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都立トップ校の推薦入試対策と合格後の勉強法

日比谷高校、都立西高校、都立国立高校という都立トップ校の推薦入試の対策や勉強法、面接の質問事項と、合格した場合のその後の勉強法についてまとめました。

更新日: 2018年01月01日

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kurumisawaさん

■〔大前提〕都立トップ校の推薦入試は「宝くじ」だと思え!

1月下旬は都立トップ校の推薦入試の時期になります。全都、全国、いや、今や世界中から応募者がある日比谷高校、都立西高校、都立国立高校の推薦入試は、成績オール5でも当たり前のように不合格になる最難関中の最難関の入試です。

推薦入試の鉄則は「合格を期待するな!」というコト。宝くじの1等のように、「不合格で当然。受かったらラッキー」ぐらいの気持ちの持ちようでなければなりません。

都立トップ校は、オール5の応募者数だけで推薦入試の募集定員を大幅に超越します。従って、オール5であることは、推薦入試合格に求められる最低基準。もちろん、オール5であっても不合格が当たり前です。

ただし、素内申43~44であっても合格はでています。というのも、学力重視の流れの中で、内申の比重が下がり、小論文・作文が重視されるようになったからです。小論文や作文で卓越した能力を見せつけることができれば、オール5でなくても合格の可能性はあります。

■〔受験作戦〕「推薦は受験しない」というのも一つの選択肢!

小論文や作文で合否が決まるとはいえ、オール5かそれに近い内申点が大前提になるのが推薦入試です。

もしもあなたの素内申が43未満であれば、推薦入試は受けずに、一般入試に専念するというのも一つの方策でしょう。推薦入試に時間を費やすよりも、一般入試で合格する可能性を高めることを優先するという考えです。一般入試は、内申点の比重は低く、ハイレベルな入試問題で点数差がつくために、内申点が高くなくても、真の実力があれば合格できます。推薦を受けるか、受けないか、見極めが必要でしょう。

推薦入試をあえて受けない受験者の理由は様々。「開成、慶應女子、国立附属などへの合格を勝ち取って自信をつけたうえで都立トップ校に進学したい」という受験生も、都立トップ校には存在します。

ご存じのように、今や男子最難関の開成高校は、定員100名で、合格者数は繰り上げを含め約250名。開成高校合格者の大部分が辞退して他校へ進学しています。そして、その進学先の最大勢力が都立トップ校です。

■〈合格のコツ〉小論文・作文の必勝対策法は?

日比谷高校、都立西高校、都立国立高校の都立トップ校で課される小論文・作文で見られているのは、読解力、論理的思考力、記述力です。

与えられたテーマを的確に読み解きし分析し、論理的な思考を介して、豊富な語彙力を用いて、具体例などを交えながら明瞭に記述することが求められます。

合格者の多くは、過去問の2~3年分程度を、学校や塾の先生などに添削してもらっているようです。

添削してもらうことによって、誤字脱字や、論理の飛躍といった、自らでは気づくことのできない箇所を気づくことができます。

■〈合格のコツ〉面接で聞かれる質問事項とその対策は?

都立トップ校の面接は基本的に、あまり点差がつきません。自己PRカードを基に、志望理由といった基本的な質問がなされ、そこから深く突っ込んだ質問がされますので、自己PRカードから、ある程度の質問事項を想定しておきましょう。

都立トップ校では、いくつか学校別に特徴的な質問がなされています。日比谷高校では「最近の関心のあるニュースについての解説と自分の意見について」、都立西高校では「自由と規律について」、都立国立高校では「学校文化祭でどのような役割を担いたいか」など、学校ごとに特徴があります。

■〈合格したら〉 入学式までの時間で高校内容の先取り勉強を!

超高倍率の推薦入試にもしも合格したら…?

日比谷高校、都立西高校、都立国立高校の推薦入試合格者にアンケートをしたところ、ほぼ全員が「高校内容の先取り勉強をはじめた。」とのことでした。

驚くべきことに、推薦入試合格者の9割以上が、「一般入試組と同じように1日10時間程度の勉強を継続した」というのです。

都立トップ校に入学するということは、将来の大学入試で、当然に東京大、京都大、国立医学部、東京工業大、一橋大、海外有名大といった世界ランキング上位の大学を目指すとういうこと。入学式までの自由な勉強時間を有意義に使うことが、将来の一流の環境への近道になるのですね。

■〈数学〉 入学式までに最低でも高1内容を1周すること

都立トップ校の進学者は、一般入試合格者も含めて「高校内容の先取りを入学式までにしておく」というのが常識です。最低でも高1内容(数学ⅠA)を、推薦入試合格者は余裕があるので、高2内容(数学ⅡB)まで先取りする人が多いようです。

都立トップ校が、中高一貫校ではないにもかかわらず、あれだけ難関国立大に合格者を出しているのはなぜでしょうか。東大合格者数でいえば、開成高校の高入生実績を超えて、日比谷高校が今や日本一です。

