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【U2のアルバム⑧】Zooropa

BonoReedさん

・発売日:1993年7月5日
・レーベル:アイランド
・プロデューサー:フラッド ブライアン・イーノ エッジ
・チャート:IRE1位、UK1位、US1位

解説

Zoo TVツアーの北米ツアーが終わり、欧州ツアーが始まるまでの休止期間に構想が持ち上がったアルバム。当初はエッジ主導のミニアルバムの予定だったが、やがてフルアルバムに発展し、ダブリンにロビー・アダムスが指揮を執るファクトリーと呼ばれるスタジオとフラッドが指揮を執るウィンダム・レーン・スタジオの二つのレコーディング場所を確保し、欧州ツアーが始まると公演会場とダブリンを飛行機で往復しながらレコーディングを行った。なおダニエル・ラノワは自身のセカンドアルバムをリリースしてツアーを行っていたので、今回は不参加となった。

そして完成したのはエッジ主導のミニアルバムとして始まったのが信じられないほどギターの音が鳴っていないミニマムでエレクトロなアルバムだった。ウィリアム・ギブスンとチャールズ・ブコウスキーの影響を多大に受けているというが、そこにあるのはテクノロジーとノスタルジーが同居した不思議な感覚である。ベルリンの壁が崩壊してEUが誕生し、高揚と不安の最中にあった当時のヨーロッパの雰囲気をよく反映しているといえよう。そんな混乱の最中でU2が他のアルバムでは見られないほどパーソナルな一面を見せているのも興味深い。

U2ファンの間では賛否が分かれているが、ビリー・コーガンやビル・フラガナンなど本作をU2の最高傑作に推す人も多い。

なおジャケットにはe “Wake Up De”、 “et Dress”、“iss Me Kill M”という紫色の文字が見えるが、これは本作のアウトテイクで、後に発表されたWake up Dead Man、If You Wear that Velvet Dress、Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Meのことである。

収録曲

1. Zooropa(曲)

ウィリアム・ギブスンのサイバーパンク小説にインスパイアされた曲で、ウィンダム・レーン・スタジオで作った曲とZoo-TVZoo-TVツアーのオーストラリア・ニュージーランンド公園のサウンドチェックの際に作った曲を繋ぎ合わせたもの。

ボノはブレードランナーの世界を音声化したものと述べており、恐らくその世界にベルリンの壁が崩れ、EUが誕生し、統合を果たしたヨーロッパの未来を見たのだろう。

Zoo-TVでも演奏されたが、演奏するのが難しいと言う理由で三回演奏しただけで早々とセトリから消えた。

その後長らくライブで演奏されなかったが、360度ツアーの2011年4月10日サンパウロ公演で登場。Twitterでは”Zoorpa”がトレンドトピックに挙がった。

I&Eツアー・ヨーロッパレグではZooropa~Where The Streets Have No Nameの流れで演奏された。

2. Babyface

当時のスーパーモデルたちとの交際から生まれた曲。テレビに映っている憧れの女性を弄ぶ男の姿が描かれている。ボノ曰く「映像を通じて誰かを知っていると思い込んでいるけれど、その実、その映像にコントロールされているんだ」と述べている。

Zoo-TVでも登場したが、演奏するのが難しいと言う理由で五回演奏しただけで早々とセトリから消えた。

3. Numb

・発売日:1993年6月
・レーベル:アイランド
・プロデューサー:フラッド ブライアン・イーノ エッジ
・収録曲:

1. Numb (Video)
2. Numb (Video remix)
3. Love Is Blindness (Video)

WarのSeconds、Rattle and HumのVan Diemen's Landに次いで、エッジがリードボーカルを取った三番目の曲。モノが溢れ、無感覚(Numb)になっていく現代人をテーマにした曲。


Achtung BabyのアウトテイクであるDown All The Daysが元。当初これにボノが書いたCold Bloodという詩を乗せようと考えたが上手く行かなかった。

レニ・リーフェンシュタールが監督したナチスのプロパガンダ映画「意志の勝利」(1935)でヒトラーユーゲントの少年が叩く太鼓の音がサンプリングされている。この映像はZoo-TVでも使われた。

ラリーもボーカルを取っているがミックスに埋もれてまったく聞こえない。

The Human Leagueのvideo single(1983)、マドンナのJustify My Love(1990)という先行例はあったものの、当時としては珍しいビデオシングルの形でリリースされた。

Zooropa収録のNumb、Pop収録のDiscothèque、Staring at the Sun、GoneについてはThe Best of 1990–2000にはマイク・ヘッジスによるニューリミックスが収録されている。

監督:ケヴィン・ゴドレイ ロケ地:ベルリン

このユニークなビデオの元ネタはエルビス・コステロのI Wanna Be Loved。

パロディもたくさん生んだ。Youtubeで検索するとたくさん見つかる。

監督:Emergency Broadcast Network

4. Lemon

・発売日:1993年9月
・レーベル:アイランド
・プロデューサー:フラッド ブライアン・イーノ エッジ

タイトルのLemonとは、親戚が送ってきた8ミリフィルムに映っていた在りし日の母親アイリスがレモン色のドレスを身にまとっていたことが由来。ボノ曰く「愛するものから切り離されてしまった哀愁」を歌った曲。”The Midnight is where the day begins(真夜中は一日の始まる場所)”という印象的なフレーズは、それでも生きていくという決意の表れだろう。

ボノが直接的に母親のことを歌っている曲はI Will Follow、Tomorrow、Lemon、Mofo、Iris (Hold Me Close)である。

この曲も多数のリミックスが作られ、ビルボードのダンスクラブソング・チャートで1位を記録した。U2が件のチャートで1位を記録したのはLemon、Discotheque、Beautiful Day、Love Is Bigger Than Anything In Its Wayの四曲。

監督:マーク・ニール ロケ地:ロンドン

マーク・ニールは2005年に「No Maps ~ウイリアム・ギブスンとの対話」というドキュメンタリー映画を監督し、これにはボノとエッジも出演している。

監督:マーク・ニール ロケ地:ロンドン

5. Stay (Faraway, So Close!)

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