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海のプラスチックごみが魚の生物量を超える日…海洋汚染が酷い

海に流失したプラスチックごみが大変なことになってます。このままだと海が死んでしまいます。

更新日: 2018年09月15日

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この記事は私がまとめました

海洋汚染が酷い

1年間に41万から400万トンものプラスチックごみが川から海に流れています

そのうちの88%〜95%がアジアの8つの川(揚子江,黄河,海河,珠江,アムール川,メコン川,インダス川,ガンジス川)とアフリカの2つの川(ニジェール川,ナイル川)を流れて来ていると推定されています

また別の報告は,毎年127万トンから266万トンのプラスチックごみが川から海に流れこんでいると推定していますが,そのうちの67%が最も汚染された上位20の河川から流入しており,うち15の河川がアジアにある

2015年の総生産量は3億2200万トン

3億2千万トンのプラスチックを製造するのに必要な石油は,世界の石油消費量の約6%に相当します.これは世界中を飛ぶ飛行機が年間に消費するオイルの量とほぼ同じ

1950年から2015年までの間に製造されたプラスチックの全量は78億トンに達します

化学繊維を除くプラスチックでは,最終的な「プラスチック製品」を製造するときに大量の添加剤を加えます。この添加剤も考慮すると,今日までに地球上で作られたプラスチック製品の総量は83億トンに達します

海洋に流出したプラごみの総量は,ラフに推定すると2億5000万トンになります(83億トンの3%)

生産されたプラスチックが海に入りこむ率は3%と言われています

このままのペースでプラスチックの生産と廃棄が続くと,2050年までに120億トンのプラスチックごみが埋め立て処分されるか,自然環境に投棄されると考えられています

2015年までにおよそ63億トンものプラスチックが廃棄物となり,そのうち9%はリサイクルされ,12%は焼却処分されましたが,残りの79%のプラスチックごみは埋め立て処理されたか自然環境へと廃棄されました

世界の海洋における魚類の全生物量は,8億トン〜20億トンの間に収まるだろうと推定されていますから(Wilson et al. 2009),もし2050年まで生産されるプラスチックの総量(330億トン)の3%が海に入りこむとすれば(Jambeck et al. 2015),その量は約10億トンとなり,余裕で魚の生物量(控えめに8億トン)を超えています.

海のプラスチックごみの量が魚の生物量を超える!!!

プラスチックは半永久的に存在

プラスチックの構造は極めて強固で安定しており,生物に分解されることはほぼありません

自然崩壊しますが,その速度は極めて遅く,海の中に入ったプラスチックが物理的に分解されるには数百年〜数千年の長い時間が必要。1950年頃から大量生産が始まったプラスチックのうち,海に流れ込んでしまったプラスチックは,すべて今なお現存する

海表面に浮かんでいるプラスチックごみは,海に入りこんだプラスチックごみ全体のごく僅かを占めるに過ぎず(全体の1%以下!),ほとんどは海底に沈んでいるのではないかと疑われています

いったん海に入り込んだプラスチックごみは,物理的な摩耗(波にもまれ,他のプラスチックごみや岩砂との衝突による摩耗など),紫外線,温度の変化,塩分,酸化に曝されます

「マイクロプラスチック」とよばれる、直径5ミリ・メートル以下のとても小さなプラスチックのごみ。プラスチックって基本的に壊れてもプラスチック。分解されない!!!

もはや海水があるところにはマイクロプラスチックがある状態

マイクロプラスチックは,海流にのって,世界中の海を駆け巡ります.浅い海から,深い海の海底,あるいは北極の氷の中,都市から最も離れた太平洋の無人島の浜辺など,海のありとあらゆる所で見つかります

大問題になりつつある

世界14カ国(アメリカ・インド・ウガンダ・レバノン・イギリス・インド・キューバなど)で採取した水道水159サンプルを分析したところ、13カ国の水道水からマイクロプラスチックが見つかりました。イタリアのサンプルからは不検出。

人間の飲み水にも影響

マイクロプラスチックは、プランクトンや小魚の体内に取り込まれ、食物連鎖の果てに生態系に悪影響を及ぼす可能性

マイクロプラスチックが体内に蓄積した魚を人が食べることで、人体にも影響が出るかもしれない

’15年時点で日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界の海の27倍にも及ぶ、マイクロプラスチックが存在しています。「マイクロプラスチックのホットスポット」であるという状況

27倍!!!日本の海も汚染が酷いです。日本からもゴミが出てますし、海流の関係もあるんでしょうか?

取り組みはしているが・・・

国連は,2022年までに使い捨てプラスチックを含む海洋ごみの主な発生源を排除する国際キャンペーンに乗り出しました

参加国はベルギー,ブラジル,カナダ,コロンビア,コスタリカ,デンマーク,ドミニカ共和国,エクアドル,フィンランド,フランス,グレナダ,アイスランド,インドネシア,イスラエル,イタリア,ヨルダン,ケニア,キリバス,マダガスカル,モルディブ,オランダ,ノルウェー,パナマ,ペルー,フィリピン,セントルシア,セーシェル,シエラレオネ共和国,スペイン,スウェーデン,ウルグアイ英国

7主要7か国首脳会議先進国は今年はカナダで開催され、カナダ、米国、日本、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの7か国首脳が集まり、様々な課題について話し合いました。

しかし、日本とアメリカ合衆国だけがこの憲章への署名を見送り、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの5か国が署名しました。

G7の発表によれば、この憲章は、プラスチックの製造から廃棄までを管理し資源効率を高めることを目指している。具体的には、2030年までにすべてのプラスチックを再利用、リサイクル可能なものにするため産業界と取り組むこと、使い捨てプラスチック製品を削減しリサイクル・プラスチックの使用を促進することなどが含まれている。

結論から言えば,全てのプラスチックごみを除去することはもう不可能です.大部分は深海に沈んでしまったと言われていますし,小さく微細化したマイクロプラスチックやナノプラスチックの回収は極めて困難です.これ以上状況を悪化させないために,プラスチックごみが海に流入しないように対策を立てるしかない

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