将来での野生での絶滅の危険性が高いということだ。
二億年前から地球に息づく植物が野生で絶滅し、並木道にしかなくなるというのは、言い知れない無常観がある。
銀杏に心があれば、なんと語るのだろう。

イチョウは原産地の中国でも絶滅寸前でしたが、人為的に救われ、世界中に拡まりました。

1万年前まで続いた長い氷河期によって、ジュラ紀には17種も存在していたイチョウの仲間は、この時代にほとんどが絶滅。生き延びたのは、氷河期にも比較的温暖だった中国大陸に残った1種のみでした。

絶滅を免れたイチョウはその後、人知れずひっそりと中国大陸で生き続けていましたが、中国が宋の時代(西暦960〜1279年)になり、人々に発見されました。そして、薬用や食用としての価値を見いだされ、栽培されるようになって中国全土に広まったのです。

その後、前述のように日本に持ち込まれ、そして欧州などへも拡がることになったようです。

街路樹など、全国で普通に見かける樹木だが、分類上は奇異な位置にあり、例えば広葉樹・針葉樹の区分では如何にも広葉樹に該当しそうだが、むしろ特殊な針葉樹に当たる。

現存の他の植物に近縁種はなく、種として孤立した植物なのです。

イチョウの雑学③ イチョウの樹にはオスとメスがある

雌木がつける葉(左)と、雄木がつける葉(右)。

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