1. まとめトップ

安田純平氏の解放とサウジ記者殺害をつなぐ糸とは・・・

シリアで拘束されていた安田純平氏が解放されたとの一報がカタールからもたらされました。一方で、トルコのエルドアン大統領はサウジ記者の殺害疑惑でサウジの関与を強く示唆しました。一見無関係のこれらの事件は、中東各国のさまざまな工作により裏で繋がっているように思われます。

更新日: 2018年10月24日

1 お気に入り 2105 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

jinstさん

■安田純平氏解放の一報が・・・

日本の菅義偉官房長官は23日夜、シリアで3年間拘束されていた日本のフリージャーナリスト、安田純平さんが解放されたとの情報がカタールから寄せられたと発表した。

「本日日本時間午後7時40分ごろ、3年前にシリアで拘束された安田純平氏が、早ければ本日中に解放されるという情報がカタール国からもたらされた。その後、日本時間午後9時ごろ、カタール国からの連絡として、安田純平氏が解放され、トルコ当局のアンタキヤの入管施設にいるとの情報がもたらされている。

■カタールとは?

カタールは、中東・西アジアの国家。首都はドーハ。アラビア半島東部のカタール半島のほぼ全域を領土とする半島の国。

南はサウジアラビアと国境を接し、ペルシャ湾を挟んで北西はバーレーンに、北はイランに、東はアラブ首長国連邦(UAE)に向かい合う。

■サウジはカタールと断交、トルコはカタールに接近

2017年6月5日、サウジアラビアを中心としたペルシャ湾岸諸国、エジプトなどアフリカ大陸にあるイスラム国家の一部は、カタールに対して国交断絶を表明。

カタールが、どうしてサウジ以下の穏健なスンニ派諸国から敵視されるのか、まだ決定的な原因は分かっていません。

カタールが断交されてから、カタール(お金持ち国家でHDIも高い)からトルコに対する投資が急増したり、トルコがカタールを庇おうとする場面がたびたび報じられるようになった。

カタールの危機に手を差し伸べたのがトルコとイランという地域大国だ。カタールはトルコに多大な投資を行っており、経済的なつながりは年々強まってきたが、昨年4月には軍事協定を締結。

■サウジ記者殺害についてトルコの対応

トルコ当局は、サウジやムハンマド皇太子が関与した可能性が高いことを示す情報を次々にリーク。

エルドアン大統領は、事件の真相解明に独立委員会の設置を呼びかけた。さらに、サウジアラビアのサルマン国王に対応に全幅の信頼を置いていると強調した。

■流れはカタールへ・・・

ジャマル・カショギ記者が死亡した事件を受け、サウジの評判が失墜した今、カタールが投資家の「ベストな選択」になるかもしれない。

カタールの進んだ社会政策や報道の自由への取り組みは、見識ある欧米のスタートアップ企業や政府機関を魅了するだろう。投資家は来年、サウジではなくこぞってカタールに向かうかもしれない。

ソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)はサウジアラビアで開かれる投資会議を欠席する。

ソフトバンクが設立した1000億ドル(約11兆2400億円)規模のビジョン・ファンド(SVF)はPIFから450億ドルの出資を受けていることから、孫氏の投資会議欠席は特に注目される。

安倍首相は24日、安田純平さんの解放情報に関し「カタール、トルコには大変な協力をしていただいたことに、感謝申し上げたい」と述べた。

トルコのエルドアン大統領の記者会見ではサウジ皇太子に対する言及はありませんでしたが、サルマン国王との交渉は続いていることをほのめかしました。カタールの狙いは、トルコを利用し、積極的に投資戦略を推進するサウジ皇太子の失脚によるサウジマネーの排除であり、その文脈の中での対日戦略の一環としての「人質解放支援」であることは明らかでしょう。

1