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【閲覧注意】 死ぬほど洒落にならない百物語『第漆拾壱夜』

洒落にならない怖い話を「百物語」と銘打って紹介していきます。                         一気に百話も紹介すると多すぎるので10話づつを一まとめにしていきたいと思います。

更新日: 2017年12月04日

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この記事は私がまとめました

ANKOUさん

【収録話】

①.電車を降りる時
②.公園の違和感
③.山を切り開いた地にできた新興住宅地
④.幽霊の似顔絵
⑤.東北の安いビジネスホテル
⑥.姉の部屋からカタカタと音がする
⑦.8時半の電話
⑧.寝息
⑨.有害物質
⑩.老人病院での夜勤

『電車を降りる時』

ガキのときの話。

電車を降りる時に、靴が片一方脱げてしまった。
電車はそのまま走り去った。
どうしたらいいかわからず、そのままホームで立ち尽くしていた。
そこに次の電車が入ってきた。
ドアが開いたら、そこに脱げたはずの靴があった。
乗っていたおばちゃんが「よかったね」と微笑んだ。

どういう展開だったのか、今考えるとちょっと不可解。

『公園の違和感』

夜遅くの帰り道、公園の横を通った。
遠くから歩きながら公園の方を見ていると、なんか違和感がある。
近づいていくと、違和感の正体が分かった。
電信柱の長さが違う。
一方の電信柱の上に、髪が長く黒い服を着た女が前のめりに立っていた。
顔は青白く、ニヤリと笑っている。
これは目があってはいけないと、慌てて目をそらして歩いたが、無気味の一言だった。

その後、もともと霊感ゼロなので自分でみたものの半信半疑だったので、
昼間に同じ場所に行った。
電信柱は他と全く変わらずに、それがかえって現実味を帯びた。
幽霊がいたかいないかは別としても、電信柱の高さは間違いなく違った。

>>
オレは美少女なら許すよ(ワラ

>>
残念ながら美少女では無かったです。
妙に頭が大きいように見えました。
電信柱の上なので距離があるはずなのに、顔だけバンッと飛び出ているような…。
何とも言い難い感じですが。
とにかく、禍々しいの一言だったと思います。
公園の前にある家を上から覗いているようで…。
なので、暫くの間は自分の家の前にも電信柱があったので、
誰もいないかビクビクしながら確かめたものでした。

『山を切り開いた地にできた新興住宅地』

20年前、山を切り開いた地にできた新興住宅地に引っ越した。
その住宅地に引っ越して来たのは私の家が一番最初で、
周りにはまだ家は一軒もなく、夜は道路の街灯だけで真っ暗だった。
家は住宅地の端で、隣には整地されていない草むら。
そして草むらは山に続いていた。

その家に越してきてから暫く、家族皆が調子を崩した。
父は原因不明のできものが背中に出来、母はだるさで病院通いを続け、
兄はやたらと車の事故を起こした。
私は不注意でやたらと切り傷やあざを身体中につくった。
が、そのような不調もいつかなくなり、家族そろって新しい家にも慣れた。

家が建って一年経った。
新興住宅地も随分家がたって賑やかになった頃、父が話してくれた。
家族が調子を崩していた頃、父は夢を見たそうだ。
大きな蛇の夢で、草むらからじっと父を睨んでいたらしい。
そして次の日、父は家の傍の草むらでその蛇を本当に見た。
蛇は胴の径が10センチもあろうかという大きさで、
体調は2メートル程もある大きさだった。
父はなぜか申し訳ない思いになり、蛇に話し掛けたそうだ。
「この地に昔からいたのだろう。勝手に来て申し訳ない。
 でも、いまさらここを離れるわけにはいかない。
 この地を大切にするからゆずってくれないか。
 それと、俺の前にはどれだけ姿を現してくれてもいいが、
 家族は正直言ってその姿をみると怖がる。
 頼むから俺の前だけに姿を現してくれ」
蛇は暫く父を睨んでいたが、ゆっくりと山に向かっていったそうだ。
父はその日、寺に行き、酒を納めてきたらしい。
家の不調が改善されたのは、その日からだと父は言っていた。
そして父はその後、蛇を見ることはなかったそうだ。

『幽霊の似顔絵』

うちの実験室には『女の人』がいる。
気配だけなんだけど『女の人』で、
ラジオをかけながら仕事していたりすると、
何もしないのにラジオの入りが悪くなったりする。
しかも、そこで2人以上で仕事しているときにはそんなことは起こらない。
「頼む、好きな曲なんだ、聴かせてくれ~」とか言うと、入りが戻る。

