1. まとめトップ

違法動画が蔓延するYouTube 理由は「新しい権利の守り方」

「YouTube」などの動画サイトには違法にアップロードされた動画が蔓延している。最近は違法アップロードを逆手にとって増益につなげる取り組みがある。

更新日: 2018年05月08日

0 お気に入り 1877 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

日本レコード協会や官庁の資料を基に作成した。また「違法動画」とは、ここでは著作者に無断で不当にアップロードされた動画を指す。

nagatorailさん

違法アップロードの温床

ウェブに他人の著作物をアップロードすることは誰にでもできる。「YouTube」に限らず全ての動画サイトの共通の問題になっている。

2016年8月に公開されたアニメ映画「君の名は。」。翌月に開設された「著作権担当」アカウントは違法アップロードのリンクをツイートしたユーザーに警告を発し続けていた。

違法アップロードは犯罪

曲のカバーなどは例外的に他人の著作物の利用が認められる場合があるが、テレビ番組や曲をそのまま投稿するのは違法。

十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

著作権法第百十九条。

ただし刑事裁判に及んでいない警告メールの送信は2010年6月以降1万件に及んでいる。
日本レコード協会の調査資料より作成。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/kokusai/h28_01/pdf/shiryo_5_3.pdf

民事による和解金の平均額は 70万円

刑事ではなく民事の裁判になることがある。

ダウンロードも違法

「家庭内での利用のための複製」だとしても違法アップロードと知りながらダウンロードすることも違法。

二年以下の懲役若しくは二百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

平成24年から刑事罰に。問われる条件は「有償作品」で「違法アップロード」であることを認識していたか。

新しい音楽、新しいアーティストも生まれなくなり、やがて、文化としての音楽は衰退してしまいます。

自首しなければ他人が違法DLを確認することはないが、正規の店から「買う文化」を守る必要がある。

対策①削除要請

地道な対応が続いている。
日本レコード協会の調査資料より作成。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/kokusai/h28_01/pdf/shiryo_5_3.pdf

” 努力しているが、自社だけではやりきれない部分がある”

業界全体で削除に取り組むことが企業から求められている。

対策②公式がアップロード

元オンライン海賊版ユーザーの利用中止理由は(中略)「海賊版が見れなくなること」と「正規配信が増えること」に起因している

経産省の2014年に発表された調べ。

この動画の例のように正規の権利者が試聴用のMVを投稿することが多くなった。この動画は合法でダウンロードできる。

対策③利用者への啓蒙

違法アップロードを「しない」「させいない」「許さない」意識が創造文化を守る上で必要になっている。

「映画館に行こう!」実行委員会が作成した動画。

最近は違法動画を“利用”している

違法アップロードされた動画が現存する理由の一つに、その動画が再生させることで正規の権利者に広告収入が入るシステムの存在がある。

著作権者は Content ID というシステムを利用することで、YouTube 上の自分のコンテンツを簡単に特定して管理できます。

審査を通過したTV局やレコード会社などが「自分のコンテンツ」を照会できる。

著作権者は違法動画に以下の対策を講じることができる。

・閲覧できないよう動画全体をブロックする
・動画に広告を表示させて動画を収益化し、場合によってはアップロードしたユーザーと収益を分配する
・その動画の再生に関する統計情報を追跡する

この2つ目の「収益化」によってYouTubeに違法アップロード動画が削除されていないと思われる。

1 2