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アヤメ・ショウブ・ハナショウブ・カキツバタ 4つの花の見分け方・決定版

「あやめ祭り」なのに、咲いている花は実はアヤメじゃない! 大混乱している4つの花の見分け方。東京周辺の名所・スポットへのリンク付き

更新日: 2018年08月07日

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この記事は私がまとめました

1.ショウブ ・・・きれいな花は咲かせてくれない!

・・・ショウブの花はものすご~く地味

その姿はまるで八宝菜に入っているヤングコーンのよう。咲いていても、「花」だと認識できないほどだ。なので、青や紫などのカラフルな花を咲かせているのは、そもそも「ショウブ(菖蒲)」ではない!

2.アヤメ ・・・湿地や水辺は苦手!

・・・なので「あやめ祭り」で咲いているのは大抵、アヤメじゃない

有名な「水郷潮来あやめまつり」など、各地の水郷地帯や湿地のある公園で開かれている「あやめ祭り」。咲いているのは、実はアヤメではない。ほとんどがハナショウブ(花菖蒲)だ。そこに若干、カキツバタが加わる場合もある、といった状況。

3.カキツバタ ・・・花びらの中心の白いラインに注目!

・・・但し、白いカキツバタにはお手上げ?

場所は水辺。白くて細めのするどいラインが花びらの中央根元に・・・と、なれば、それはカキツバタ。ハナショウブにも似たラインがあるが、通常は黄色い。但し、カキツバタには「白い花びら&ラインが黄色っぽい」という、実に悩ましいものもある!(その場合は葉で見分ける。後述)

4.ハナショウブ ・・・菖蒲園でもあやめ祭りでも、主役はこれ!

・・・目印は黄色いライン。但し「虎模様で広がっていない」こと

湿っぽい土地に咲いていて、花びら根元のラインはやや太めの黄色。それは大抵ハナショウブだ。黄色い部分がさらに大きく広がっていて、そこに縞模様も入り、「虎皮」っぽい様子であれば、それはアヤメだ。そして、アヤメはほぼ湿った土地には咲かない。

【なぜ4つの花は混乱している?】

(1)アヤメは漢字で書くと「菖蒲」

・・・アヤメを漢字で書くと、なんと「菖蒲」。ショウブと同じだ。そこからして両者は同一視されてしまいやすい。ちなみにハナショウブはそのまま「花菖蒲」。カキツバタは「杜若」もしくは「燕子花」と書く。

(2)ショウブは古くはアヤメと呼ばれていた

・・・地味な花を咲かせるショウブは、ずっと古くはアヤメ、あるいはアヤメグサと呼ばれていた。そのため、ショウブにゆかりの深い(葉を軒にさすなどの行事がある)端午の節句のことを「あやめ(菖蒲)の節句」と呼ぶなど、いまも名残がある。

(以上で、まずはショウブとアヤメが、ゴッチャになってしまうというわけだ・・・)

(3)ショウブとハナショウブが「花」以外はやたら似ていた

・・・花が地味なショウブは水が好き。よく水中から葉を伸ばす。一方、水辺に近い湿地などに生え、きれいな花を咲かせるのがハナショウブ(花菖蒲)。葉の形がショウブとよく似ているため、こんな呼び方がされるわけだ。しかしながら、「ハナ」を省略するとたちまち「ショウブ」に。

(4)しかも、カキツバタも似ていた

・・・カキツバタは、ハナショウブよりもさらに水辺が好きで、ショウブと同様、根元が水中に没していることも多い。しかしそんな場所は、ハナショウブが好きな湿ったエリアと大抵は近い。つまり、どちらも似たような辺りに生え、姿がそっくりな、紛らわしい花、ということになる。

(5)「ハナアヤメ」と呼ばれるくくりが存在した

・・・ちょっと話を戻し、(花が地味な)ショウブが、アヤメと呼ばれていた古い頃、アヤメやハナショウブやカキツバタは「ハナアヤメ」と呼ばれていたらしい。「葉っぱのかたちがショウブとよく似た、きれいな花を咲かせる一団」を指す言葉だったのだろう。

(以上で、アヤメ・ショウブ・ハナショウブ・カキツバタがついに四つ巴に。訳がわからなくなってしまったようだ・・・)

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