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【驚愕】劇団四季「ノートルダムの鐘」クワイヤは実はめちゃくちゃ凄い

2016年12月に日本初演された劇団四季「ノートルダムの鐘」。この作品の大きな特徴の一つは常に舞台上にクワイヤが配置されていることです。本まとめでは如何にこのクワイヤが凄いかということと、四季の舞台の外でも歌声を聞くことが出来る可能性のある外部キャストを紹介していきます。

更新日: 2018年04月18日

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劇団四季「ノートルダムの鐘」とは?

『ノートルダムの鐘』は、世界的文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作「Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)」に想を得た作品です。(中略)
15世紀末のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む男カジモド、その彼を密かに世話する大聖堂聖職者フロロー、同警備隊長フィーバス、そして、その3人が愛するジプシー娘エスメラルダが綾なす愛の物語―。今回の演出版では、ユゴーの原作がもつシリアスな印象を重要視し、人間誰もが抱える“明”と“暗”を繊細に描くことで、深く美しい人間ドラマに創り上げました。

実際に、「心に強く訴え、熱烈に感情を揺さぶる。素晴らしいパフォーマンスに促され、観客は喝采する」(バラエティ誌)、「強力で魅力的。愛と報復の物語に新鮮な深みを得る。圧倒的な喜び」(サンディエゴ・ユニオン・トリビューン)、など、国内批評家に好意的な印象を与えています。まさに“大人のための上質な演劇作品”と呼ぶことができるでしょう。
新作『ノートルダムの鐘』にどうぞご期待ください!

深遠なストーリーと大掛かりな舞台装置を使わないからこその息を呑む演出、そして荘厳で圧倒的な音楽で構成された上質なミュージカルです。

クワイヤとは?

舞台セット後方部分の座席に配置され、常時物語の進行を見守るとともに音楽を通じて作品全体を支えます。アメリカで上演された同演出オリジナルは32人で構成されています。

劇団四季のクワイヤの何が凄いのか?

横浜公演からはオペラ座の怪人で長らくファントム役を務めてきた高井治さんがクワイヤキャストにキャスティングされ話題となりました。メインキャストやアンサンブルキャストと違ってキャスト個々人のソロを聞くことが出来ませんし、舞台での位置や照明の演出上あまり劇的に目立つことはなく、ある意味では地味な役どころと言えます。そんな役どころにファントムをを務めるほどの俳優がキャスティングされるなんてと話題になったわけですが、実はクワイヤは非常に高い歌唱力を求められる難易度の高い役であり、他にもオペラ座の怪人のクリスティーヌ・ピアンジ・カルロッタ・ブケー、ライオンキングのザズー、美女と野獣のポット婦人・タンス婦人、リトルマーメイドのアースラ・セバスチャン等、メインキャスト経験者がずらり。

ここからは、何故クワイヤが凄いのかを具体的に紹介していきます。

凄い所①:厳しいオーディションで選ばれた豪華キャスト陣

ノートルダムの鐘のキャストは劇団四季の内外から公開オーディションで出演者を募り、実に1600人に及ぶ人が挑戦しました。勿論その中にはメインキャスト・アンサンブルキャストの応募者も多くいましたが、多くの挑戦者の中から選抜された精鋭であることには間違いありません。

しかも劇団四季版のクワイヤキャストはオリジナル32人の半分、16人しかいません。一見するとこれはクワイヤの音圧を削ぎそうですが、会場で聞けば納得。とても16人で歌っているとは思えない圧倒的な重厚感で、観客を魅了します。オーバー気味かも知れませんが、日本キャストはクワイヤ個々人がオリジナル2人分以上の声を出せる人たちと考えることが出来るのです。

凄い所②:青ざめるほど難易度の高い音楽

カジモドの「Made of Stone」を始め、俳優泣かせの難易度の高い曲が揃うノートルダムの鐘。その難しさはメイン・アンサンブルの歌を聴いていてもよくわかりますが、実はクワイヤキャストは「歌専門」であることを理由としてか、更に難易度の高い演奏を求められます。その音の難しさ、何より求められる音域の広さは楽譜を見ると青ざめるほどです。「歌が上手い」人でさえ歌いこなすことは困難で、きちんとトレーニングを積んでいなければ通して歌いきることすら容易ではありません。しかも前項の通り通常は32人で歌唱することを想定して作られているため、実は混声8部合唱となっており、所々更に細かくパートが分かれます。つまり、劇団四季版では1パートを歌うのが僅か2人、場合によっては1人で歌ってハーモニーを形成しているのです。

更に合唱として美しいハーモニーを形成する力、Topsy Turvyのようなミュージカルらしいナンバーの歌い方からOlim、God Helpのような静かでピュアな宗教曲の歌い方、Hell Fire等でのオペラティックな歌唱という幅広い声質の使い分けまで求められます。

凄い所③:全員が暗譜だからこそのオリジナル演出の数々

本作の原型となったラホイヤ劇場での上演映像を見ると、クワイヤが持っている楽譜は確かに楽譜で、常に譜面を確認しながら演奏しています。一方劇団四季のクワイヤが持っている楽譜はオリジナル版に比べると非常に小さく、めくっている場面も見られないことから、恐らくダミーの楽譜であり、全て暗譜しているものと思われます。それ故か、冒頭でフロローがカジモドを投げ捨てようとする場面でクワイヤも聖人像のポーズを取ったり、トプシーターヴィーの最後で群衆とともにクワイヤもカジモドの醜さに驚いて立ち上がったり、「天国の光」の最後で女声クワイヤがカジモドに向けてベルを振ったりといった独自の演出がついているのです。

では、どんな人がクワイヤをしているのか?

