この立て続けに起きた愛する者の死、それも自殺による死は、エリザベートに死への願望を募らせることになる。そうでなくとも、美に異常なまでに執着していたエリザベートにとって、老いること自体が苦痛で、三十歳を過ぎてからは肖像画を描かせることも写真を撮らせることも極力拒んできた。中年以降はただでさえふさぎこむことが多く、旅以外に生きる喜びを感じられなくなっていた彼女は、ルドルフの死以降、常にべールを被り、大きな扇子で顔を隠し、どこに行くのも喪服で通したという。

出典ハプスブルグ家 憂いの美女皇妃エリザベート [Habsburg] - Onlineジャーニー

前へ 次へ

この情報が含まれているまとめはこちら

美貌の皇妃 エリザベート

ハプスブルク家の支配が終わりを迎えつつあった19世紀末期、一人の伝説的美貌を持った女性がいた。その名前は、エリザベート。今もなお、慕われる彼女の人生をまとめた。

このまとめを見る