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時代のキーワード:ビジネス英語編(Words of the Week)

ビジネス・パーソンのための「英語のキーワード集」。本当の意味と使い方を知って、コミュニケーション力up!

更新日: 2019年01月18日

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ニュースサイトを眺めていると、アレっ?と思うような見知らぬ英単語に遭遇することがあります。これらは、今の時代を反映したホットな英単語で、辞書に載っていなくても、ニュースサイトではしばしばお目にかかります。このまとめでは、こういった新語やトレンドを映した英単語を集めています。

☆the stakes are high

stakeは利害関係や出資金という意味で使われることが多く、利害関係者や出資者を意味するstakeholderはよく見かける単語です。またstakeは賭け事における「掛け金」を表わすことから、the stakes are highで「掛け金が高い=物事がうまくいかなくなったときの危険の度合いが高い」という意味で使われています。

The stakes are especially high in high-tech sectors and products with military applications, such as aviation. American officials are worried about the legal purchase of strategic technology as well as illicit efforts to gain capabilities used in civilian and military aircraft.

こうした危険性はハイテク分野や、航空機など軍事関連製品でとりわけ高い。米国の当局者は、民間・軍事用航空機に転用可能な技術を獲得しようとする非合法的な試みと同様、中国による戦略的技術の合法的な購入についても懸念している。

☆ethical consumption

買うことによって環境や社会問題の解決に貢献する商品を買い、そうでない商品は買わないとする消費行動。この一年間、アマゾン、フェイスブックやグーグルなど巨大ハイテク企業の運営実態が、エシカルな消費行動の意識を加速する引き金になっています。

It has never felt worse to be a technology consumer. So what can you do about it?

That’s the question of the year after many of the biggest tech companies were mired in scandal after scandal or exposed as having committed necessary evils to offer the products and services that we have so blissfully enjoyed.

出典The New York Times: December 12, 2018, “Yes, You Can Be an Ethical Tech Consumer. Here’s How.”

テクノロジー(が提供する利便性の高い商品やサービス等)の消費者であることに、これほど嫌悪感を覚えたことはないであろう。我々に一体何ができるだろうか。

これは、巨大ハイテク企業が相次ぐ不祥事に見舞われ、我々がこれまで恩恵にあずかってきた商品やサービスの提供そのものが必要悪(necessary evils)であったと露見したことから、今年の疑問に挙げられる。

All of this bad behavior circles back to you. We are the buyers, users and supporters of the products and services that help Big Tech thrive.

So what do we do at this point to become more ethical consumers?

“I think this is an incredibly powerful question to ask,” said Jim Steyer, chief executive of Common Sense Media, a nonprofit that focuses on technology’s impact on families. “It’s a very important moment where consumer behavior can have a transformational impact.”

出典The New York Times: December 12, 2018, “Yes, You Can Be an Ethical Tech Consumer. Here’s How.”

これらの悪事は、やがて消費者であるあなた達の下に戻ってくる。我々は買い手であり、利用者であり、支持者として巨大ハイテク企業の繁栄に寄与しているからだ。

では、我々がエシカル・コンシューマーになるには、今何をすれば良いのだろうか。

「極めて効果的な問いだと思う」と、テクノロジーが家庭に与える影響にフォーカスする、非営利団体「コモンセンス・メディア」のCEOジム・ステイヤー氏は言う。「今や消費者行動が、変革的インパクトをもたらし得る転換期だ。」

☆single-use

英語辞典のCollins Dictionaryは、「一度使用したら捨てられる」、「使い捨ての」を意味する”Single-use”を2018年の単語に選びました。海上を漂うプラスチックごみが海洋生物や周辺環境に悪影響を与えているとされる問題は、使い捨てストローなどプラスチック製品の使用削減を謳う世界的なキャンペーンにつながり、企業活動にも波及し始めています。

Oxford Dictionaryも、“toxic”を2018年を象徴する単語に選定しました。環境や人体に有害な「化学物質」としての意味だけでなく、”MeToo”運動や男性優位に動く政治世界の現状を批判する際に、”Toxic Masculinity”(行き過ぎた男らしさ)という表現が頻繁に使用されたことなどを、その選定根拠として挙げています。

Starbucks is one of the biggest and well-known companies to make such a move. It said Monday that it plans to phase out single-use plastic straws from its more than 28,000 company-operated and licensed stores by 2020.

