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時代のキーワード:ビジネス英語編(Words of the Week)

ビジネス・パーソンのための「英語のキーワード集」。本当の意味と使い方を知って、コミュニケーション力up!

更新日: 2019年03月17日

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ニュースサイトを眺めていると、アレっ?と思うような見知らぬ英単語に遭遇することがあります。これらは、今の時代を反映したホットな英単語で、辞書に載っていなくても、ニュースサイトではしばしばお目にかかります。このまとめでは、こういった新語やトレンドを映した英単語を集めています。

☆jump on the bandwagon

“to join or give support to a party or movement that seems to be assured of success”: 成功が保証されていると思われる団体や活動(運動、動向など)に参加したり支持すること(Collins Dictionary)

jump on the “cryptocurrency” bandwagon (「暗号通貨」の時流に乗る) / “foldable smartphone” bandwagon (「折りたたみスマホ」の流れに乗る)、など

Messrs. Dimon and Buffett urged an end to issuing quarterly guidance. President Trump directed the Securities and Exchange Commission to study a move to six-month reporting following consultations with business leaders, including PepsiCo Inc. Chairman Indra Nooyi.

出典The Wall Street Journal, December 3, 2018, “For Companies, It Can Be Hard to Think Long Term”

ダイモン氏(JPモルガン・チェースの会長兼CEO)とバフェット氏は、四半期毎の業績予想の公表を止めるべきだと提言した。トランプ大統領は、ペプシコのインドラ・ヌーイ会長など実業界のリーダーとの協議を経て、SEC(証券取引委員会)に対し、6ヶ月毎の公表への移行について研究するよう指示を出した。

But jumping on the long-term bandwagon is easier said than done. The three most valuable companies by market capitalization—Apple, Amazon and Microsoft Corp. —continue to give earnings guidance, a practice that has long helped investors frame out near-term expectations and has helped the executives gain credibility as they chart out longer-term plans.

出典The Wall Street Journal, December 3, 2018, “For Companies, It Can Be Hard to Think Long Term”

だが、公表期間長期化の流れに乗ることは、口で言うほど易しいことではない。時価総額で最大規模のアップル、アマゾンとマイクロソフトの3社は、これまで慣行としてずっと投資家の短期的見通しの組み立てをサポートし、経営幹部の長期計画策定にも投資家の信頼獲得に貢献してきた(四半期毎の)業績予想の公表を継続している。

☆that is why it is always Day 1

Amazonのジェフ・ベゾス氏は2016年度の株主書簡の中で、「Day 2は”stasis” (停滞)で、”irrelevance” (存在感の喪失) が続き 、更にこれに続くのが“painful decline” (耐え難い衰退) だ。そして、最後に”death” (死) がやってくる。だからこそ、常に”Day 1”だ。」と述べています。スタートアップ精神を保ち続ける“Day 1”思考こそ、ベゾス流経営哲学の真骨頂です。

Day 2 is stasis. Followed by irrelevance. Followed by excruciating, painful decline. Followed by death. And that is why it is always Day 1.

出典The Amazon Blog, April 17, 2017 “2016 Letter to Shareholders”

“Day 1”であり続けるためのベゾス氏の流儀とは

1. True Customer Obsession (真の顧客第一主義)
2. Resist Proxies (プロセスを仕事の目的にしない:プロセス作りを成果のproxies =代理にしてはならない)
3. Embrace External Trends (外部のトレンドを取り込む)
4. High-Velocity Decision Making (迅速な経営判断)

☆NIMBY

必要なことは理解しているけど、自分の裏庭ではやらないで

産業廃棄物処理施設、核燃料再処理工場、ホームレスシェルターなどの建設について、その必要性に賛同しているものの、いざ自分の居住地域内で建設されるとなると、一転これに反対すること。このような態度や姿勢を”Nimbyism”(ニンビー主義、地域住民エゴなど)といいます。

また、「総論賛成、各論反対」の対訳として使われる場合もあります。

Any infrastructure effort will have to pass through a tangled thicket of environmental objections, Nimby activists who oppose anything, union work rules, public-versus-private financing schemes, the needs of local political actors, the conflicted interests of cities and rural areas or the nation’s competing regional demands.

