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ベトナムの帽子!「ノンラー」を知っていますか?

屋外で農作業に従事する人にとって、太陽光や雨風は天敵だが、ベトナムのような農業大国では、ノンラーという編み笠を伝統的に利用している。今ではノンラーは、農業という枠を超えて、国を代表する帽子になっているほどだ。

更新日: 2018年09月10日

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◇ベトナムの帽子「ノンラー」

屋外で農作業に従事する人にとって、太陽光や雨風は天敵だが、ベトナムのような農業大国では、ノンラーという編み笠を伝統的に利用している。今ではノンラーは、農業という枠を超えて、国を象徴する帽子になっているほどだ。

現地のお土産屋さんに行けば、多くのノンラーが店頭にならんでいる。地域や作り手によって、素材や形状が微妙に異なるのが特徴だ。

しかし、ベトナムに住まう若者にとっては、ノンラーは「年配者の古臭い帽子」として認知されているため、好んでかぶる人は少ない。伝統的な道具の宿命といえるだろう。

ベトナム全土で生産されるが、最も著名な産地は中部の古都フエである。フエのノンラーは品質がよいことで知られ、透かし模様や刺繍入りの美しいノンラーをつくる技術を持つ職人が多いとされる。

◇ノンラーをかぶって農作業に従事する人々

ベトナムの麦わら帽子は「ノンラー」と呼ばれ、三角のとんがり帽子になっています。

これは雨が溜まらないという理由と、長時間被っていても頭がムレないからだそうです。手先が器用なベトナム人の知恵とも言えます。

◇ノンラーのつくりかた

一般的なノンラーは、竹ひごで作った骨組みに、アブラヤシのような植物の葉を乗せ、ヒモで縫い合わせることで完成します。すべて職人の手作りで、熟練した人であれば驚くべきスピードでノンラーを作り上げていきます。

だが、ノンラーの需要そのものの減少や、収入の低さなどから、職人を目指す若者は少なくなっている。後継者不足や低賃金というのは、どこの国の伝統工芸品においても顕著である。

ノンラー作りは、ち密な作業の連続だ。材料はヤシの葉、縫い糸、竹の骨組み。出来ばえを左右するのが骨組み作りで、加工しやすいように水にひたして組み上げていく。

◇日本国内でもノンラー

山岳地帯に住まい、集団で狩りを行う猟師こと「マタギ」の人も、風雪を凌ぐためにノンラーによく似た編み笠を被っていた。昨今も猟を生業とする人は少なくないが、そのほとんどが別の仕事を持つ兼業猟師である。

僧侶や遍路者、行者が被る笠も、ノンラーによく似た三角推の形状をしている。ちなみに、ノンラーがアブラヤシやラタニアという木の葉を用いられているのに対し、こちらは竹を編んで作られたものがほとんど。

ただし、これが夏は暑い!通年仕様ですので夏の暑い日なんかの托鉢には頭が蒸れます

マタギの使用する武器は時代と共に進歩し、明治時代には陸軍払い下げの村田銃、その後はスコープ付きのライフル等どんどん高性能な武器を利用している。

◇ベトナム兵のイメージが強い?

ベトナム戦争のゲリラ兵は、そのまま農民の恰好で戦うことが多かったため、ノンラーといえばベトナム兵のイメージとして広まった。のちに、ベトナム戦争を扱った映画作品がアメリカで作られた際に、ノンラーのベトナム兵が多く登場したことで、イメージはさらに定着した。

ゲリラに該当しない正規のベトナム人民軍は、編み笠をかぶっていることは無い。ノンラーは、日光や雨風を凌ぐ能力こそ備えていても、飛来する銃弾や爆発物に対する防御力は皆無なのだ。

「逃げる奴は皆ベトコンだ、逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ」「ホント、戦争は地獄だぜ!」

「ベトコン」という名は元来アメリカ・ベトナム共和国側による蔑称だったもので、ベトナム共和国の大統領であったゴ・ディン・ジエムがその名付け親といわれる。

◇編み笠をかぶるキャラクター達

国民的少年マンガ「キン肉マン」に登場するザ・サムライは、編み笠を被って戦う超人の一人。正体は完璧超人の象徴的な存在、ネプチューンマンその人。

Twitterで人気を博した「ニンジャスレイヤー」に登場するフォレスト・サワタリは、ベトコンやゲリラ兵をモチーフに描かれていることから、常にノンラーを装備している。

武器はゲリラらしく竹槍やナタなどを用いるが、このノンラー自体も投擲武器や盾として使用することがある。

日本における昔話のエピソードとして有名な「かさじぞう」でも、笠売りのおじいさんが登場する。古来から、日本でも編み笠が日常的に使用されてきたことが解るお話である。

笠地蔵(かさじぞう)は、日本の伽話の一つ。貧しいが心の清い老夫婦が、道端の地蔵尊に菅笠を被せてやり、その恩返しを受けるというもので、特に知られる昔話の一つである。

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