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こんなのあり!?独創的でユニークな実験小説短編集6選!

「実験小説」というジャンルをご存知でしょうか?既存の枠には当てはまらない独創的な内容とユニークな表現は見る者をあっと言わせます。奇妙な世界観を楽しめる実験小説の短編集をまとめてみました。

更新日: 2019年02月17日

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gesyutarutoさん

■奇想の名手が生んだ実験小説の数々をご覧あれ!

作者:浅暮三文

27編の短編が収められている。奇妙なアイデア満載の実験小説の数々。上下構成の話や順番を変えると物語が変わる話などがある。

あっと驚く斬新な実験を行なったポストモダニズム文学というよりは、思わずクスっとするようなアイディアを詰め込んだ奇想小説集という印象

特に前半の実験小説集が素晴らしく、交通標識から物語を作り出したり、上下二段で物語を同時進行して繋げたり、漢字辞典みたいな書式で物語を展開したりとまさに何でもありの実験的な作品が詰まっている

■挿絵を巧みに使った遊び心たっぷりの短編集!

作者:浅暮三文

絵やレイアウトにこだわった短編集。星占い風の「星を巡る言葉」や相談コーナーテイストの「こちら相談室」などといった話がある。

造本を中心とした遊び心が凄すぎる。感嘆。これで内容そのものがもうちょっと面白かったらなお良かったのだが、充分満足した

挿絵をふんだんにつかった、凝った軽快なメタフィクション。ふざけまくり筆すべりまくり。巻末の取扱説明書が笑える

■小説?ミステリ?エッセイ?奇妙な世界観が癖になる新感覚小説

作者:森博嗣

小説でありミステリーでありエッセイであり詩であり、あるいはそのどれでもない本。様々な話がごちゃ混ぜになっており、煙に巻かれるような印象を受ける。

ショートショートのようなエッセイのような不思議なんだけど癖になる。森先生ファンな絶対楽しめる小説だと思う

鉤括弧が逆さになったり、地の文も鉤括弧でくくり、さらには地の文のナレーションの人物まで!意味なしジョークどころではない、破滅的ジョークがフルスロットル。話も彼方此方飛び、支離滅裂である!まさに「実験的経験」

■図と記号の使い方が絶妙な野崎ワールド炸裂!

作者:野崎まど

タイトル通り、独創的な短編が24編収録されている。図や記号を使った新感覚の表現とシュールな内容が特徴的な短編集。

「独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑)」という続編もある。

本書は小説というジャンルに対して、思いつく限りの実験を行っている。それでいて笑えるし楽しめる。奇跡のような一冊だ

並みのライトノベル作家など足元にも及ばないほどの、小説家、と言えるほどの文才を持っており、記号や図での視覚的説明という単発的な面白さに頼ることなく、登場人物の会話や情景描写で作品全体を一つのギャグとして昇華させています

■悩める作家の新境地!コネタ満載の「読者への挑戦状」がここに!

作者:法月綸太郎

レーモン・クノーの「文体練習」に触発されたミステリ版「文体練習」。
ミステリによくある「読者への挑戦状」を様々な文体で描いた異色作。パロディやクイズ、ネットネタ、さらにはジョジョネタと盛りだくさん。

ジョジョやノベルゲーやTwitterのネタからボルヘスや稲垣足穂、カフカにベケットにレムにナボコフにカルヴィーノまでパロった本格ミステリ版「文体練習」。元ネタの多彩さが楽しい

読者への第一の挑戦状と第二の挑戦状の間の部分が絶対領域とか、くだらねぇ~!超くだらないけど、くすくす笑ってメンタルリセットされた

■訳の分からなさが癖になる!手法が楽しい実験小説集

作者:円城塔

4色で描かれる表題作「後藤さんのこと」、100の断片で綴られる「The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire」など、SFめいた6つの作品と+αが収録されている。

全部で7つの短篇を収録するが、すべて異なった手法で書かれている実験的、習作的な小説群

裏表紙に書いてある「わけのわからなさがやがて圧倒的な読書の快感を導く」に納得、たしかに全然わからんけど面白い

■本自体に仕掛けがあるミステリはこちら

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