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Kindleで読む!珠玉の直木賞作品11作!

年に二回芥川賞と同時に発表される直木賞。今回はKindleで読める珠玉の直木賞作品をまとめました。泣ける作品からコメディにサスペンス、恋愛、人情物と幅広く選んでみました。賞の名前は聞くけど作品を読んだ事はないという方、直木賞作品は面白い小説の宝庫になってておすすめです。

更新日: 2018年04月19日

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この記事は私がまとめました

Kindleで読めるお勧めの直木賞受賞作品を集めてみました。普段あまり小説を読まれない方でも読みやすい作品を選んでみました。

minamikanakoさん

直木賞とは?

作家、直木三十五(さんじゅうご)の名を記念した大衆文学の新人賞。正式名は直木三十五賞。直木の友人であった菊池寛の発案で1935年(昭和10)芥川(あくたがわ)賞と同時に発足、今日に至る。選考委員の選考により、年2回授賞。運営には当初、文芸春秋社、1938年以降、日本文学振興会があたる。受賞作は第二次世界大戦直後の2回を除き『オール読物』に発表。

発足当時は大衆文学の新人賞とされていましたが、現在は新人賞という意味合いは薄くなっており、受賞者はプロの作家たちばかりになっております。なので読み応えのある作品が多いんです。面白い小説が読みたいと思ったら直木賞受賞作から探すのもおすすめです。

第117回受賞作「鉄道員(ぽっぽや)」/浅田次郎

短編集
「鉄道員(ぽっぽや)」
「ラブ・レター」
「悪魔」
「角筈にて」
「伽羅」
「うらぼんえ」
「ろくでなしのサンタ」
「オリヲン座からの招待」
以上8作品収録

泣ける短編がせいぞろいです。

通勤数学の電車やバスの中で読むのはおすすめできません。
実際、止めておいて本当によかったです。
「平成の泣かせ屋」として知られる作家の短編集。

第81回受賞作「ナポレオン狂」/阿刀田高

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは?

ブラックユーモアたっぷりの短編集
「ナポレオン狂」
「来訪者」
「サン・ジェルマン伯爵」
「恋は思案の外」
「裏側」
「甲虫の遁走曲」
「ゴルフ事始め」
「捩れた夜」
「透明魚」
「蒼空」
「白い歯」
「狂暴なライオン」
「縄」

以上13作品収録

ナポレオン狂には思い切り良い方に裏切られました。ミステリーではあるんですが、殺人とか暴力的な怖さではなく、人間の本質的な怖さが表現されていて、まさにゾクゾクするような恐怖が読後に襲ってきます。

第110回受賞作「無間人形」/大沢在昌

新宿署の刑事「鮫島」が活躍する新宿鮫シリーズの四作目。

若者たちの間でアイスキャンディという名の新型の覚せい剤が流行り出した。密売ルートを追いかける鮫島に財閥香川家の野望が関わって来て……。
薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶(しょう)まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!?

長編でしたが、あっという間に読み終えました。現実味を帯びたほぼ完ぺきな小説だと思いました。

やっぱり面白かったです。シリーズ4作目にして、どんどん面白くなってくるのですから、作者の力量は疑いようがありません。今回も敵役の魅力は格別です。次第に自滅していく様子はドキドキしました。

第114回受賞作「恋」/小池真理子

連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本中を震撼させた1972年冬。当時学生だった「矢野布美子」は大学助教授「片瀬信太郎」とその妻の「雛子」との幸福な三角関係の仲にあった。しかし、その関係が崩壊し、恐ろしい事件が起きるのだった――。

心理サスペンス的な要素が強く、面白いストーリー展開であった。主人公がなぜ、ここまで、この夫婦に惹かれたのか、その背景もあったほうが説得性は高かった。一方、60年代の退廃的空気は非常によく描かれている。

どんどん引き込まれる作品。本当なら主人公を取り巻く関係は歪んでいるのに、なぜかページをめくるたび納得してしまう。
歪みながらも神聖さを感じられるという衝撃的な作品でした。

第129回受賞作「4TEEN」/石田衣良

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。

読後感の良い一冊。題名からわかるように、14歳の物語。子供向けな話ではないので、リアルな14歳で読むのも、大人でもよいとおもう。

性やきわどい内容に触れる時には文体が清潔になり,湿った,べと付いた感触が全くしないのは作者の力量だろうと思います.「え?」と思うような行動もとるのですが,4人の主人公の性根が優しいのも読後感を良くしている一因かもしれません.特に遠方への自転車旅行と偽って2泊3日で新宿の繁華街を探訪する最終章は,後半に素敵な台詞が沢山出てきますし,最後の止めの文章もすごく良いですし,秀逸だと思います.
各章はそれぞれ独立しているので,短編集のように別々に楽しむこともできます.前述のように清潔な文体ですし,「仕事が忙しくて疲れ果てて帰宅するので,重厚な本など読めない!」という方にもお勧めできる1冊です.

第131回受賞作「空中ブランコ」/奥田英朗

跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り。刃物はおろか机の角まで怖い尖端恐怖症のやくざ。ダンディーで権力街道まっしぐら、の義父のカツラを剥がしたくてたまらない医者。伊良部総合病院地下の神経科には、今日もおかしな患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者を癒す名医なのか!?

おかしいねえ、この小説。
とりあえず、自分が神経科へ行くことになっても、
この病院だけは絶対に避けよう(笑)。

伊良部一郎の元に訪れる5人の患者。
それぞれが一話完結の物語になっている。

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