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時代のキーワード:ビジネス英語編(Words of the Week)

ビジネス・パーソンのための「英語のキーワード集」。本当の意味と使い方を知って、コミュニケーション力up!

更新日: 2018年09月15日

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ニュースサイトを眺めていると、アレっ?と思うような見知らぬ英単語に遭遇することがあります。これらは、今の時代を反映したホットな英単語で、辞書に載っていなくても、ニュースサイトではしばしばお目にかかります。このまとめでは、こういった新語やトレンドを映した英単語を集めています。

☆GFC

「2007年に顕在化したサブプライム住宅ローン危機を発端としたリーマン・ショックと、それに連鎖した一連の国際的な金融危機」Wikipedia

「リーマン・ショック」といえば、“100年に一度”の未曾有の危機、その前後で世の中が一変した事件として一般認識されています。2006年の後半頃から問題視され始めた米国のSub-Primeローン市場の崩壊を機に強烈な資産デフレが起こり、2008年9月15日(月)に、耐え切れなくなったリーマン・ブラザーズはチャプター・イレブン(連邦倒産法第11条)の適用を連邦裁判所に申請し、経営破綻しました。続く大手保険会社AIGの破綻、これにフィニッシュブローを加えたのが、米下院の金融安定化法案の否決でした(同年9月29日)。

更には2009年6月1日、ゼネラル・モーターズ(GM)がチャプター・イレブンの適用を申請しました。「リーマン・ショック」は、これら一連の金融・経済危機を招いた大元凶というイメージで共有されています。

この金融・経済危機について、海外のサイトや有名紙には「リーマン・ショック」という言葉が中々見当たりません。

一般には”Global Financial Crisis” (GFC) の他、“The Great Recession” (New York Times, The Wall Street Journal, Economic Policy Institute etc.)、”Recession of 2007 - 2009” (U.S. Bureau of Labor Statistics)、”Mortgage Bubble” (The Wall Street Journal) などが用いられ、政治的、経済的な危機“crisis”に「ショック」という言葉を用いるのはむしろ例外的と言えます(Oil Crisis vs オイル・ショック)。

When Lehman filed for Chapter 11 bankruptcy after last-ditch efforts to sell or save it fell through, the Dow Jones plummeted more than 4 percent in one day, and other banking heavyweights in the domino chain, many of which were already wobbly, began to fall.

リーマン・ブラザーズは土壇場 (last-ditch) まで売却先や救済方法を模索したものの当てが外れ、連邦破産法第11条を申請し経営破たんした。これにより株式相場は一日で4%超下落したのに加え、既に経営難 (wobbly) に陥っていた多くの大手金融機関 (banking heavyweights) も連鎖的に破たんへと向かっていった。

The global financial crisis ultimately would torch trillions of dollars in wealth — $70,000 for every single American, according to the Federal Reserve Bank of San Francisco — and send the United States spiraling into the deepest financial trough since the Great Depression.

世界金融危機は最終的に何兆ドルもの富を焼き尽くし(サンフランシスコ連銀の試算では米国人一人当たり7万ドルに相当)、米国を(1920年代の)大恐慌以来の最も深い景気の谷間 に陥れることになった。

☆next big thing

The latest popular sensation; the newest trend in a particular field. (Oxford Living Dictionary: 世間を沸き立たせるような最新のものごと。特定の分野における最新のトレンド)

以前ウォールストリートジャーナル紙は、ベンチャーキャピタルから出資を受け成長している有力なスタートアップ企業50社を"Next Big Thing List"として公表していました。

We are entering the third age of Apple. A PC company first, and now very much the trillion-dollar iPhone company, Apple Inc. is evidently in search of its next big thing. Speculation about what that might be runs rampant every time a new Apple skunkworks project is revealed, be it a self-driving car, a health-care push or a pair of augmented-reality goggles.

アップルは会社として第3幕を迎えている。最初はパソコンメーカーとして、そして今や時価総額1兆ドルのiPhoneメーカーとなったアップルが次の目玉商品を模索しているのは明らかだ。自動運転車でもヘルスケアでも拡張現実(AR)ゴーグルでも、アップルに新たな極秘プロジェクト (skunkworks) の話が浮上する時はいつでも、どんな製品かとうわさが飛び交う (run rampant)。

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☆think outside the box

直訳すると「箱の外で考える」という意味ですが、既成の概念(=箱の中)や慣習に縛られず、自由に斬新な発想で考えることを表します。

Samsung and LG’s share of the U.S. market continued to grow, thanks to a mix of innovation and, at times, aggressive pricing, according to David MacGregor, senior analyst at Longbow Research near Cleveland. “It’s not rocket science but clearly someone’s thinking outside the box,” he said. For consumers who saw the new offerings at Best Buy and other big-box retailers, “there was a wow factor,” Mr. MacGregor added.

