旦那は私に土下座して、ずっと自分を庇ってくれた姑だけはきちんと看取ってやりたい、できれば葬式まで息子として
できるだけのことをしたい。そのためにはあの舅に関わってしまうことになるけれどもお願いしますといわれた。

旦那は稼ぎがいいしお金のかかる趣味もないし、貯金はあったから評判のいいホスピスに入れてあげられるし、
完全看護だから私の出番はほとんどない。姑のお見舞いに行くぐらいは構わなかった。
それに、旦那の生い立ちを聞けば、ここでお母さんに沢山甘えていい思い出を作った方が
いいと思ったんだよね。最後に親孝行させてあげたかった。
ストレス源の舅から離れたためか、姑は余命宣告を大幅にすぎて生きてくれた。
一緒に近場だけど旅行にも行けた。旦那にも姑にも、いい嫁だとすごく感謝された。

姑が入院している間、舅にも義弟にも義妹にも会わなかった。
見舞いなんて、最初だけ。家事をしてくれる人間がいなくて困っているから早く戻って来い、
できないなら嫁のお前が来い、と臆面もなく言われて、また旦那が切れた。
いつのまにか義妹は離婚していて、義実家に舅と義弟と3人で暮らしていたのだから、家事ぐらいできるはずなのに。

それもこれも、姑が亡くなるまでの我慢だと思い、私も耐えていた。

葬式が済めば、旦那は本格的に義実家と縁切りをするのが確定していたからだ。

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