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朝日新聞の「信頼度」最下位の衝撃…その理由とは

かつては日本のクオリティペーパーともいわれた朝日新聞だが、英オックスフォード大学のアンケート調査で、日本の主要紙で信頼度が最下位と評価された。重大な誤報とその後の対応の遅さが指摘されている。とはいえ、現場の取材能力はまだ健在。今後「信頼度」を回復できるのか、注目です。

更新日: 2020年01月12日

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aku1215さん

◆かつては日本のクオリティペーパーともいわれた朝日新聞

朝日新聞は高学歴のエリート層が読む「日本のクオリティペーパー(高級紙)」と呼ばれ、政治報道でも時の政権を揺るがすスクープを連発してきた歴史を持つ。

田中角栄元首相を失脚させたロッキード事件をはじめ、竹下内閣を退陣に追い込んだリクルート事件、自民党分裂につながった東京佐川急便事件など大型疑獄事件はいずれも第一報は朝日のスクープだった。

朝日新聞の発行部数は2016年現在読売新聞に次ぐ日本2位の販売部数を誇っています。

◆その記事は入試に多用され、就職先としても人気だった

朝日新聞の名物コラム「天声人語」

入試に役立つと、要約したり、書き写したりする受験生も

日本を代表する新聞として、社会的影響力や信頼性に定評があります。

2016年度の大学入試において、227大学の446問題で、朝日新聞から延べ503記事が採用されました。新聞(全国紙)を利用して出題した大学のうち、40 %以上が朝日新聞からの出題となり、今年度も圧倒的No.1でした。

大学生の就職先として人気が高いマスコミ。なかでも朝日新聞といえば、東大を始め「銘柄大学卒」ばかりが入社する、と思われていた。

◆そんな朝日新聞が英国の調査で「信頼度」最下位に

英オックスフォード大学のアンケート調査によると、現在、日本の主要紙で"信頼度が最も低い"と評価されているのは、朝日新聞だった。

この調査は今年1~2月にネットによるアンケート方式(日本のサンプル数は2023人)で行なわれ、新聞、テレビ、週刊誌などの媒体ごとに信頼度を「0(全く信頼しない)」から「10(完全に信頼がおける)」までの11段階で評価.

上位からNHK(6.23)、日経新聞(6.08)と並ぶ中、朝日新聞は5.35点。読売(5.76)、産経(5.68)、毎日(5.63)なので、大手紙では最下位という結果が示されたのだ。

◆ “世紀の誤報”とその後の対応のまずさが響いたようだ

“世紀の誤報”の陰にどのような派閥力学が朝日新聞社内で働いていたのか、現役の朝日新聞記者たちが描いた

信頼度が低下した理由を分析すれば、慰安婦問題や原発事故関連の誤報がダメージを与えた、という見方もできる。

14年、朝日新聞は過去の従軍慰安婦報道を検証し「吉田清治証言」を取り消し、元福島第一原発所長、吉田昌郎氏の「吉田調書」についても誤報を認め、当時の木村伊量社長が引責辞任しました。

国民から不信を持たれる原因は、間違った報道を誤報と認めて謝るのが遅すぎるからです。新聞への信頼は“ウソをつかない”こと。報道が間違いとわかればすぐに謝り、同じ間違いをしない姿勢を示すことだが、今の朝日の幹部にはその認識が薄い。

◆一方で朝日に否定的なメディアや政権による批判の影響との指摘も

朝日に対して否定的なメディアの絶え間ない批判が奏功したという見方もできる。

近年、リベラルな高級紙(朝日)は保守派の与党・自民党と右寄りメディアの両方からの批判にさらされてきた。

澤康臣・共同通信記者の分析

朝日の信頼度が低いのは、部分的に、こうした右派からの声高で党派的な批判から来る高いレベルの不信の結果だとわかっている。

澤康臣・共同通信記者の分析

◆かつての輝きを失ったかに見える朝日新聞だが

朝日新聞社会部の若手記者は最下位への“転落”を実感している。「事件取材で現場の聞き込みに回っても、一般の人から『ああ、朝日ね』と他社より下に見られてしまう。」

かつて朝日の記者は「石を投げれば東大卒にあたる」といわれたが、誤報批判が高まった2014年春の新卒社員で東大卒はゼロだった。

朝日は部数急落に直面した2016年に社員の平均年収を約160万円引き下げる賃金カットの方針を打ち出し、給与改革が進まなければ〈赤字数百億~1000億円規模〉という社外秘の説明資料を配付した。

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