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【野球ファン必読】結局トミージョン手術とは何なのか?

靭帯の移植。まあそういえばそうなんですけど。

更新日: 2018年10月04日

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この記事は私がまとめました

有名な手術ですが、実際どういうものなのかは知らない方が多いのではないでしょうか。

IchiroSuzukiさん

どんなエース投手でもその日は突然訪れる

1985年ドラフト1位で巨人に入団
1995年、試合中に右肘を損傷。損傷具合が酷く、直後に渡米しトミージョン手術を受ける。
1997年に復帰し、晩年にはメジャーリーグにも挑戦した。
通算173勝141敗

甲子園を席捲した平成の怪物
レッドソックス時代の2011年、右肘に痛みを感じ、トミージョン手術を受ける。当初は諦めきれずに複数の医師に判断を仰いだが、結局メスを入れることになった。
現在は中日ドラゴンズに所属

キューバ出身の剛腕。100マイルを超えるフォーシームと大きく曲がるスラーブで打者を圧倒した。新人王獲得の翌年である2014年途中で靭帯に亀裂が見つかり手術。復帰後は手術の影響を全く見せずに圧倒的な成績を残し続けたが、2016年シーズン中、ボート事故により他界。
通算成績38勝17敗

2015年、スプリングトレーニング中に上腕三頭筋の張りで緊急降板後、靭帯の部分断裂が発覚。保存療法で済むか検討したものの、最終的には1週間後にトミージョン手術を受けた。
2016年復帰。
現在はシカゴ・カブスに所属(現役)

靭帯の損傷具合、人種(細胞回復速度が違う)にも左右されますが、一般的に投手がトミージョン手術を受けた場合には現役復帰までに1年半ほど時間を要します。

実は野手も例外ではない

韓国出身の野手としては歴代最高。
高校卒業直後に夢を追いかけてそのまま渡米。
松井秀喜を抜いてアジア人最多本塁打記録も保有している。現在は低打率に苦しむが、キャリア前半は走攻守揃った5ツールプレイヤーの代表格であった。
2007年に手術を受け、10か月ほどで復帰。

現在はテキサス・レンジャーズ所属

ロサンゼルス・ドジャースに所属する若手遊撃手
3人兄弟全員が野球選手という一家に生まれ育った(長男のカイルと三男のシーガーがメジャーリーガー)

2015年デビュー後、Arod以来と言われる強打の遊撃手としてチームをけん引したが、2018年5月にトミージョンを受けて年内欠場が確定となった。

「代走のスペシャリスト」と呼ばれた外野手
1996年のドラフトから5年後の2000年に手術を受け、翌年から1軍に定着。高校時代や入団後に酷使した訳でもないが、そのまま痛みを放置するよりも肘にメスを入れることを選択した。
内野から外野への転向、スイッチヒッターへの挑戦など常に挑戦し続けた野球人生であったが、起用減少などを理由に2016年に引退

野手は投手ほど治癒に時間がかからず、大多数の選手が一年以内に復帰しています。
さらに複数回トミージョン手術を受ける選手は極稀と、同じ手術でもポジションによって大きく異なります。

トミージョンとは実在の投手の名前

通算288勝したメジャー史に残る左腕。
1974年、試合で投球中に左肘に激痛が走り緊急降板。
そのままチームドクターのフランクジョーブが考案した再建手術を受け2年後の1976年に復帰。
当時は成功率1%と言われた手術を乗り越え奇跡的に復帰。
現役期間は手術による離脱期間を除いても26年と、非常に長寿の野球人生であった。

彼こそが世界で初めて側副靱帯再建術を受けた野球選手であり、彼の名前が由来となってTommy John Surgery(トミージョン手術)と呼ばれるようになりました。

トミージョン手術を受ける場合の症例と手術法

①これが手術する方とは反対側の腕、若しくは足から移植する腱
②一番手前の腱(側副靱帯)に切れ目があるのがわかります。これが完全断裂の状態です。ダルビッシュや大谷はここまで悪化していませんでした(部分断裂)が、いつか完全断裂するというリスクを消す為に手術を決断しています。
③損傷した側副靱帯を切除します。
④新しく移植した腱を固定します。
これで手術自体は終わりです。

靭帯の損傷レベル

グレード1・・・靭帯に傷が認められるが、一般的には手術を必要としない。大雑把に言えば、「将来靭帯が切れるかもしれない」程度であり、手術よりも投球数制限や普段のケアなどで靭帯をこれ以上悪化させないというものが一般的。とはいえ近年ではその「いつか切れる」という最悪のリスクを恐れ、10代後半で手術する例も増加しているという。

グレード2・・・靭帯にある程度の傷が認められ、選手によっては早急な手術を要する場合もある。とはいうものの、グレード2というものは世間が思っているよりも示す幅が広く、全く手術の必要性が無い場合もある。ダルビッシュ有選手や大谷選手は「早急な手術の無い」グレード2と診断され、将来的な断裂のリスクなどを総合的に判断し、手術に踏み切った。大谷選手は「早急に手術を推奨する」グレード2の損傷と判断されたが、その事実を公表後も野手として20試合近くフル出場を続け、シーズン終了翌日に手術を受けた。グレード2という表現がいかに個人差の大きいものであるかを垣間見ることができる。ちなみに大谷選手は手術前に日本の医師にもセカンドオピニオンを求めたが、日本の医師も「PRP療法は意味がないので可能な限り早急に手術を勧める」という判断をした。このことから、本人に痛み等の自覚が無いものの、症状的にはグレード3に近いものであったと推測できる。

グレード3・・・靭帯の完全断裂を示す。この状態では流石にPRP注射などの保存療法は全く意味をなさず、早急な手術を要する。また、グレード2などでは本人に損傷の自覚が全くないほど痛みが無い場合もあるが、この段階では大半が強い痛みを感じる。

長いリハビリの日々

麻酔が切れて、病院のベッドで目が覚めて。リハビリも最初はろくに体を動かすこともできない。「何やってんだろうな」という思いでした。ボールを握れるようになるまで4カ月。キャッチボールも10メートルぐらいからのスタートでした。

2011年にメジャー移籍直後にトミージョン手術を受けた和田毅投手(現・福岡ソフトバンクホークス)。
無事に完治はしたものの、思うようには調整が進まなかった。

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