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教養として観ておきたい社会派映画【20本】

教養ある社会人だったらこれぐらいは知っておきたいよねという映画をまとめました。※ ちょっと重めの作品が多いです。

更新日: 2018年08月15日

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so_aoiさん

それでも夜は明ける

1841年にワシントンD.C.で誘拐され奴隷として売られた黒人ソロモン・ノーサップによる奴隷体験記の映画版。彼は自由黒人なのに奴隷として売られ、解放されるまで12年間ルイジアナ州のプランテーションで働いていたそうだ。南北戦争前の南部の黒人奴隷の実態がありありと映し出される。

アカデミー作品賞他、多数の映画賞を受賞。黒人奴隷の苦しみを追体験するかのようなリアルさがある。

マルコムX

黒人解放運動といえば「キングス牧師」だが、一方で、過激な解放運動を繰り広げた「マルコムX」がいた。マルコムXの牧師であった父は、攻撃的な黒人差別主義者によって暴行・殺害に至る。しかし、彼はNYのハーレムで白人のようなライフスタイルを送っていた。しかし、刑務所に投獄されたことがきっかけで、徐々に黒人解放運動家として目覚め、過激な稼働にのめりこんでいく・・・。

アメリカだと柔和なキングス牧師と、徹底抗戦のマルコムXの構図は、様々な作品で引用される。アメコミの「X MEN」シリーズのプロフェッサーとマグニートーの対立は、この対立へのオマージュである。

スポットライト

2001年、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』は、ゲーガン神父の子供への性的虐待事件をチームで調査し始める。チームは進行中の調査を中断し取材に取り掛かる。そんな中、カトリック教会が性的虐待事件を隠蔽するパターンに気づく。カトリック教徒が多いボストンで様々な妨害にあいながらもついに記事を公開するが・・・。

アカデミー賞作品賞受賞。カトリック聖職者による性的虐待問題は欧米では非常に感心が高いテーマなので教養として知っておきたい。

わたしは、ダニエル・ブレイク

ダニエルは、英国ニューカッスルで大工の仕事に就いていたが、心臓の病でドクターストップがかかり失職。国の援助の手続きを進めようとするが、ややこしい制度を前に途方に暮れる。そんな中、ダニエルは二人の子供を持つシングルマザーのケイティと出会う。ケイティも子供を抱えて、英国の複雑な福祉制度の前に困窮しているのだった・・・。

ケン・ローチ監督が引退を撤回して撮影した作品で、英国の福祉や社会保障の問題を付きつけた話題作。英国政府は、映画の反響の大きさに、対応に追われることとなった。

カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。

ナイロビの蜂

アフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティンは、ある日、弁護士で救援活動家の妻テッサを殺害されてしまう。失意のジャスティンだが、妻が生前に追っていた事件が、英国の薬品メーカーによる現地の人々を使った人体実験であることを突き止め、事件の解明に動き始めるが・・・。

アフリカにおける大企業の横暴をテーマにしたサスペンス。上質な英国映画。レイチェル・ワイズが本作でアカデミー助演女優賞を受賞。

マグダレンの祈り

1996年までアイルランドに実在したマグダレン洗濯所(マグダレン精神病院)を舞台とした映画。当時のアイルランドで支配的だった厳格なカトリックの戒律に依拠した道徳観に基づき、婚外交渉した女性などを収容していたが、中には男性に暴行された被害者もいた。重労働に従事させられ、私語厳禁、簡素な洋服の着用を強制され、監督する修道女や神父の虐待に苦しむのだった・・・。

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。

ヴェラドレイク

1950年代の英国・ロンドン。愛する夫と二人の子供を持つヴェラ・ドレイクは勤勉な妻で、献身的な母親である。年老いた母親の面倒を見て、病気の隣人を世話するなど、困っている人を見ると助けずにおれない人柄で信頼されていた。そんなヴェラは、家政婦として働く一方、望まない妊娠をした女性に無償で堕胎の手助けをするという、誰にも言えない秘密があった。そんなある日、堕胎の手伝いをしたところ・・・。

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞・主演女優賞を受賞。名女優イメルダ・スタウントンの演技は圧巻。上質な英国映画。