出典The Wall Street Journal, January 16, 2019, ” Gridlock Is the New Normal”

インフラ建設の取り組みは、複雑に絡み合った茂み――環境保護活動家の反対、あらゆることに反対するNIMBY活動家、労働組合の規則、資金調達計画を巡る官民の対立、地元政治活動家の要求、都市部と地方の利害対立、あるいは国内の競合する地域ごとの要求など――を通り抜けなければならない。

☆victim of its own success

「大成功によってもたらされた予期せぬ結果が、自らに悪い影響を及ぼすこと」(“to be badly affected by some unexpected results of being very successful” Longman Dictionary)

アマゾン・ドット・コムは昨年11月に、ニューヨークとバージニア州北部のクリスタルシティーに第2本社を設置すると発表していました。2カ所に合計50億ドル(約5700億円)を投じて、5万人規模の新たな雇用を創出する計画でした。

ところが、一部の地元住民や地元選出議員は、
■再開発によって家賃が高騰し、地元住民が住めなくなってしまうこと
■新しい雇用機会の創出といっても、地元の人が必ずしも採用されるとは限らないこと
■交通渋滞がさらに悪化してしまうこと
■誘致の見返りに多額の税制優遇をアマゾンが得ること
などに強い反発を示しました。

アマゾンの進出によって「自らの成功の犠牲者」というパラドクスに陥ってしまう事を強く懸念した地元住民や議員の声を受け、アマゾンは今月(2019年2月)に入って、計画案の白紙撤回を発表しました。

With its waterfront views of the East River, proximity to Midtown Manhattan and ample space to develop residential high-rises, Long Island City has become the fastest-growing neighborhood in all of New York City.

But some longtime residents and elected officials say it could become a victim of its own success, especially if Amazon moves into the Queens neighborhood.

出典WSJ, Nov. 7, 2018, ”Amazon’s Attention Raises Hopes, Fears for Long Island City”

イーストリバーのウォーターフロントに位置し、マンハッタンミッドタウンにも近く、高層マンションの開発用地にも恵まれたロングアイランドシティは、ニューヨーク市の中で最も発展著しい地域だ。

だが、永くこの地に住む地元住民や地元選出議員は、アマゾンがクイーンズに進出することによって、自らが成功の犠牲者になってしまうことを懸念している。

☆flip side of the coin

コインを裏返すように、状況・状態について別の見方をすること(“a different way of looking at or thinking about a situation” Merriam-Webster)

Ian Parry, the IMF’s principal environmental economist, estimates a tax of $30 a ton of carbon dioxide could raise revenues in the U.S. by nearly 1% of gross domestic product. (The flip side of that coin is the damping effect such a tax would likely have on consumer spending and corporate investment.)

出典The Wall Street Journal, 3, 2015, ”The IMF IS Pushing for Carbon Taxes, But at What Price?”

IMFのイアン・パリー首席環境エコノミストは、CO2の排出にトン当たり30ドルの炭素税を課せば、米国の歳入をGDPの1%弱増加させることができると試算している。(このような税 [=炭素税] を課すことによって、個人消費と企業投資に減衰効果をもたらすという逆の一面もある。)

☆freezing winter

中国の新興ハイテク企業は、米中貿易摩擦に先行きが見えない状況下、急速な業績悪化と投資環境の急変により、資金調達にも窮する事態に遭遇しているという。自転車シェアサービス大手の北京摩拝単車科技(Mobike)や、テンセントホールディングスが投資する動画配信サイトの斗魚(Douyu)は人員削減を余儀なくされ、ショート動画アプリ「TikTok」を運営する北京字節跳動科技(Byte Dance)は春節の前に従業員に支給する「お年玉」の原資が減るなど、デジタル・プラットフォーマー各社の経営に異変が生じている。

While not yet a meltdown, especially for big established companies, for many startups and smaller firms in a sector that barely existed a decade ago, this is the worst they have seen it. Investors, entrepreneurs and the media are calling it the Chinese internet’s “freezing winter.”

出典WSJ, Feb. 6, 2019, ”For Chinese Startups, an Economic Slowdown Brings a ‘Freezing Winter’”

特に既存の大手テクノロジー企業にとってはまだメルトダウンしたとは言えないものの、10年前にはほとんど存在していなかった業種の新興企業や中小企業の多くにとって、今回の事態は経験したことのない過去最悪の状況だ。投資家や起業家やメディアはそれを、中国ネット業界の「凍てつく冬」と呼んでいる。

☆Big Brother

“Big Brother”はジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する、架空国家の独裁者で、「人々の行動や思想を支配し、自由を制限する絶対的な権力を有する政府、統治者或いは権力者を示す言葉」として用いられるようになりました。

“a way of referring to a government, ruler, or person in authority that has complete power and tries to control people's behaviour and thoughts and limit their freedom”: Cambridge Dictionary

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