金正恩への批判も?北朝鮮「庶民たち」の意外なホンネ

南北首脳会談や核実験場の廃棄、米国人人質の解放、さらには6月にシンガポールで米朝首脳会談が決定するなど激動している北朝鮮情勢。しかし、そこで暮らす人々は現状についてどう感じているのでしょうか。

更新日: 2018年05月15日

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激動している北朝鮮情勢

北朝鮮が一転、2018年6月にも行われる米朝首脳会談について国営メディアで言及し「歴史的な対面になるだろう」と高い期待感を示した

これまで、米国との関係についてポジティブな報道がされることはなかった。

公式報道の行間から真の情報を読みとることに慣れている北朝鮮の人々は何か劇的な動きが始まっていると感じているに違いない

(地方では…)「『核強国を建設してこそ共和国(北朝鮮)の尊厳が守れる』と宣伝してきたのに、急に核開発をやめたら米国や国際社会の圧力に屈服したことになるのではないか」

(平壌では…)「北朝鮮が核を放棄して、米国や南朝鮮と交流するようになれば、経済強国になれることをよく知っている」

地方住民と、比較的情報通と言える平壌市民の間で意見の違いが。

さらに一部では「強硬派」が存在

「先軍政治」のスローガンで全てに優先されてきた軍事が、ここへきて突然ないがしろにされかねない事態に

成り行きによっては軍の中で優遇されてきた核・ミサイル部門が削られることになるので、その関係者も不満を持ち始める

ただ、多くの人々が持つのは期待感

(南北融和について)「ぬか喜びにならないように戒めつつも、それを聞いた隣人とともにウキウキしている」

「事前に会談の予定を公開したくらいだから、大人から子供まで皆が南北関係の改善を信じている」

北朝鮮メディアが金正恩氏の予定を報道することは極めて異例だった。

「社会主義の名目を守らなければならないはずなので、せめて中国のように開放してくれたら私たちには有難い」

「弟が管理所(政治犯収容所)送りになってもう18年、生きていれば還暦なのでもう生きてはいないだろうが、一緒に連行された甥だけでも頑張って生きていてほしい」

「私たちの世代のうちには無理でしょうが、子供の世代には、外国にも行ける、自由に行きたい所を全部回れるような、そんな社会になってほしい」

一方で、体制へのあからさまな批判も

庶民が法や権利意識に基づいた抗議を行ったりするなど、体制の前で簡単には服従しない新たな傾向が見られるようになっている

「今の人民は賢くなって、(かつてのように)愚かではないのです。(金正恩政権)は人民が覚醒するのが怖いはずですよ」

かの国にも、人々が心に秘めた、あるいは親しい人々の間で囁き合われる世論がある。そうした声が徐々に大きくなって力を持ち、北朝鮮の国そのものを変えていくことに期待したい

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