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「誹謗中傷」?チバニアンをめぐる騒動

地質時代を代表する地名である「国際標準模式地」(GSSP)の認定申請をめぐり、日本初のGSSPを目指していた「チバニアン」の審査をめぐって騒動が勃発しています。その顛末は如何に・・・

更新日: 2018年05月12日

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jinstさん

■「チバニアン」命名の審査が中断していることが判明

千葉県市原市田淵の地層「千葉セクション」を中期更新世(77万年前~12万6000年前)の代表地層とし、この時代を「チバニアン」(ラテン語で千葉時代)と命名するかどうかを決める国際学会の審査が4月から中断している。

□その理由は?

申請した研究チームとは別の国内団体からデータへの異議が寄せられたためだが、研究チームは「事実無根」と反論。正当性を訴える文書を近く国際学会に出し、審査継続を求める。

地層:「チバニアン」審査中断 国内別団体が異議 (毎日新聞) mainichi.jp/articles/20180… 「申請前の2015年には千葉セクションで十分なデータが取れなかったため、2キロ先の地層のデータを使って補強したが、申請時… twitter.com/i/web/status/9…

■「チバニアン」は、国内の研究グループがGSSPに申請していた

22機関32名からなる研究グループは、千葉県市原市にある地層「千葉セクション」(図1、2)が地質時代の国際標準模式地(Global Boundary Stratotype Section and Point、GSSP(後述))に認定されるよう、本日、国際地質科学連合(International Union of Geological Sciences、IUGS)の専門部会に提案申請書を提出します。

2017/06/07 産総研から発表された記事から引用

□国際標準模式地(GSSP)とは?

地質学では、地球上の岩石が形成された年代や生物化石等の変遷に基づいて、地球の歴史を115の時代に分けています(地質時代)。そして、地質時代区分を標準化するため、それぞれの地質時代境界について地球上で最も観察・研究をする上で優れた地層1カ所をGSSPと認定しています。

□申請書の謝辞には「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」の名前が・・・

申請書作成にあたってお世話になった、田淵町会の皆様、千葉県および市原市の関係各位、楡井久氏をはじめとする古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会の皆様、風岡修氏をはじめとする千葉県環境研究センターの方々(吉田剛氏、荻津達氏、八武崎寿史氏、亀山瞬氏、香川淳氏)に深く感謝申し上げます。

■一方、現地にはこんな看板が!

「チバニアン」は、元々1920年代に京都帝国大学(当時)の松山規範教授が発見したことから、「松山逆磁極期の地層」と呼ばれています

■では、クレーマーは誰かといえば・・・

「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」(茨城大名誉教授楡井氏が会長)が異議を唱えて国際学会連合とイタリアの競争相手にメールを送ったようだ。

■ネット民の反応は・・・

「茨城大や国立極地研究所などの研究チーム」と、「茨城大の名誉教授を含む協議会」の争いということで、純粋に学術的とは言えない何かを感じないではない。(個人による感想です) <地層>「チバニアン」審査中断 国内別団体が異議(毎日新聞)… twitter.com/i/web/status/9…

「チバニアン」の審査中断の件 bit.ly/2ICHLiJ は、50年前に状況が戻ったような話だ。かつての日本の地球科学では、出身研究室や所属する団体などによる派閥が明瞭で、相互の批判が多かった。学問が国際化する… twitter.com/i/web/status/9…

この「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」なる怪しい団体の「楡井久」なる人物、豊洲問題でもデマをタレ流していたみたいね。ブログネタで恐縮だけど。 bakahabakanarini.blog.fc2.com/blog-entry-123… / 地層:「チバニアン」審査中断… twitter.com/i/web/status/9…

「チバニアン」審査中断 国内別団体が異議 mainichi.jp/articles/20180… どうやら狭い業界でのいがみ合い(嫉妬?)の様相 名誉教授の側にはチバニアン認定でコンクリ階段設置が問題視、批難される恐れがある→妨害の可… twitter.com/i/web/status/9…

■さらには商業利用をもくろむ面々も・・・

チバニアンが公になった一方で、やはりというか『チバニアン』商標を巡る動きが活発化。“先見”と言うのか、'16年に千葉県内の一般男性が出願した商標が、翌3月に認められてしまったのだ。

この一般男性のほかにも、個人、会社関係による出願が相次ぎ、《チバニアン》に関する出願は11件にのぼり、いずれも審査中だ。その中で目を引いたのが、昨年11月28日、12月1日に2回届け出ていた大手百貨店『三越伊勢丹』。

チバニアンを特許庁に商標出願していた大手百貨店の三越伊勢丹(本社・東京)が、出願人を小湊鉄道(本社・同市)に変更していたことが10日、わかった。研究とは無関係の第三者による出願が相次ぐ中で、「地域を元気に」との思いを地元の鉄道会社に託した。

■最後に

単なる学者同士の内輪もめと捉える向きが多いのですが、「論文捏造」事件は多発しており、今回の件も告発者につけいる隙を与えた事実(別の地層のデータを使った)は『申請時のデータは問題ない』ということでは済まされないと思います。全ての論文執筆者は他山の石とすべき事案ではないでしょうか・・・

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