靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら。そういう意味で、がんになって死ぬのがいちばん幸せなのよ。
用意ができる。片付けして、その準備ができるのは最高だと思うの。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?そうやって考えると、がんは面白いのよ。
いまの世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。
何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。
それでは、みなさん、わたしは水に流されていなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。

出典【樹木希林さん地球の人々へ最後のメッセージ】宝島社・企業広告「あとは、じぶんで考えてよ。」「サヨナラ、地球さん。」10/29掲載|株式会社 宝島社のプレスリリース

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樹木希林さん。最後のメッセージ「あとは、じぶんで考えてよ。」「サヨナラ、地球さん。」

女性ファツション雑誌スウィート(sweet)」や「リンネル」を出版する宝島社が、10月29日の朝日新聞朝刊に「あとは、じぶんで考えてよ。」と同日の読売新聞朝刊に「サヨナラ、地球さん。」という企業広告を掲載しました。各方面で話題となっています。あらためて、樹木希林さんのご冥福をお祈りいたします。

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