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なぜ日本は女子にローファーやパンプスを履かせるの?足の負担の問題は?カウンセリング靴店はこう分析する

なぜ日本では女子はローファーやパンプスを履かなきゃいけないのか?履くことによって生じる問題とは?日本人の靴文化や足の問題に精通したカウンセリング靴店のコラム記事より、その歴史背景や、着用上の問題点の解説を引用する

更新日: 2018年02月08日

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この記事は私がまとめました

昔ながらの「街の靴屋さん」は、長年の経営により靴や足の文化や問題点を知り尽くしている。最近はチェーン店などの台頭している時代だが、そんな今こそ地元の「靴のプロ」の知恵を多くの人と共有することに意義があるんじゃないだろうか

gudachanさん

特に冬になると発生する「女子の履き物が強いられる日本」問題

学生も社会人も、制服やスーツを着る女子はみんな足元を見れば揃って黒い革靴。よく考えれば日本だけの独自の文化だが、Twitterでは冬場になるとこの「風習」への批判が発生するようだ

雪降るとわかってても、パンプス、ローファーの都会女子たち、やはりタフだな( ̄∀ ̄)

うちの高校、女子は冬服着用可になるとタイツ履いていいけど無地の黒靴下は履いたらダメって決まりある。ローファーにタイツ1枚で不衛生だって話してたらしいけど、「社会人の女性はストッキングにパンプスを履いてるだろう」と男性の生徒指導の先生に言われて断られた。てめぇ裸足で革靴履いてこいよ

やっぱローファーってみんな踵ゆるいものなのか…女子って生きづらすぎかよ…パンプスといいローファーといいローカットの靴ばっかりじゃん…

駅に着く。しっかりブーツの私と、こんな日もパンプス履くひとの女子力の差よ!無理無理! 学生はさらにすごい!タイツも履かんとソックスにローファーて!なんでや!なんで平気なんや!!わかさか!!

ヒールで頑張る女子すごいよ。ちなみにローファーやパンプスも苦手(足の形が合わないし、皮膚が硬くなる)だから、中学の3年間はラバーソールで通学してたし高校の時はオニツカタイガー履いてた。しかもセーラー服でな!ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧

「足と靴の相談室ロビンフット」のローファー・パンプス問題点分析

「足と靴の相談室ロビンフット」のコラムによると、たびたびローファーやパンプスのカウンセリング依頼があるという。どちらも同じ構造上のトラブルが生じるようだ

新年度の始まる季節ならではのお問い合わせやご相談が数件ありました。

・ローファー(学生靴)が足に合わない、足が痛くなる、スッポ抜ける。
・パンプスが足に合わない、足が痛くて履いていられない。
・学校や会社で決められた(あるいは一般常識的な)靴を選びたい。

最近、珍しく高校生と大学生の女子の「足のカウンセリング」を承りました。
このお二人のケースに共通している足のトラブルは、外反母趾、内反小趾、足裏の痛みでした。
原因は、普段履く靴と靴の履き方にありました。
高校生はローファーで、大学生はローヒールのパンプスにより足のトラブルに至ったのです。

「ローファー」は硬い革で覆われたスリッパみたいな靴です。女性のプレーンなパンプスやカッターシューズと同じで足の形状に対応するための調節機能はいっさいありません。
従って、靴が足を適度に押さえつけて脱げにくくなるようなサイズ(足長や幅)を選択せざるをえません。
ところが、このこと自体、実は非常に難しい選択なのです。
その理由は、ブカつきを防ぐために窮屈に目をつぶるか、足が痛くならないようにゆとりを許容するかの「不毛な選択」を迫られるからです。

残念ながら、足に良いローファーはありません。
足に良いヒールパンプスが存在しないのと同じなのです。
でも、こう答えると多くの方をがっかりさせてしまいます。
なぜなら、学生靴=ローファーだからです。
OL=スーツにパンプスと同じなのです。

なぜこの靴は普及したのか…「シューズセンターいずみ」の歴史解説

「シューズセンターいずみ」では、足のトラブルを生じさせやすいこの靴がなぜ日本で広まったのか。その背景を、日本の近代化の歴史を振り返り、かつ西洋におけるパンプスやローファーの発祥の点も含めて詳しく分析している

例えば江戸時代、人々は家のまわりでは下駄や草履を、長旅をするときは草鞋を、と言う具合に履き分けをしていたのです。草鞋の紐は長旅の足元を支えるサポーターとして重要な役目をしていました。
 ところが靴が普及するにつれて、この履き分けの習慣が何処かに行ってしまいました。本来、草鞋と同じく紐を締めることで足をサポートする靴などの履物を下駄や草履のように紐をしたままの状態で脱ぎ履きするようになったり、パンプスやローファーがその着脱の容易さから広く使用されるようになって行ったのです。

明治維新になり鎖国制度が撤廃されても一部の人々を除き、靴を履く習慣は一般化しませんでした。明治以前の日本では日本家屋の構造と密着した下駄、草鞋、草履を中心にした独自の履物文化が成立していました。日本家屋は一部の土足スペースのみ履物で出入りできるだけで、殆どのスペースでは土足厳禁でしたので家への出入りの度に履物を脱ぎ履きする煩わしさから日常の履物にはおもに下駄と草履が利用されました。

現実には、学校や会社で制服の一部として着用を義務ずけられていたり、前に述べたように、脱ぎ履きの容易さから、土足厳禁の日本家屋への上がり降りに便利であったり、また、礼装用として一般に認知されてしまっている以上、すぐに他の形の靴にとって変わることは難しいでしょう。
 どうしてもパンプスやローファーの使用が避けられない場合、それらが『体に悪い影響を及ぼす靴』だという自覚をもって、その着用は必要最小限にとどめ、長時間の使用を避けるべきでしょう。

パンプスやローファは歩くこと以外を主な目的として作られた特殊な履物です。
 パンプスやローファは、本来靴に求められる機能(足を支え、滑らかな歩行を助け、足を守る)の一部、または全部を別の目的のために放棄することでしか成り立たない履物なのです。
 ヒールカウンターとインステップで足を確実に支えることが良い靴の条件ですが、脚を長く見せる効果のため履き口を広く開けるデザインのパンプスや執務で長時間椅子に座り続ける貴族のために甲の圧迫を少なくすることを目的にしたローファではインステップを確実に支えることは不可能です。

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