先述の通りノートルダムの鐘は外部も含めた公開オーディションを通じてキャストが集められました。そのため、他の演目と比べて外部の俳優も多く参加しています。これは四季の他の演目と比べても特異な点です。ここからは特に四季以外でも舞台やリサイタルなどで声を聴くことのできる外部キャストに着目し、どんな人が参加しているのかを見ていきます。

永井崇多宏さん

武蔵野音楽大学大学院修了後、クラシックのコンサートでテノール歌手としてソロ、アンサンブル等で活動する一方、テレビ番組やCMのスタジオ録音や映画、ディズニー映画、ディズニーチャンネルやピクサー映画、ディズニーオンアイスの日本語吹き替え、『ランゴ』ギターマリアッチ役、『ロラックスおじさんの不思議な種』、『お猿のジョージ』等々。ディズニーランド・アトラクション『魅惑のチキ・ルーム(リロ&スティッチ)』の日本語吹き替え等、ファイナルファンタジーⅩⅣラスボスのテーマ曲をソロで歌うなど様々なジャンルで活躍。

ミュージカル俳優としては2011年8月6日、京都劇場にて劇団四季「オペラ座の怪人」ウバルド・ピアンジ役でデビュー、同年10月から2013年6月千秋楽まで東京汐留、海劇場にて同役で出演。途中2012年1月〜3月千秋楽まで東京浜松町の秋劇場にて劇団四季「壁抜け男」画家役でデビュー。2013年12月「オペラ座の怪人」札幌開幕からウバルド・ピアンジ役で2014年11月千秋楽まで出演。途中、2014年2〜3月、東京浜松町の自由劇場にて劇団四季「壁抜け男」画家役で出演。年間300回弱の公演に出演。『壁抜け男』はNHKエンタープライズよりDVD&Blu-rayが発売された。

オペラ座の怪人のピアンジ役を始め、難易度が高くユニークな役をこなされています。
詳細なプロフィールを見ると四季以外でも幅広く活躍されており、誰もが一度はその歌声を聞いたことがあるのではないかと思うほどです。
ソロでのコンサートも開催されており、お一人での歌声を聞く機会もあります。

坂下良太さん

岩手県九戸村出身。八戸聖ウルスラ学院音楽科卒。東京藝術大学音楽学部声楽科卒。学生時代は、主に日本歌曲、モーツァルト、シューマンなどのドイツリート、ロマン派以降のイタリア歌曲を学ぶ。大学卒業後は、オペラやコンサートに幅広く出演するとともに、近年ではミュージカルや演劇公演などにも出演するなど、活動は多岐に渡る。

3年次、東京藝術大学芸術祭オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」フェルランド役でオペラデビュー。その後、劇団エスペランス旗揚げ公演「ル・グラン・ジュール」において主演。ミーツ・ミュージック主催、汐留ホールでのミュージカル「レ・ミゼラブル」にジャン・ヴァルジャン役で出演。
岩手では、国際ロータリー第2520地区会員大会開会アトラクションでの歌唱、東日本復興チャリティー「千の音色でつなぐ絆コンサート」に出演し、被災地の流木で作られたヴァイオリンとの共演など、数多くのコンサートに出演。また後援会の主催で、二戸、八戸、九戸など地元でのリサイタルシリーズを行い、柔らかな歌声と色彩豊かな表現力で好評を博す。
現在は自身の演奏活動と平行して、豊富な出演経験を活かし舞台演出や歌唱指導を行うなど、更に活動の場を広げている。

音楽の名門、東京芸大をご卒業され、クラシックからミュージカルまで幅広く活躍されています。帝国劇場ではありませんが、ジャン・バルジャン役を歌われた経験もお持ちとのこと。その他も主演として呼ばれるほどの実力者ということが伺われます。

白山博基さん

奈良県立高円高等学校から大阪音楽大学音楽学科声楽専攻に進学した。在学中はオペラ出演等の活動を行い2009年3月に卒業した。同年4月から劇団四季研究所へ入所し、同年10月30日に上演されたエルコスの祈り全国公演のポール役で初舞台出演を果たした。しかしその後四季を退団しオリエンタルランドへ入社し東京ディズニーリゾートのダンサーとして活動していた。2014年よりブロードウェイ・ライン・カンパニーに移籍し、7月からミス・サイゴンに出演している。

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