クリーブランド近郊に所在するロングボウ・リサーチで上級アナリストを務めるデービッド・マグレガー氏によると、サムスンとLGの米国市場におけるシェアは、技術革新と時折実施されるアグレッシブな価格設定の組み合わせが奏功し拡大し続けているという。「決して(ロケット工学*のように)難しいことではなく、彼らの斬新な発想によることは明白だ」と言い、ベストバイなど大型量販店の店頭で新製品を目の当たりにした消費者を「驚かせるだけの要素 (wow factor) を備えているからだ」とマグレガー氏は付け加えた。

*rocket science: ロケット工学のように複雑で高度な専門知識を必要とする難解な物事

☆organic growth / オーガニック・グロース

企業の成長戦略に、M&Aによって事業規模を大きく拡大させる手法があります。これに対し、企業の既存事業が生み出す生産量や売上高、収益を自助努力で拡大させる成長戦略は”organic growth”と言われています。ネスレの2018年度上半期決算発表(プレスリリース)を見ますと、”organic growth”, “organic sales growth”, “organic revenue growth”と、organic growthが頻繁に使われており、同社の成長戦略が自律的成長を基本としていることが如実に伺える内容となっています。

Mark Schneider, Nestlé CEO said: “Our first half results confirmed that our strategic initiatives and rigorous execution are clearly paying off. Nestlé has maintained the encouraging organic revenue growth momentum we saw at the beginning of the year. In particular, the United States and China markets showed a meaningful improvement. We were also pleased by the enhanced organic growth in our core infant nutrition category.

ネスレCEOマーク・シュナイダー: 「上半期の業績は、私たちの戦略的な取り組みと厳密な計画実行が明らかに実を結んでいることを示しています。ネスレは年初から力強い収益の成長を維持してきました。特に米国と中国の市場の状況の改善は意味のあるものでした。またネスレの事業の核である乳児用製品カテゴリーでのオーガニックグロースの伸長にも励まされました。(訳文はネスレの日本語のサイトに掲載されている「ネスレS.A. 2018年 上半期の売上を報告」を引用)

☆rainmaker & one-hit wonder / レインメーカー & ワン・ヒット・ワンダー

“rainmaker”は文字通り「雨を降らせる人」という意味ですが、「企業や組織に利益をもたらす人」を表す場合にも使われています。後者の意味から、「稼ぎ頭」という日本語がよく充てられています。
“one-hit wonder”は一曲だけヒットを飛ばしたもののその後は鳴かず飛ばずで、いつの間にか歌謡界から姿を消してしまう歌手やグループのことを指しており、企業の業績や業界地位を一気に上昇させる起死回生の新商品などを表現する場合に使われることから、「一発屋」という訳が充てられています。

Google’s Cloud Is Turning Into a Rainmaker
The internet giant’s cloud platform could eventually diversify its dependence on advertising

Google’s cloud business may seem small now, but it may be the first of the company’s many endeavors that could eventually change its status as the world’s largest and most successful one-hit wonder.

グーグルのクラウド事業が稼ぎ頭となる可能性
インターネット企業最大手、クラウド事業で広告依存体質からの脱却を模索

グーグルのクラウド事業は未だ小規模のようだが、同社が取り組んでいる多くの施策の中でも、世界最大にして最も成功した一発屋として、いずれ同社の地位を変える最初の事業になるかもしれない。

☆post-diva age / ポストディーバ・エイジ

日々の業務に忙しいビジネスパーソンには縁遠い話かもしれませんが、最近アメリカでは「ポスト歌姫世代」の新たなプレーヤー達が若者を魅了しているそうです。ヒップホップやR&Bといったジャンルの垣根を超え、気怠さ漂う歌い方や装いに、ジェンダー規範にとらわれない自由な雰囲気に包まれたパフォーマンスが特徴だといいます。

“We are moving into a post-diva age,” says Simon Halliday, head of independent record label 4AD, home to Grimes and U.S. Girls.

What characterizes these newer players are an instinct for mixing and matching musical genres, particularly hip-hop and R&B, an eagerness to defy gender norms, and often a quirkier presence that young fans respond to.

「時代はポスト歌姫世代へと移り変わっている」と、グライムスやUSガールズが所属する独立系レコードレーベル会社4ADのトップは言う。
新たなプレーヤー達の特徴として挙げられるのは、特にヒップホップとR&Bを、音楽ジャンル超えてをミックスさせたりマッチさせる直感であったり、ジェンダー規範への果敢な挑戦や、若いファンが敏感に反応する奇抜な装い、などだ。


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"post" =「~後」「~の次」を意味するラテン語接頭辞としての使い方

“post”は非常に幅広い意味を持つ言葉で、「案内を掲示する」、「ネットに情報を投稿する」や「売上や利益など決算情報を公表する」など、「動詞」として様々な場面で頻繁に使われています。また①郵便ポスト、②重要なポスト、③ポスト安倍の最有力候補、など日本語の中でも多用されています。ネイティブ・スピーカー達は実務の世界で、”after”や“subsequent to”の代わりに”post”を頻繁に使っているようです。その例をご紹介します。

"Is Linda impressed with the Company’s stock price post its earnings announcement?" リンダは、利益に関する会社発表後の株価の動きを見て驚きましたか?(ALEXYS Official Course Material: FA01 – Investment Analysis, Part 3 “Recent Financials”)

"The merged entity, Beam Suntory, saw a sales growth of 86% YOY post one year of the acquisition with its brands, Jim Beam, Maker’s Mark and Knob Creek, showing solid growth in the US." 買収先のビームサントリーの売上は、米国でジムビーム、メイカーズマーク、ノブクリークの各ブランドが堅調に売上を拡大したことにより、買収後1年で前年対比86%上昇しました。(ALEXYS Official Course Material: FA06 – M&A No.1, Part 6 “Lost in Translation”)

☆versus / ヴァーサス

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