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100機を追加購入か、最新鋭ステルス戦闘機【Fー35A ライトニング Ⅱ 】画像

西側最新鋭の次世代ステルス戦闘機で航空自衛隊のこれからの主力機となるFー35AライトニングⅡ、計42機の取得が確定しています。追加で約20機を取得するとされていましたが、最新の報道では100機の追加を検討中と報じられています。

更新日: 2019年01月12日

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【ステルス戦闘機 アメリカ空軍 米軍 航空機 写真 Lockheed Martin F-35A Lightning II Stealth Fighter JASDF USAF aircraft airplane image photo picture】

maruttopieさん

▼ F-35、42機+100機(一部F-35B)追加購入か

▼ 航空自衛隊のF-35A、20機を追加取得か(最新の報道では100機追加を検討中)

Fー35Aは航空自衛隊三沢基地への配備が始まっています。2018年11月末時点で10機目の機体が到着しています。2019年3月中には12機体制になる予定です。


計画では計42機の取得予定ですが、政府は約20機の追加取得の検討に入っていると報じられています。20機は1飛行隊の定数に相当します。配備先は宮崎の新田原基地、茨城の百里基地が候補に上がっているようです。

2018年11月28日の報道では、追加購入を100機とし、そのうちの一部をF-35Bにするとしています。

大量購入へ舵を切った理由としては、約200機を保有する主力戦闘機F-15Jのうち、今後の改修が困難な機体をF-35Aで置き換えるためとしています。

また、護衛艦「いずも」を改修して空母とし、垂直着陸が可能なF-35Bを艦載機にする計画があります。いずもには同型艦の「かが」があり、仮に2艦を空母へ改修すると予備機を含めて30機程度のF-35Bが必要になると思われます。


新田原基地へ配備される場合は中国の軍用機による領空侵犯への対処のほか南西諸島にも睨みを効かせることになります。南西諸島方面への武力侵攻を企図した場合、制空権を取るためにはステルス戦闘機部隊と戦って撃破せねばならず、中国空軍には相当なプレッシャーになると考えられます。

▼ Fー35Aの価格は、いったいいくら?

◆Fー35Aのユニットコスト:

・初期の調達価格は、1機につき1億200万ドル。
・初期調達価格は、2017年に9,500万ドルに改定されました。
・アメリカ軍向けの2018年9月最新の価格は、8,900万ドル。
・本格量産に入ると、2020年代前半には8,000万ドルまで下げるとロッキード・マーティンは発表しています。


1ドル110円の場合、それぞれ、

・112億2千万円(初期の調達価格)
・104億5千万円(2017年、トランプ大統領の要請後)
・98億円(2018年9月)
・88億円(2020年代前半)

になります。全てアメリカ空軍向けの価格です。同盟国向けはこれよりも高価になります。

初期調達価格が2つあってわかりにくいですが、2017年にトランプ大統領が高すぎると批判したことで、次回調達分から下げさせたのが9,500万ドル(≒104億5千万円)という新価格です。トランプ大統領は1機につき7億7千万円、約7%オフの値下げをさせたことになります。


◆以上はアメリカ空軍向けの価格です。日本の航空自衛隊はいくらで買っているのでしょうか?


自衛隊の調達価格は当初1機180億円(!)、その後トランプ大統領の値下げ要請の影響を受けて147億円まで下がったようです。トランプ大統領のおかげで日本は1機あたり33億円、最初の価格より約18%オフで購入できるようになりました。

単純計算すると42機×33億円=1,386億円も安くなったことになります。これはトランプ大統領に感謝しなければいけませんね。ロッキード・マーティンは、相当なぼったくり価格を提示していたのですね。

総じてアメリカの企業は「良いものは、高く売る」傾向があります。ボーイングの旅客機やみんなが大好きなアップル製品もそうですね。世界中を見渡してもその企業しか作れない高性能な製品の場合は当然だとも言えます。日本企業は逆に「良いものを、安く売る」でしょうか。「良いものは、高く売る」高付加価値戦略を苦手としているようにも思えます。


しかしながらトランプ大統領の大幅値下げがあっても、自衛隊の調達価格(1機、147億円)は上記のアメリカ軍の調達価格(104億5千万円)に対して、40%も高い価格です。

▼ 次の「F3」はどうする?