4ヶ月、3週と2日

チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のオティリアとガビツァは、寮のルームメート同士だ。実はガビツァは妊娠していたが、中絶は法律で禁じられている。しかし、なんとか中絶しようと奮闘する2人の1日をリアリスティックに描いた作品。

リアリズムに徹した演出で、息詰まるような緊迫感と、閉塞感がある。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。

ルワンダの涙

アフリカのルワンダ。フツ族によるツチ族虐殺事件が発生する。公立学校を運営する英国カトリック教会のクリストファー神父と、そこで勤務する英語教師ジョー・コナーは、生徒のマリーら、学校に避難してきたツチ族とともに不穏な状況に直面する。周囲をフツ族に包囲されるが、国連軍が常駐しているためフツ族は襲ってこないが・・・。

ルワンダ大虐殺において実際にあった事件をモチーフにした作品。ルワンダ大虐殺をテーマにした作品だと「ホテル・ルワンダ」も名作。

裸足の1500マイル

白人男性と先住民アボリジニ女性との混血児を家族から隔離し、白人社会に適応させようとする隔離・同化政策がとられていた1931年のオーストラリア。寄宿舎に強制収容された3人の少女は、2400km(1500マイル)離れた母の元に帰ろうとするが・・・。

オーストラリアはもともと白人主義で人種差別が根強い。本映画は白豪主義によりアイデンティティを奪われた「盗まれた世代」をテーマにした作品である。オーストラリアの歴史を知るには良作。

養護施設の子供たちを強制的にオーストラリアに移住させた”児童移民”を描いた「オレンジと太陽」もあわせて観ておきたい。

ヒトラー最後の12日間

1945年4月、第二次世界大戦末期のベルリン。ナチス・ドイツの総統ヒトラーの地下壕における最期の日々を描いた作品。ナチス幹部の最期、宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス一家の悲劇、戦火に巻き込まれるベルリン市民が淡々とリアリスティックに描かれていく・・・。

ヒトラーを人間的に描いたと批判されたが、しかしながら、ヒトラーにも人間性があったからこそ、恐ろしいのだ。本当に残忍で人間性がなかった人間だったら、政権など取りえなかったわけだから。

ミュンヘン

ミュンヘン・オリンピックの最中、イスラエル選手団が何者かに襲われ命を落とす。イスラエル側はテロリストの犯行とみなして、復讐を計画する。イスラエル諜報部隊モサドに暗殺を指示し、次々に11人の標的を次々に消していくが・・・。

「ミュンヘンオリンピック事件」をベースにした、スティーヴン・スピルバーグ監督作品。上質な映画。イスラエルという国の複雑性を知るには良作。

孤島の王

1915年、ノルウェーの孤島バストイ島にある少年矯正施設にエーリングとイーヴァルという2人の少年が収容される。そこでは絶対的な権力を持つ院長のもと、少年たちは非人道的な扱いを受けながら暮らしていた。エーリングは、反発と脱走を繰り返し、徐々に抑圧された少年たちの心を突き動かし・・・。

ノルウェーというと豊かな暮らしをしているイメージだが、当然ながら負の歴史も持っている。そんな暗い歴史を知るには良作。

トガニ 幼き瞳の告発

カン・イノは大学時代の恩師の紹介で、ソウル郊外の聴覚障害者学校に美術教師として赴任する。着任して早々に彼は校長の弟の行政室長に、教職を得た見返りとして大金を要求される。最初から学内の重苦しい雰囲気を奇妙に感じていたイノは、ある晩、帰宅しようとして子どもの悲鳴を聞きつける。そして衝撃の真実を知ることになり・・・。

韓国の障碍ある児童への性的虐待事件の実話をもとにした話。だいぶ脚色されているが、本作が世論を動かし「トガニ法」が制定されるにいたったという。

キリング・フィールド

1970年代のクメルルージュが支配するカンボジアを舞台に、米国人ジャーナリストと、現地住民である助手との間の友情や、流血と恐怖の戦場の様子を描いた社会派ドラマ。ニューヨーク・タイムズ誌の記者であるシドニー・シャンバーグの体験に基づく実話がベース。

アカデミー賞において、助演男優賞・編集賞・撮影賞の3部門受賞。

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