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第90回アカデミー賞メイク・ヘアスタイリング賞 を受賞した辻一弘さんについてまとめてみました。

yminachanさん

3回目のノミネートで念願の受賞

第79回アカデミー賞で、ビル・コルソと共にメイクアップ賞にノミネートされたが、受賞はならなかった。

第80回アカデミー賞でもアメリカ映画『マッド・ファット・ワイフ』でリック・ベイカーと共に2年連続でメイクアップ賞にノミネートされる。

その後は現代美術の分野に転向し、2013年にアンディ・ウォーホルの壮年期・晩年の2倍サイズの頭像を制作。ニューヨークの美術展に出品している。

2017年の映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で特殊メイクを担当し、第90回アカデミー賞のメイク・ヘアスタイリング賞にノミネートされた。

プロフィール

辻 一弘(つじ かずひろ、1969年5月25日 - )は、アメリカで活躍する日本人特殊メイク・アーティスト。京都府京都市出身。ロサンゼルス在住。

メイクを志した理由

子供の頃に『スター・ウォーズ』を見て映画に興味を持った。京都・平安高校時代、地元の洋書店で手に入れた映画雑誌で、俳優ハル・ホルブルックがディック・スミスによる特殊メイクでリンカーン大統領そっくりに演じる様子が紹介されているのを見て、メイクを志した。自分の顔でリンカーンのメイクを試すとともに、雑誌に載っていたディックの住所に手紙を送ると「独学が一番だ」との返信が来て、特殊メイクを学び始めた。

代々木アニメーション学院で講師を務めたり、江川悦子の工房で邦画『スウィートホーム』のメイクに携わったりした後に1996年、単身渡米[1]。ディック・スミスに師事し、その後に兄弟子リック・ベイカーの工房「シノベーションスタジオ」に所属して『メン・イン・ブラック』『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などに携わった。2000年には『グリンチ』で、リック・ベイカーらと共に英国アカデミー賞メイクアップ&ヘアー賞を受賞した。
2006年公開のアメリカ映画『もしも昨日が選べたら』で特殊メイクを担当。

主な作品

・特殊効果

メン・イン・ブラック Men in Black(1997)
ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々 Nutty Professor II: The Klumps (2000)
メン・イン・ブラック2 Men in Black II (2002)
地獄の変異 The Cave(2005)

・メイクアップ

スウィートホーム(1989)
ワイルド・ワイルド・ウエスト Wild Wild West(1999)
グリンチ How the Grinch Stole Christmas(2000)

PLANET OF THE APES/猿の惑星 Planet of the Apes(2001)
メン・イン・ブラック2 Men in Black II (2002)
ザ・リング The Ring(2002)
ホーンテッドマンション The Haunted Mansion(2003)
ヘルボーイ Hellboy(2003)
ザ・リング2 The Ring Two(2005)
魔法にかけられて Enchanted(2007)
トロピック・サンダー/史上最低の作戦 Tropic Thunder (2008)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button (2008)
天使と悪魔 Angels & Demons (2009)
G.I.ジョー G.I. Joe: The Rise of Cobra (2009)
ソルト Salt (2010)
LOOPER/ルーパー "Looper" (2012)
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 "Darkest Hour" (2017)

・その他

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 Batman & Robin(1997)
マイティ・ジョー Mighty Joe Young(1998)

映画界から引退、芸術家へ

辻一弘が特殊メイクアップアーティストを引退し芸術家に転身した理由とは

辻一弘は「オファーを受けて、指示に従って仕事をすること」と「ハリウッド映画界の“金こそがすべて”という思想」に嫌気がさしてしまい、2011年に、映画界での特殊メイクの仕事からは卒業。なんと現代芸術家に転身してしまいました。辻一弘は現在、今まで培ってきた最高峰の特殊メイク技術を駆使し、2倍のスケールのエイブラハム・リンカーンやサルバドール・ダリなどの偉人の胸像を、一体につき4カ月以上かけるという緻密さで制作しています。

本心を顔に出さない土地柄と言われる京都で生まれ育ったことや、両親が幼い頃に離婚してしまったことで、顔色を伺うことが癖になり、人の表情を読む観察眼を養ったという辻一弘。徹底的に「顔」にこだわって制作した芸術作品は、とてもシリコン製の像とは思えないリアルさです。

辻一弘が言うには、唯一無二の作品を作り出す苦しみを独り占めできる幸せや、自分が本当に作りたいと思うものを創造して評価されることの喜びは、映画界では得られなかったものとか。こうして、アンディ・ウォーホルやフリーダ・カーロ、ロバート・クラムやディック・スミスなどの偉人の精巧な顔を制作し、見る者を驚かせています。

辻一弘が映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で復帰!

芸術作品の制作に没頭していた辻一弘が久しぶりに映画界へ帰ってきたのが、アメリカ映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」です。第二次世界大戦時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルの就任から4週間の出来事を描いた本作。辻一弘は、主演した俳優ゲイリー・オールドマンを、特殊メイクによって見事にウィンストン・チャーチルへと変身させています。

実在したウィンストン・チャーチルとゲイリー・オールドマンは、容姿はもちろんのこと、年齢も体型も大きく異なりますが、準備期間に半年、撮影期間中毎朝4時間かけて施した至高の特殊メイクは、完璧な出来栄え!編集でのCG加工も一切なしという驚きの仕上がりです。主演に抜擢されたゲイリー・オールドマン自らが、監督のジョー・ライトに、「辻一弘の特殊メイク技術は凄い」と進言したことで辻一弘に白羽の矢が立ち、1作限りの電撃復帰が実現しました。

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