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チヤホヤされたのは新卒という魔法おかげ?第2新卒の厳しい現実とは?

新卒神話が依然続く日本の労働市場では、売り手少女なっている現在では新卒の取り合いで内定率も100%に近くなっています。その一方で入社したものの現実とのギャップから会社を辞める新卒の割合は昔と変らずという現実。そして第2新卒とってからの転職活動の厳しさを痛感している人は多いようです。

更新日: 2018年05月18日

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egawomsieteさん

■第2新卒とは

第二新卒とは、一般的に学校を卒業後、一度就職をしたが数年の内に離職し、転職活動をする若手求職者を指します。 新卒者が就職後、数年で離職する割合は年々増加傾向にあります。 厚生労働省が毎年発表している大学新卒者の離職率統計では、約30%が3年以内に辞めていると言われています

「第二新卒」という分類について、明確な定義は存在しません。「新卒で入社して3年未満の求職者」を意味するケースが多いと言われていますが、「25~26歳ぐらいまで(※1)」と定義することもあり、企業によっても考え方が異なることもあります。

とはいえ、第二新卒とは、「短期間でも社会に出た経験がある」人を対象としており、高校や大学を卒業してから、1度も就職をした経験がない方は、第二新卒とは言いません。ですから、第二新卒の定義は、社会人としての就職の経験があり、その上で高校・大学卒業後3年以内くらいの若手とされることが多いと考えられます。

■売り手市場の悲劇:入社1年目退職した新入社員、第2新卒市場では門前払い

「もう一度、就活をしてもうまくできる気がしない」

有名私立大学を出て、新卒で大手旅行会社に就職をた都内在住の女性(23)。約2年前の6月に内定をもらったときは、泣いて喜んだ。しかし、入社1年目の配属先で悩み、秋に退社した。転職をしようと、エージェントに登録をしても、「あなたの職歴で紹介できる仕事はない」と言われた。

売り手市場と言われる中、企業の選択肢が増え、学生たちは短期決戦の就活の準備に追われる。

だがそんな売り手市場で、入社後すぐに辞めてしまう人もいると、就活の取材をする中で学生や既卒者から聞いていた。そんな中で紹介されたのが、この女性だった。

女性が取材に持参した「就活ノート」。ノート3冊と手帳には、就活の情報がびっしり。「自己PR」「会社の強み、弱み」「企業理念」などが、几帳面に書かれていた。

手帳の2016年3月1日の欄には「17卒就活解禁!!」と「意気揚々と書いた」。毎月10社のエントリーシート締め切りや面接の日程が入った。大手を中心に受け、エントリーは36社。第1志望の旅行業界や金融業界が中心だった。

内定は就職先に選んだ旅行会社ともう1社、別の旅行会社の2社から内定をもらった。

「面接で直接、人事部長から内定と伝えられたときは、泣いて喜びました。帰りも泣きながら帰って、お母さんにもすぐに報告しました」

7月以降は研修が始まり、内定者同士の交流も「すごく楽しかった」。

「私と話しているとムカつくのかな」

それほどに内定がうれしかった会社。しかし、入社後、彼女が見舞われたのは研修先での苦労だった。コールセンター部門に配属され、4月の入社から7カ月後の10月、会社を退職した。

最も希望しない部門だったが、最初の応対がうまく評価された。「社会人だし、電話対応もうまくならないと」。そう思い、気力を保った。ただ、クレームを受けた時は、「こんなにお客さんに怒鳴られたかったんだっけ」とどうしても疑問がわいた。

夏休み前は特に電話が混み合う。「すごい待たされた」とすぐに怒鳴る相手の声を、今も覚えている。ミスも重なったが、「まだ当時は前向きだった」。

しかし、7月のある日、クレームを1日3件受けた。

「私としゃべってると、ムカつくのかな」「お客さんのわがままをどう受ければいいか」

自身を責め、処理できないことも増えていった。

辞めたいと思って転職サイトを見ると、「いつも募集しているのは同じ会社。辞めたら就職するところがない気がした」。正社員も見つからないと思い、退社を踏みとどまった。

徐々に体調を崩した。午前10時出社が定時だが、2時間前出勤が慣習で、「先輩の机を拭いたり、神棚の米と水を交換したり」。遠方の実家から通勤していたため午前4時、5時起きの日々。

「それでも、周りの友人には、『月に40時間残業をした』という人もいて、まだ自分が甘いのかな」と思っていた。しかし、その頃、朝の通勤時間には「カバンを抱えながら泣いていました」。勤務地の直前の駅まで、涙が止まらなかった。退社して、しばらく勤務地に近づけなかったほどに、会社や土地が怖くなった。

