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歴史好きじゃなくても楽しめるかも!ミステリーな時代小説6選

歴史ものや時代小説は小難しくて敬遠しているという方でも読みやすい作品だけを集めてみました。すべてミステリー仕立ての時代小説なので、時代小説初心者さんでも楽しめるおすすめ作品ばかり!

更新日: 2018年11月06日

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神通百力さん

▼江戸・深川が舞台のミステリー

作者:宮部みゆき

江戸・深川の長屋は平和だったが、ある夜に寝たきりの父親がいる兄妹の家に殺し屋が押し入って兄を殺害する事件が起こった。
この事件を皮切りとして、次々と長屋の店子たちに不幸が襲いかかって順番に長屋を離れていった。

宮部みゆきの人物描写の巧みさと時代考証の確かさ、そして推理小説仕立ての展開が飽きさせませんでした

鉄瓶長屋で起こるミステリーのあれこれと人の心模様。そこは宮部さんで「はっ」とするどんでん返しも、人の心の深みを見せられることも、ほろりと来るシーンもあり

個性豊かな登場人物と人物描写の巧みさ、時代考証の確かさ、そして推理小説のような展開。飽きさせません。まさに宮部みゆきの時代小説の傑作

▼一休さんがとんちで事件を解決する歴史ミステリー

作者:鯨統一郎

建仁寺の小坊主である一休に、奇妙な依頼が舞い込む。それは金閣寺で首を吊った足利義満の死の謎を解けと言う依頼だった。現場は完全なる密室だったが、権勢誇る義満に自殺の動機はなかった。

歴史上有名な人物がぞくぞく登場し面白い歴史ミステリーに仕上がっている一冊です

前半に私たちにもお馴染みのとんち話が出てくるのですが、それが全て最後の謎解きに結びついていき、恐れ入りました

メインの謎の解明に有名な一休のとんち話を巧みに絡めて、それを推理の手掛かりとして有機的に結び付けるという離れ業をやってのけている

▼紫式部が探偵役の平安王朝ミステリー

作者:森谷明子

中宮定子は出産のために宮中を退出し、それに猫が同行した。しかし、清少納言が牛車につないでいたにもかかわらず、猫はいつの間にか消えていた。帝を慮って左大臣藤原道長は大捜索の指令を出した。

ミステリとして面白いだけでなく、人を虜にする物語というものの魅力が詰まった作品だと思う

源氏物語が出来るまでの過程や、紫式部をとりまく人々の恋物語など楽しく読めました

▼実在の南町奉行が主人公の連作短編集

作者:風野真知雄

根岸肥前守鎮衛は若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしつつ、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行だった。
そんな根岸は「大耳」の綽名を持ち、奇譚を記した随筆「耳袋」にはもう一つの秘帖版「耳袋」が存在した。
根岸が同心の栗田や家来の坂巻とともに江戸の怪異を解き明かしていく。

世の中の裏表に通じた町奉行の老練な推理が、実に楽しい。作者の練達の職人芸ともいうべき、娯楽作品であり、内容的にも実に読みやすい

巷の不可思議な出来事を調べ、解明していく捕物帳なのですが、奉行の人柄が程よく砕けてて面白いです

▼湯灌場(遺体の洗浄)を通じて描かれる感動ミステリー

作者:高田郁

矢萩源九郎は不義密通の大罪を犯し、男と出奔した妻を討つべく、幼いお艶を連れて旅に出る。
六年後、二人は飢え凌ぎに毒草を食べ、江戸近郊の下落合の青泉寺で行き倒れてしまう。
源九郎は落命するが、お艶は一命をとりとめ、青泉寺の住職から「縁」という名をもらった。
青泉寺は死者の弔いが専門の「墓寺」であり、お縁は死者を弔う人々の姿に心打たれ、湯灌場を手伝うようになった。

話の内容は切ないのだけれども、温かい作品だった

感動するだけではなく、謎解きもあり、意外と展開に予想がつかなくて、そこの部分も面白かったです

▼江戸後期、天保を舞台に密室や見立て殺人やらがてんこ盛り

作者:幡大介

留め金の掛かったお書物蔵で腹を切って死んでいた藩士。藩主は不祥事発覚を恐れ、外部犯による他殺のでっち上げを命じる。
目付役所の若侍、静馬の推理が今始まる。

これでもかとミステリの要素を詰め込み、それでいて軽快で爽快

メタ的な突込みなども入って終始おちゃらけた雰囲気だが、ミステリ的にはしっかりしていて、ラストはどんでん返しもありつつ爽やか

本格的な推理小説ファンが十分楽しめるような、盛り沢山の構成です。特に、著名なトリックのパロディ的な応用や、ミステリの叙述形式の談義は、なかなか味があります

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