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推理作家がSFを書くとこうなる!緻密な世界観がすごいSF小説7選

SF小説は今も昔も人気のあるジャンルで、多くの作家陣が挑戦していますよね。その中からミステリ作家が書いたSF小説を厳選してみました。ミステリ作家ならではの計算されつくされた世界観とロジックが楽しめます!!

更新日: 2018年10月26日

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gesyutarutoさん

■舞台は千年後の日本!歴史に隠された秘密とは?

著者:貴志祐介

千年後の日本では、人々は「呪力」と呼ばれる超能力を身につけていた。
舞台は自然に囲まれた集落「神栖66町」、そこでは「バケネズミ」と呼ばれる化け物を使役していた。
「神栖66町」に生まれた12歳の少女、渡辺早季は同級生と共に外に出かけた際、「ミノシロモドキ」という自走型端末と出会う。
この出会いを機に、早季たちは隠された歴史を知ることになる。

第29回日本SF大賞を受賞した本格SF。アニメ化もされている。

ノスタルジックな日本の古風な雰囲気とサイコキネシスのSF的要素を見事に融合した作品であると感じた

SFなのに実はやってることは現代と変わりがないという感覚を受ける。上下巻千ページを超えるボリュームだったが、この世界観に没入していたので特に気にはならない長さだった

■二百年後の未来を救うため死を前にした男が立ち上がる!

著者:石田衣良

悪性の脳腫瘍にかかり、死を宣告された中年男。ひょんなことから彼の意識は二百年後にタイムスリップしてしまう。未来は「黄魔」という致死率87%のウイルスが猛威を振るう死の世界だった。
人々は塔の中に閉じこもり、階級社会を作り暮らしていた。絶望的な未来を救うため、死を前にした男が今立ち上がる。
「ブルータワーを解放せよ」、男は救世主になれるのか!

本格SFファンタジー、ここに誕生!

始めの三章ほどは、チマチマ読んでいたのですが、半分ちょい前からグーーーっと読むスピードが早くなり、想像もしやすく頭の中がSF映画がかかっている状態でした。最後もきちんと完結していて、満足な一冊でした

文句無く面白い快作なんで、SFだからちょっと。。。と思っている方にもぜひとも読んでいただきたい。石田衣良のオールタイムベストかもしれない

最後は絶妙なところに話を落とすし、久しぶりに気持ちの良い読書が出来た。ちょっと長いけど、人にお薦めしやすい本だと思う

■夢の中に逃げ込んだ逃亡者を追う「ドリームバスター」の物語!

著者:宮部みゆき

地球とは異なる位相にある惑星「テーラ」では、人間の意識と肉体を切り離す「プロジェクト・ナイトメア」が進められていた。5代目の実験機「ビッグ・オールド・ワン」の完成で計画は成功するかと思われたが、「大災厄」を引き起こしてしまい、実験体の死刑囚50人の逃亡を許してしまう。
死刑囚50人は意識だけの存在となり、地球人の夢の中に逃げ込んだこれは。逃亡者を追い求める賞金稼ぎ「ドリームバスター」の物語である。

ジャンルとしてはSFファンタジー。設定はSF色が強いが、難しくはない。キャラクターも、宮部さんらしい手法で一人ひとり個性的に、生き生きと描かれ、ページをめくる手を止めさせない

1つの物語を3つの角度から紡ぐ物語で悪夢を退治してくれるドリームバスター。数時間もあればあっという間に読めちゃうサクサクものだが、読み始めると一気に物語に入り込み、そして一緒に物語を楽しんでいる自分がいる

■危険な世界を生き残れ!13人の男女のサバイバルが始まる!

著者:東野圭吾

13時13分、世界は突然変貌を遂げた。崩れ落ちる道路、火の手を上げる車、ボロボロの建物。まるで世紀末のような世界に取り残された13人の男女。
なぜ彼らだけしかいないのか。「P-13 現象」とはいったい何なのか。彼らは生き残ることができるのか。
究極の人間ドラマが今始まる!

簡単にいうとパニックエンターテイメント小説。 ただ、人間の感情や心の動きの描き方が秀逸ですぐに物語の世界に引き込まれる。 確かに災害、避難、災害、避難の繰り返しでだれるところもあるのだが、それを凌駕する人間ドラマの素晴らしさで一気に読ませてしまう

最近読んだ小説の中でははっきり言える一番だな。この引き込ませる文章力といつまでも読めるかといって長すぎないこの量、なにをとっても良かった

読みながらも、映像が浮かんでくる。これは是非とも映画化して欲しいと感じた

■超能力を持つ少年少女の苦しみを描いた連作短編集

著者:井上夢人

予知能力を持つ少女。心の声が聞こえる少年。虫を集められる少女。カミソリのような力で他人を傷つけてしまう少年。癒しの力を持つ少女。電気の力を持つ少年。特殊な力を持つ彼らの物語。

超能力者をテーマとした連作短編集。

初めてSF小説というものを読んだけれど、思ったよりも面白かった。 6人の超能力を持った子供たちの話。短編集になっている

井上夢人さんらしい、小さき者や弱き者、異能の者に対する眼差しが慈愛に満ちていて心優しい物語

■サブカルと絶望に満ちた学園から逃げ切れ!これぞエンタメの極地!

著者:恩田陸

日本人だけが地球に残っている近未来。エリートへの近道はただ一つ、「大東京学園」の卒業総代になること。
厳しい入学試験を突破したアキラとシゲル。二人を待ち受けていたのは絶望に満ちたキャンパスだった。前時代の遺物が蔓延する学園から、彼らは逃げることができるのか?

スピード感とスリル満点の描写を畳みかけ、その上ぶん投げねじ込まれてくるジャパニーズ東京昭和サブカルチャー知識の応酬披露で、最後の1ページまで全力疾走で読み手を飽きさせないエンタメ性は秀逸

SFには「世界を作り上げる能力」が必要不可欠だと思っていますが、このルールと世界をつくっただけでも十分満足な気がします

■永遠を生きる子供たちの悲しき戦いの記録

著者:森博嗣

パイロットの補充のため、基地に転属してきたカンナミ・ユーヒチ。彼はエースパイロットとして戦闘機に乗り、人を殺す。戦争がショーとして扱われる時代、「キルドレ」と呼ばれる子供たちの葛藤と苦悩を描いた物語である。

「スカイ・クロラシリーズ」の第一作目であり、時系列としては一番最後に当たる。どの順番から読んでも差し支えはない模様。映画化もされている。

細やかな戦闘機の描写、戦闘シーンの緊張感と迫力の説得力は、ほぼVR。文字だけでヘッドセットを被せてくる。エースコンバットユーザー、ぜひ一読を

陸地での描写の徒労感に比べ、映画的な戦闘シーンの歯切れ良い描写が生のリアルを感じさせてくれるセンス、そしてそのカタルシスは強烈である

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