上司と面談をすることになったが、「向いていると思うよ」と精神論を唱えられた。会社の“配慮”で仕事内容は変更になったが、オフィスのデスクはそのまま。「周りはコールセンター。同期が笑顔でしゃべっているのを聞いて、なぜ自分だけできなくなっちゃったのか」。余計に追い詰められた。

土日も仕事で、休日は疲労困ぱいで寝ていることしかできない。交際相手も転勤で遠方に行ってしまった。交際相手に突然会いに行ったときのことを思い出すと、わっと涙がこぼれた。

もし、私が退社すれば……。OJTで担当してくれた先輩の顔が浮かんだ。。「でも、どうしても逃げたくなった」。メンタルクリニックに通い、診断書を受け、休業を始めた。

休業中は欠勤分が賃金から引かれる「欠勤控除」を受けた。「収入もゼロ、貯金もなく、メルカリで物を売ったり、親にお金をもらったり」。休業した安堵と引き換えに襲ってきたのは、経済的な不安だった。

「あなたの職歴では、案件はありません」

休業中の秋頃に正式に退社した。その後は、4回転職。建築事務所や派遣で大学の事務員などを経験し、今は契約社員として、旅行関係の仕事に就いている。

新卒だけでなく、第2新卒も含めて、空前の売り手市場と言われる。だが、彼女の場合、転職は厳しかった。

転職エージェントに登録をしようとしても、「あなたの職歴では、案件がありません」というメールが大手エージェント2社から届いた。あるエージェントの面談では、「〇〇大学の人に(彼女が希望する)事務とかは頼まない」と言われたという。就職、会社、社会に対する彼女の拒絶感は強まった。

就活用の自分がシナリオになる

希望の業界に就職したのに、配属先でどうしても耐えられないことがあったら 。

彼女は今、就職活動を振り返って、こう話す。

「もう一度、就職活動をしても、うまくできると思いません。就活用の自分が作り上げられていた。じゃないと受からない。面接で何度も答えていたら、それが自分になっていく」

面接の場数を踏めば、「よくいる就活生に自分がなって、話を盛ることも覚えた」。次第に、「作り上げられた自分がシナリオになった」

大学の先輩からは「自己分析が足りなかったのかな」と言われるが、「やってもキリがなくて、そんなの分かる人いるのかな。今も自分が分からない」と疑問に思う。

今の会社は正社員の登用がない。このまま契約社員として働いて結婚して、「生ぬるい感じで生きていくのかな」と思う。でも、今ガツガツ正社員に応募する気にもなれない。新卒の就活の時のエネルギーは、吸い取られていった。

「周りの友人は社会人2年目。私は新卒2年目にして人生に迷走している。就活時の自分には、まさかこんなにいろいろなことが起きるなんて思わなかった」

大学卒業まで浪人も留年もせずにきた。今の自分は“道から外れた”感覚という。

「会社を辞めたことは後悔していないけど、正しいと思っていた道から外れたという感覚はあります。私は社会人になりきれなかったんです」

・第二新卒、ミスマッチによる弊害?

ディスコのキャリタスリサーチによると、第2新卒も売り手市場にあるという。上席研究員の武井房子氏は、「第2新卒は、ビジネスマナーなど一通りの研修を受け、経験、スキルがなくても、企業からすると取りたい人材」と話す。

一方で、女性が志望する事務職は、「どうしても派遣や非正規の求人になる。大卒で事務職で正社員は、求人が少ないかもしれない」とミスマッチの可能性を指摘する。「求められているのは、営業職や販売職など、会社で不足している職種。中途や新卒で補えない場合は、第2新卒を充てている」

「もう一度、就職活動をしてもうまくできると思いません」と話す彼女。就職活動は、学生の社会への関心を引き出しているのか。再び“適職”が見つかるサポートは、何があるだろうか。

■第二新卒の転職の厳しさとは?

3年以内に離職というハンデを背負った上で行う第二新卒の転職。

あくまで中途採用ですから新卒の就職活動とは求められるものも環境も異なります。それ故に厳しいという感覚を持ってしまう人は少なくないでしょう。

・書類選考の通過率が低い

新卒の場合は、書類選考はひとまずクリアできるケースが多いと言います。一方で第二新卒となると、書類選考がなかなか通らないことも多くなるようです。一説によると、第二新卒の書類選考を通過できる確率は、「2割くらい」とも言われているのです。

その為、新卒で就職活動をしていた頃よりも、志望企業の選考へとステップを進められる機会が減り、採用されるチャンスが必然的に少なくなります。このような背景から、「第二新卒の転職は厳しい」と感じる方が多いと考えられます。

・選択幅が少ない

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