実は「超スマホ大国」の中国
行き先を入力すると周囲のタクシーに情報が送られ、空車から連絡が来る。
名刺を持ち歩く、ということはないとか。
北京から上海に向かう途中、北京の空港で身分証明書と財布を忘れたことに気付いた。チェックインカウンターで事情を話すと、航空会社の職員が「スマホさえ持っていれば問題ない」と教えてくれた
こんなエピソードがあるほど。
特にスマホ決済の利用率は圧倒的
日本のモバイル決済の利用率が6.0%なのに対し、中国は98.3%
※中国都市部での数字。
中国のスマホ決済は「支付宝(アリペイ)」と「ウィーチャットペイ」の2強に延べ12億人が登録
QRコードを読み込んで支払うタイプのスマホ決済が普及。
飲食店、百貨店、屋台、ホテル、鉄道、航空、病院、公共料金の支払い、出前や年金の受け取りまで何でもウィーチャットペイ
大きいもので1個10元(約170)円ほどの焼き芋。冬の風物詩だが、中国では屋台までがキャッシュレス化
めっちゃ便利…
中国では日本よりも偽札が多く、また治安も日本に比べて良くない面も指摘され、現金の利用が日本に比べてリスクが高いことがあった
そこへスマホが普及し、一気にいまの形に。
逆に、中国でスマホをなくすと終了!?
スーパーやファストフード店、シェア自転車やタクシーから、果ては焼き芋の屋台まで「現金お断り」
銀行アプリの暗証番号を解析され、簡単にできる送金で大金を移動されたケースは少なくない
実際、高齢者は悲惨な目に
多くの高齢者や、スマホを持っていない内陸部の農民らが対応できずに取り残され、“支払い難民”になっている
高齢者たちは、アリペイを活用して決済する若者と比較して、ディスカウントやクーポンといったサービスを享受できない
事実上、高齢者が損をする社会になってる。
道端で待っていても、タクシーは止まらない。
炎天下で、タクシーを待ち続けていた一人の高齢者が熱中症となってしまい、結局、皮肉にも来たのはタクシーではなく救急車