出典The Wall Street Journal: July 9, 2018, “Starbucks to Eliminate Plastic Straws by 2020”

スターバックスは、この動きに賛同する最大かつ最も知名度の高い企業だ。同社が月曜日に発表したところによると、2020年までに2万8千を超える直営店とフランチャイズ店で、使い捨てプラスチック製ストローの使用を段階的に廃止する計画だ。

☆hidden tribes

2018年12月13日付け日本経済新聞の中外時評「トランプ的なものへの渇望」の中で紹介された、国際的新イニシアチブ”More in Common”のレポート”Hidden Tribes: A Study of America’s Polarized Landscape”によると、米国社会は7つの「隠れた部族」に分断化されているという。

つまり、
「(1)献身的な保守派(6%)(2)伝統的な保守派(19%)(3)穏健派(15%)(4)政治的な中立派(26%)(5)消極的なリベラル派(15%)(6)伝統的なリベラル派(11%)(7)積極的な進歩派(8%)――という具合だ。(1)と(2)が右派の極、(7)が左派の極で、(3)~(6)を『疲弊した多数派』と呼ぶ。」(日本経済新聞、2018年12月13日、中外時評「トランプ的なものへの渇望」)

This report examines the landscape of American public opinion through the lens of seven population segments that emerged from a large-scale representative national survey of Americans concluded in early 2018.

出典“Hidden Tribes: A Study of America’s Polarized Landscape” by More in Common, October 2018, Page 18

このレポートは、2018年の初めに纏められた大規模な全国標本調査から、7つの人口区分の視点を通じて浮き彫りになった米国世論の概観を分析したものである。

We call them America’s hidden tribes. They are hidden because what they have in common is a shared set of beliefs, values, and identities that shape the way they see the world, rather than visible external traits such as age, race or gender. We describe them as tribes because their behavior is often governed by a strong sense of shared identity and a collective adherence to core group principles.

出典“Hidden Tribes: A Study of America’s Polarized Landscape” by More in Common, October 2018, Page 18

我々はそれを「隠れた部族」と呼ぶ。それが「隠れている」のは、年齢、人種や性差といった目に見える外見上の特徴ではなく、各グループの人々が、世界観を形作る信念、価値観とアイデンティティーをセットで共有しているからだ。我々が「部族」と表現するのは、彼らの行動が共通のアイデンティティー意識と、コアグループ理念への集団的信奉に支配されていることが多いからである。

左右の極に挟まれ、全体のおよそ三分の二を占める(3)~(6)の4つの部族は「疲弊した多数派 (“Exhausted Majority”)」と呼ばれ、4つの共通した特徴を持つという。(“Hidden Tribes: A Study of America’s Polarized Landscape" by More in Common, October 2018, Page 110)

1.They are more ideologically flexible(イデオロギー的に柔軟)
2.They support finding political compromise(政治的妥協を支持)
3.They are fatigued by US politics today(今日の米国の政治に疲れ切っている)
4.They feel forgotten in political debate(政治論争の中で忘れ去られている)

国家の分断を積極的に望んでいる訳ではない「疲弊した多数派」の動向こそ、今後の米国社会の帰趨を「左右」する存在といえるのではないでしょうか。

☆wait for the other shoe to drop

アパートで、上階の住人が落とした片方の靴の音を聞いて、次にもう片方も落とすだろうと、その音を待つ状況から生まれた慣用句

Soul-less business: Some of us are still waiting for Nike’s other shoe to drop after the “Just Do It” ad featuring Colin Kaepernick. As many, including some of this column’s readers, have noted, the company’s social conscience and that of its target audience — online sales have soared — does not extend to Nike’s reputation for exploiting Third World labor in the making of its shoes. Another case of selective outrage.

無情なビジネス:「ジャスト・ドゥー・イット」の広告キャンペーンで、(スポーツ用品大手の)ナイキがコリン・キャパニックを起用し大論争になった後、同社に更に次の問題が起こり得ると予想している人達がいる。このコラムの読者を含む多くの人々が指摘しているように、ナイキはシューズ製造において第三世界の労働者を搾取していると噂されているものの、ナイキやその広告のターゲット・オーディエンス(視聴者)たち ― (宣伝効果により)ネット販売が急拡大したという ― の社会的良心は、そこまで行き届いていないようだ。まさに、恣意的な暴力のもう一つのケースといえよう。

☆deep pockets

"Deep pockets is an expression used to describe the idea that extensive financial and other resources of large firms or conglomerates can be used to sell below cost for extended periods of time." ディープ・ポケッツとは、大企業やコングロマリットが保有する巨額の財源や資産を背景に、コスト割れでも長期的な販売を行うことができる状態を示すための表現。

"In this view, deep pockets are thought to give such firms an unfair advantage over competitors particularly if the practice of selling at prices below costs imposes losses and drives out competing firms." この意味においてディープ・ポケッツは、特に採算割れで販売する行為が競合他社に損失を与え、市場から駆逐するものであれば、そのような大企業に競合他社に比べ不当な優位性をもたらすものと考えられている。(OECD: “GLOSSARY OF STATISTICAL TERMS)

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