それは、都立トップ校が、高校3年間で伸びるカリキュラムを組んでいるからです。進度は非常に早く、日比谷、都立西、都立国立の3校とも、高1年の2学期から、高2内容に突入するというスピードです。都立トップ校の数学のカリキュラムを基準に勉強すれば、塾に依存する必要もなく、東大理系レベルに合格する力がつきます。

最初のスタートダッシュが肝心なのは言うまでもありません。1学期はその速さに驚くかもしれません。だからこそ、高1内容(数学ⅠA)は最低でも誰もが1周したうえで都立トップ校に皆入学します。1周勉強することの重要性を知っているからです。高1内容(数学ⅠA)を1周しても、ハイレベルな都立トップ校においては、高1の1学期内容を先取りしたにすぎません。すぐに高2内容に突入します。今からその準備をしなければなりません。

数学ⅠAの基本問題が解けるようになることが、先取り学習の第一歩です。独学用教材として王道のチャート式は、「白>黄>青>赤」の順番で高い難易度になっています。

中3の独学用としては、白、黄色、青のいずれかになると思います。都立トップ校進学予定者は、数学に自信のある人(駿台模試で偏差値70レベル)が大勢いるでしょう。その人は青色も良いでしょう。

■〈英語〉 入学式までに高校内容の英文法1周&単語・熟語暗記継続

都立トップ校進学者は、併願で開成、渋谷幕張、国立附属、早慶附属といった難関国私立高校に合格しています。従って、中学3年次までに、高校内容である仮定法、関係副詞、倒置、過去完了、知覚動詞、使役動詞などをすべて理解したうえで入学します。

推薦合格者は、入学式までの時間を使って、改めて、都立トップ校進学者が当たり前に知っているこれらの高校内容の文法事項を1周しておきましょう。

都立トップ校進学者は、ほぼ全員が、高校2年生レベルの英単語・英熟語の知識を持って入学します。ほぼ全員が、開成、渋谷幕張、国立附属、早慶附属といった難関国私立高校に合格して入学するからです。

継続してきたであろう英単語、英熟語の暗記を引き続き続けましょう。入学式までの日数が約60日。1日30個+単語復習を継続すれば、入学式までに1500程度の語彙を増強できます。

東大、東工大、一橋大といった国立大学進学に必要な基本単語をほぼ網羅することができます。

■〈国語〉 古典文法の先取りが有効

都立トップ校進学者は、難関国私立高校に併願で合格しているので、すでに高1~2年初級レベルぐらいの古典文法は習得しています。都立トップ校進学者が通っている進学塾の授業では、古典文法についてもかなり深く突っ込んで勉強しているのが普通だからです。

おすすめは「望月光の古典教室」です。Amazonの評価1位で、古典文法の基礎固めには最適。この一冊で、大学入試レベルまでとはいきませんが、基本レベルまででは十分。

■〈理社〉 どの科目を大学入試で使うかを決めておこう

理社については、高校のカリキュラムと、志望大学を踏まえて、どれを大学入試で使うかを考えてみましょう。

例えば、あなたが理系志望なら、理科では、難関国立大を目指すために「物理」「生物」「化学」「地学」のうち2科目を選択することになります。

この中から、自分の好きな科目や、大学以降で学びたいことなども踏まえて選びましょう。今のうちから選んだうえで勉強しておくと、将来の大学入試に向けて大きなアドバンテージになります。

一般的には「物理」「生物」「化学」の三つのうちのいずれかを選ぶことが多数派です。(「地学」は受験で使える私立大学が少ないため少数派)。

地歴・公民は、文系なら2科目を選びます。「日本史+世界史」という選択は稀です。膨大な暗記量になるからです。一般的には「日本史+地理」や「世界史+地理」が多いようです。なお政治経済や倫理といった政治経済は、東大文系を目指す場合、2次論述試験を実施していないので選択は不向きです。

今のうちに、だいたいのイメージを固めましょう。「東大理系を第一志望にしたい。選択は物理と化学かな」など。

入学式の日までの先取り学習の最優先は数学と英語ですから、理社の先取り学習は優先順位でいえば二番目。ただし、推薦合格者はかなり時間的余裕があるので、理社の先取りも1科目ずつ始めたという人がかなり多かったです。

まずは1科目、基礎的な参考書を購入して勉強を始めましょう。

都立トップ校進学予定者は、国数英の3教科に関しては、高校内容を大幅に先取りして入学するのが普通ですが、理社の習熟度には入学時点で差があります。

国立附属や開成、渋谷幕張を併願合格した都立トップ校進学予定者は、理社も高校レベルの知識を持って入学することになります。都立トップ校進学者は、このような層が大勢います。

彼らと同じスタートラインに立つために、入学時までに理社で1科目ずつ勉強を始めておくと、大きなアドバンテージになるでしょう。好きな科目、得意科目で良いと思います。

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