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この記事は私がまとめました

監査法人にも勤めていたことがあり、監査業界の人とのつながりも深い公認会計士です。

比較情報の前提

今回使ったデータは、以下を用いています。
・公表されている各監査法人の決算情報等(2017年6月末時点が主)
・各監査法人のパンフレット、ホームページ

なお、太陽監査法人と優成監査法人は2018年7月2日付けで合併しているので、太陽+優成の単純合算で算出しています。

上場クライアント数の比較

最大手の新日本が4桁のクライアント数を有し、その後トーマツ、あずさ、太陽の順番となっている。
太陽があらたよりも多いことは意外なイメージがある。

会社法クライアント数の比較

あずさ、新日本、トーマツ、あらたの順番となった。

学校法人クライアント数の比較

パブリック部門が大きいことで有名な新日本が1位となり、次いで、トーマツ、あずさ、太陽の順番となった。

監査クライアント全体数の比較

監査クライアント数全体では、新日本、あずさ、トーマツ、あらたとなった

新日本、あずさ、トーマツが超大規模監査法人、そこから大きく差が開いてあらた、その後ろに太陽が続くという形となっている。
なお、そこから下は全てを足しても5番手の太陽には届かない規模感といえる。

よって、最新の業界地図は以下のようになっている。
超大規模監査法人:新日本、あずさ、トーマツ
大規模~準大手監査法人:あらた、太陽
中小監査法人:東陽、仰星、三優

非監査証明業務クライアント数比較

新日本、トーマツ、あずさ、あらたの順となった

人員数の比較

新日本、トーマツ、あずさが6千人を超えており、やはり超大手企業である。
次いであらたが3千人弱で4位となっている。

業務収入の比較

新日本、あずさ、トーマツ、あらたの順である。
なお、あらたは非監査証明業務の比率が非常に高いことで有名であり、非監査証明業務の順位でいえばあずさに次いで2位である。

1人当たり業務報酬は新日本とあずさが並んで1位。次いで太陽、あらたとなった。
なお、監査法人は工数で報酬が決まるため、1人当たり業務報酬が高いことは、以下を意味する。
・クライアントからプロフェッショナルとして高く評価されている
・人員に分配するための十分な報酬を得ている。

1人当たり関与クライアント数の比較

太陽、仰星、三優、新日本という順番となった。
大手は1社をじっくりと見ることができ、準大手~中小は多様なクライアントを見れるということであろう。

IPO実績の比較

TS部門で有名なトーマツが1位となった。次いで、新日本、あずさ、太陽という順になった

2018年の就職活動状況の見込みについて

会計士試験の論文式試験の受験者、合格者は以下のように推移している。
■2016年
願書提出者:10,139人 合格者:1,098人(合格率:10.8%)
■2017年
願書提出者:10,939人 合格者:1,215人(合格率:11.1%)
■2018年(見込)
願書提出者:11,742人 合格者:1,303人(合格率:11.1% 前年並みと仮定)

パンフレットに記載の採用予定人数はあらたまでで1,000人となっており、今年の合格予定者より微妙に少ないことが想定される。

各社のパンフレットを元に比較した初任給では太陽が一番多く、あずさが一番少ないという結果となった。
なお、あらたは30時間のみなし残業込みで367,700円と記載されていたが、これを残業時間0の基本給に割り戻すと表の数値となる。
計算式は、執務時間が7時間とのことであるため、月の執務時間を残業無しで140時間と仮定して、以下のように算出している。
基本給+(基本給/140時間)×20時間※+(基本給/140時間)×1.25×(30時間-20時間)=367,700円

※20時間とは法定内残業時間である

総括

比較すると、新日本監査法人はあらゆる面で1位が多く、東芝問題等はあったが未だ業界トップの座を譲っていない状況である。

なお、太陽監査法人と優成監査法人は合併により規模が拡大し、監査証明業務においては、超大手(3社)、大手~準大手(2社)、中小という区分が適切ではないかとも考えられる。

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