日本国民の税金でアメリカの軍需産業は大儲けしていますが、日本が開発できない最新鋭ステルス戦闘機は高額でも買うしかありません。


仮に日本で独自に開発できたとしても生産数の少なさや、防衛産業を維持するため一気に大量生産は行わずに細々と長期間生産することを考えると結局は高価になってしまうでしょう。陸上自衛隊の隊員が装備する自動小銃(セミオートライフル)などは、輸出もしておらず生産能力を維持するために毎年細々と生産しているおかげで、性能は世界一でもないにもかかわらず、世界一高価な軍用自動小銃になってしまっています。軍用ライフルなどは、アメリカ・ベルギー・フランス製で高性能かつ国産よりはるかに安価な製品があります。なんでも国産開発能力を維持することがいいわけではなく、装備・兵器によって使い分けなければ、貴重な税金を無駄に投入する事態を招いてしまいます。


次期戦闘機を国産化できれば、F22のように欲しいけど売ってもらえないという事態は避けられ、日本経済にもプラスになります。戦闘機用ジェットエンジンもIHIが試作に漕ぎ着けています。今ならF2の開発に携わった技術者もいるので、技術的には最後のチャンスなのかもしれません。


デメリットとしては、高額化するおそれがあること(巨大プロジェクトでは予算管理能力が問われますが、最近の日本では東京オリンピック、三菱MRJ等、かなり甘い見通しで出発し結果的にとんでもない予算オーバーになることが多い傾向がある)や、日本独力では完成まで漕ぎ着けない、もしくは性能的に一部陳腐化した機体を開発するのがやっとだった、というリスク(当初の目標が高すぎて達成できないリスク)が出てくることでしょうか。

これらのリスクを減らすために、国際共同開発があります。ドイツ・フランス・スウェーデン・ロシア等、戦闘機開発で有能な国はアメリカ以外にもあるのですが、日米同盟のせいかアメリカ軍事企業との共同開発の話しか出てきません。性能は世界最高レベルになるかもしれませんが、やはり高価にならざるを得ません。


防衛省は、F2の後継機「F3」の開発は日本主導の計画で、と報道されていますが、はたしてどうなるのでしょうか。


◆2018年10月、F2後継機は日米の共同開発とする方向で検討と一部で報じられています。機体はFー22をベースとしFー35の電子装備類を搭載するとしており、1機あたりの価格は200億〜300億円と書かれていました。

日本がFー35を約150億円/機で購入していることを考えるとFー3が200億円/機というのは本当にそのくらいになるのかもしれません。300億円/機は高すぎると思いますが、これまでの日本の兵器調達のやり方からするとありえるかもしれません。

▼ イスラエルがF35を世界で初めて実戦投入したことが明らかに

2018年5月22日、イスラエル軍はFー35Iアディール戦闘機(イスラエル仕様のFー35Aで、イスラエルのメーカーが開発した電子機器類を搭載)を世界で初めて実戦に投入していることを明らかにしました。


詳細はアナウンスされていませんが、シリア上空での戦闘行動に投入されていると思われます。

F-35A、エドワーズ空軍基地、カリフォルニア州

ロサンゼルスの中心部上空を飛行するF-35A


写真中央部はダウンタウンの高層ビル群、その左側には南西側に位置する円形のアリーナ、ステイプルズ・センターが見えます。

主翼の外部兵装パイロンにミサイルを搭載しているF-35A


ステルス性能を犠牲にしてもよい場合には、主翼下に空対空ミサイル等を携行することも可能


航行している艦船は、全長183mのミサイル駆逐艦「ズムウォルト」

オランダ王立空軍所属初号機

オランダ王立空軍所属初号機のテストフライト、ロッキード・マーティン社フォートワース飛行場、テキサス州、2012

オーストラリア王立空軍所属初号機

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