この間その部屋で待ち時間があり、一人やはりラジオをかけながら、
手近にあった紙に落書きをしていた。
するといつものごとくダウンしていくラジオ・・・。
2,3回電源を入れ直したけどやっぱり駄目で、その時おれは何を思ったのか、
(これも変な話なんだが)
「じゃぁ、あんた(女の人)の顔描いたげるからラジオ聴かせて」
みたいなことを言ってしまった。
当然、顔なんて見えないから、全くの想像で紙にペンを走らせた。
それで、ラジオのボリュームは戻った。
何となく最初に描いたのは髪の長い女の人。
おれ「こんな感じ?」
・・・・下がっていくラジオのボリューム
おれ「違うらしい」
描き直しはじめる。
・・・・戻っていくラジオのボリューム
次におかっぱっぽい髪型の女の人。
おれ「これじゃどう?」
・・・・変わらないラジオのボリューム
なんか、納得して貰えたのかなぁ・・・?
よく分からないけど、そこで切り上げて実験室を出た。
この時の一部始終を誰かに見られていたら、きっとデムパと思われるよな~。

帰ってから、描いた絵をどうしたもんかと思って、マッチで焼いてみた。
それから、特になにかあったって事もないけど、ほんのり怖いので。

>>
あんた、優しいね。
でも、ビンゴ!でボリュームが無限アップしたら迷惑だったろうなー。

>>
もし偶然『ほんとうの顔』が描けてしまったら・・・
そのときその顔がニヤリと笑って、紙の中から話しかけてくるんじゃ・・・
などと妄想してしまいました。

『東北の安いビジネスホテル』

出張で東北の方に行った。
作業が完了した時には、帰りの新幹線に間に合わない時間になっていた。
宿泊費は自腹になるので、安いビジネスホテルを探してチェックイン。
部屋に熱気がこもっていたので、カーテンと窓を開けて換気をする。

ビールを飲みながらぼんやりテレビを見ていると、窓の外で何か動いたような気がする。
ふと、そちらに視線を向けると、おかめの面のようなものがあった。
下から覗き込んでいるように鼻から上しか見えない。
ここ5階だぞ?
ゾッとして顔をそむけて、改めて見直すと何もない。
気持ち悪くなったので、窓とカーテンをきっちり閉めてすぐにベッドに潜り込んだ。

翌朝、チェックアウトを待っている間、
何気なく周りを見渡した時、血の気が引いた。
ロビーの壁には、夕べ見たおかめの面がかけられていた。

『姉の部屋からカタカタと音がする』

19歳の夏、専門学校が夏休みに入ったので久しぶりに実家に帰り、
二階の自分の部屋で本を読んでました。
隣の姉の部屋からカタカタと音がするので見に行くと、
全開になった窓から入った風に壁掛けが揺れているだけでした。
家猫が脱走する為、
我が家では『部屋を空ける時は窓を閉める事!』という決まりがあったので、
「なんで開けっ放しなんだ」と思いつつ窓を閉め、鍵をかけ、読書を再開しました。
ふと、几帳面な姉にしては珍しいと疑問に思い、姉を探しに一階に・・・
台所で姉と母を見つけたので「猫が出たらどうするんだ」と窓の事を話すと、
掃除の後に窓を閉め、それから二階には上がっていないと姉。
二階に行ったが窓は閉まっていたと母。
そして、三人で恐る恐る二階へ・・・
案の定、窓は全開に。

ちなみにド田舎の我が家のまわりは水田と林です。
泥棒なのか何なのか未だに不思議です。

『8時半の電話』

私の会社に毎朝かかってくる電話がある。
朝8時半ぴったりに鳴る。
入社したてで電話番をしていたころは毎朝律儀に出ていた。
しかし、出ても何も言わない。しばらくして切れる。
1週間続いたので気味が悪くなったので先輩に聞いてみたら、
前からかかってきているらしく、今では誰も取らなくなってしまった、と。
確かに会社の始業は9時だから、30分も前にかかってくる電話はとらなくても良いだろう。

ある日、仕事の関係でそのくらいの時間に電話がかかってくる予定があったので、
8時半の電話に出てしまった。
その電話は仕事の電話ではなく、いつもの無言電話だった。
しかし、その日はちょっとだけ違った。生活音が聞こえた。テレビの音だった。

次の日、呼びかけてみることにした。
「もしもし、番号をお間違えではないですか?」
そう言ったら切れた。

次の日、またかかってきた。
しかしいつもと違うのは、
いつもはほうっておけばいつしか切れてしまうのだが、
その日はいつまでたっても切れなかった。
仕方ないので電話に出たら、
男性の声で『こちらはどこの番号ですか?』と言われた。警察だった。
聞くと、首吊り自殺をした男性の遺書に、
『あいつに裏切られた。あいつを殺して俺も死ぬ。』と書いてあったらしい。
警察としても”あいつ”を探しているんだ、と。
彼の部屋の電話帳に唯一載っていた番号がこの番号だったので、
確認のためにかけた、とのこと。
しかし、会社の誰もが自殺をした彼のことを知らない。
もしかしたら、ずっと前に退職した人の関係者なのかも、ということになった。

しかし、番号間違いを指摘した女性が1週間後に自殺した。
裏切りを働いたと思ったのは自分の言葉からなのでは、自分の言葉が彼を殺したのでは、
という考えに耐えられなくなった、と。
相手は違えど、彼は”あいつ”を連れて行ったんだ。

私の会社で起こった話です。

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