ルートヴィッヒ二世の溺死、母の死、妹ゾフィーの焼死そして1889年1月、最大の悲劇が皇帝一家を襲う。皇太子ルドルフがマイヤーリンクの狩猟の館で男爵令嬢と情死を遂げたのである。激しい衝撃を受けてエリザベートは錯乱状態に陥る。皇帝の配慮で葬儀には出席しなかったが、ハプスブルク家の霊廟を訪れ、泣き叫ぶエリザベートの声が地下の墓所にこだまし、鬼気迫るものがあったと霊廟の修道僧が書き残している。旅に明け暮れ一人息子の身辺にいることのなかったエリザベートは、深い後悔に苛まれ、人前をさ避け、さすらいはさらに激しさを増していった。皇太子ルドルフの死後、エリザベートは喪服しか身に付けなくなりその姿は大陸を移動する黒いカモメのようであった。

出典http://www002.upp.so-net.ne.jp/masuemon/link/austria/sissi1.html

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美貌の皇妃 エリザベート

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