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浸水「ハザードマップと重なる」専門家 倉敷 真備町

浸水した地域は、市が作成した洪水・土砂災害ハザードマップの想定とほぼ重なっていた。

更新日: 2018年07月16日

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西日本豪雨ハザードマップ

Doragonflyさん

西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町、被害の発生前と後の様子を撮影した人工衛星の画像データからは、川の氾濫や浸水は少なくとも東西およそ7キロにわたっている様子がわかりました

専門家は「浸水が市のハザードマップに近い形で広がっている。こうした想定をしっかり周知する必要性を感じる」と話しています。

このデータは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、地球観測衛星から発信した電波を元に、倉敷市真備町の様子を画像化したものです。

ことし4月の画像データと、氾濫発生情報が発表されてからおよそ24時間たった今月8日の午前0時すぎの画像データを比較し、変化が見られる地点に赤い色がつけられています。

被害が出た後の今月8日の画像を見ると、東西に流れる小田川と南北を流れる高梁川の合流地点から、上流に直線距離でおよそ7キロにわたって赤い色が広がりJAXAは広範囲に浸水している様子が見てとれるとしています。

浸水は川の周辺の住宅地のほぼ全域にわたっていて、山間部にも赤い色が広がっています。

衛星画像を見た河川工学が専門の岡山大学の前野詩朗教授は「画像は浸水の状況を再現しているように見える。

小田川の堤防はかなり高く住宅の2階の屋根と同じくらいあり、川の水位が上がる中、堤防が決壊して水が一気に流れ出し、短時間で広範囲に広がったと思う」と話しています。

そのうえで画像が洪水や土砂災害を想定した市のハザードマップの浸水区域とほぼ重なると指摘し「ハザードマップの想定を把握するとともに、行政としてもしっかりと周知していく必要性を感じる」と話しています。

西日本豪雨で堤防が決壊し、広い範囲が浸水した岡山県倉敷市真備町地区では、高齢者を中心に多くの犠牲者が出た。

浸水した地域は、市が作成した洪水・土砂災害ハザードマップの想定とほぼ重なっていた。

被害は防げなかったのか。 ハザードマップには、避難場所や想定される浸水範囲のほか、自治体の避難勧告や避難指示に基づき、住民が取るべき行動が示されている。

市内を流れる小田川や支流の堤防が相次いで決壊し、真備町地区は全体の30%近い約1200ヘクタールが浸水した。

ハザードマップでは、小田川流域を中心とした地域は2階の軒下(5メートル)以上が浸水すると想定され、最も危険性が高かった

国土地理院によると、今回の浸水範囲はハザードマップとほぼ一致し、最も深かった所は約4.8メートルと推定された。

小田川の北側に住む竹内さんは緊急防災無線やテレビで情報を把握していたが、「実際に迫る水を見るまで重い腰が上がらなかった」。

ハザードマップの存在は知っていたが詳しく見たことはなく、「わしらも改めないといけない」と話した。

倉敷市は小田川の水位が急激に上昇したため、6日午後10時、真備町地区全域に避難勧告を発令。同11時45分に南側流域に、7日午前1時半には北側に避難指示を出した。

支流の高馬川の決壊を把握したのは同1時34分ごろだった。

伊東香織市長は避難指示のタイミングについて「河川事務所や気象庁の情報を踏まえ、発出の基準に沿って出した」と説明し、問題はなかったとの認識を示している。

災害時の避難などに詳しい東京大の片田敏孝特任教授(災害社会工学)は「改めてハザードマップの重要性を認識し、災害時には一人ひとりが当事者意識を持って行動を取る必要がある。高齢者など個人での対応が難しい人は、地域で支える仕組みを議論するべきだ」と指摘した。

市は同様のミスがないか、市内全域を対象にハザードマップの緊急点検を始めました。

岡山市が浸水地域や危険度をまとめたハザードマップで、実際には浸水するおそれがあった避難所が、誤って安全な場所だと区分され、住民に伝えられていたことが今回の豪雨災害のあと発覚しました。

近くの川が氾濫し、周辺が水につかった岡山市東区の市立平島小学校には避難指示が出された今月6日の夜から7日かけて付近の住民が避難していました。

学校の体育館は、避難所に指定され、市のハザードマップでも床上までは浸水しない場所だと区分されていました。

ところが、小学校の近くの川の堤防が決壊すると水位が上昇し、浸水しないはずの体育館も水につかりました。

想定外の出来事かと思われましたが、市が検証したところ、この体育館は、本来は水が押し寄せ、2階以上に避難する必要がある施設だったにもかかわらず、ハザードマップでは床上までは浸水しない安全な場所だと誤って区分されていたことがわかりました。

このため、岡山市は同様のミスがないか、市内全域を対象にハザードマップの緊急点検を始めました。

岡山市危機管理室の三谷史孝危機管理担当課長は「間違いがあり申し訳ない。人命に関わることなので二度とないようにしっかり確認をしたい」と話していました。

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