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労働問題全面和解へ「アリさんマークの引越社」vs.従業員の3年間の闘い

「アリさんマークの引越社」の名称で知られる「引越社関東」(東京)が、外部の労働組合に加入した男性社員を「シュレッダー係」に配置転換したのは不当労働行為に当たるなどとして、労組側が救済を申し立てた労使紛争が、中央労働委員会(中労委)で和解した。

更新日: 2018年02月15日

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個人上保護の観点より、引用文の一部を元の表記から変更している場合があります。

newslive24さん

「アリさんマークの引越社」労働問題とは

大手引っ越し会社・アリさんマークの引越社で働く男性(Aさん)が、労働組合に加入して会社との交渉を開始した結果、シュレッダー係に異動を命じられる

画像はイメージです。

懲戒解雇にした際は、Aさんの顔写真と過去理由を掲載した「罪状ペーパー」を店舗に掲示したり、社内報として配布したりした

東京都労働委員会はこれらの行為を「不当労働行為」に認定した

2017年8月の出来事です

「なくせブラック企業」声を上げた3年間

事の発端は…約3年前の2015年

社員のAさんが業務中に交通事故を起こすと、会社から当然のように弁償を求められた

会社に雇われている従業員に、業務上で起きた物損を弁償する法的義務はない、という

Aさんら19人は、個人加入できる組合「プレカリアートユニオン」に加盟

社内には、もともと組合がなく、外部組合に加入する他なかった

従業員たちは、過去に起こした車両事故の弁償金返還を求めて団体交渉を申し入れた

だが、元々加入した19人の内、13人の従業員が組合を脱退している。会社側は脱退工作の事実を認めていない

会社側はAさんを"シュレッダー係"に異動を命じる

2015年3月、営業職から「アポイント部」へ配置転換され、給与が4割減となった

Aさん「営業成績がいいときには1回100万円もらえた賞与が1円になった」

2015年6月、2回の遅刻を理由に、朝から晩まで立ちっぱなしで書類をシュレッダーにかけ、ゴミを捨てるだけの「シュレッダー係」に配置転換

遅刻の理由は、1回目が始発バスに乗ったが間に合わなかったケース、2回目が体調不良だったという

画像はイメージです。

書類は全国から送られ、シュレッダー係の作業は途絶えることはない。1日中、シュレッダーの前での立ち仕事になるという

このシュレッダー係は、もともとバイトがしていた仕事だった。Aさんは目立つオレンジ色のベストを着せられ、仕事を続けた

Aさんが会社側を訴える、が…

画像はイメージです。

会社側は、Aさんの顔写真や懲戒解雇理由を書いた、「罪状」などと記した社内報を社内に掲載、全従業員の自宅に送付した

「会社にたてついたら一生を棒に振りますよ」などのメッセージもあったという

2015年8月中旬には懲戒解雇とした

その後、Aさんの懲戒解雇は取り消されたが、シュレッター係のままだった

会社側vs都労委

都労委の審査で会社側は、「シュレッダー係への配転は賃金や労働時間を含めた勤務条件に変更がないので不利益な取り扱いではない」「配転理由は遅刻が多いから」と主張

しかし、引越社関東では業績評価において遅刻などの勤務実態があまり重視されていないこと、遅刻を理由にシュレッダー係に配転された過去の事例が示されなかったことから、都労委は「シュレッダー係への配転は組合加入を理由とした不利益な取り扱い」と結論づけた

画像はイメージです。

都労委は、引越社に対し、不当労働行為をやめるように命令するとともに、「都労委から不当労働行為と認定されたと社内報に記し、その社内報を全従業員の自宅に送付するように」という異例の措置を命じた

Aさんの裁判は和解

と、思われたが…

会社側が不服として中労委に再審査を申し立てていた

その後、Aさんは会社都合で退職する

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