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ギャング・貧困…移民キャラバンがアメリカを目指す切実な理由

治安悪化や貧困を逃れ、中米諸国から数千人の人がアメリカを目指しています。中米諸国には深刻な貧困状態にある国もあり、それが原因でギャングや麻薬が横行しています。

更新日: 2018年11月29日

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yutaganbareさん

アメリカ国境警備隊が移民キャラバンに催涙ガスを使用

ティフアナと米カリフォルニア州サンディエゴを結ぶサニーシードロ検問所では、多数の子どもを含む約500人の移民がメキシコ警察の警備を突破して国境ラインへなだれ込んだ。

地元メディアによると、アメリカの国境警備当局が、移民らに向けて催涙ガスを発射し、検問所は一時閉鎖された

米国税関・国境警備局(CBP)によると、複数人の移民がフェンスの穴を通り抜けようとしたり開けたり、警備隊に石を投げたりなどしたため催涙ガスや胡椒弾を発射したという。

ホンジュラス出身の23歳、アナ・ズニガ(Ana Zuniga)さんは、3歳になる娘を連れていた。

「わたしたちは走りました。でも、走ると余計に息苦しくなるんです」

移民キャラバンとは

治安悪化や貧困による苦難を逃れ、ホンジュラスなど中米諸国からアメリカを目指す移民たちの集団「キャラバン」

この「キャラバン」が発生したのが、アメリカ大陸の真ん中に位置するホンジュラス共和国である。同国では10月中旬、4カ所にソーシャルメディアを通じて移民が結集し、アメリカを目指すようになったのだが、当初160人だった集団は徐々に膨張。グアテマラとメキシコの国境地点では、7000人を超える規模に膨らんでいた。

集団は1日あたり平均20~30マイル(約30~50キロメートル)進んでいる。大半が徒歩で移動しているが、ヒッチハイクをしたり、ピックアップ・トラックの荷台に乗せてもらうこともある。

不法ではあるが米国への移民をチャレンジする者の10人の内の2人だけが米国への入国を達成するという。

ホンジュラスや周辺国では暴力組織が活動している

ホンジュラスは人口10万人当たりの殺人事件発生率が43%で、世界で最も暴力がまん延する国の一つ。背景にはギャングと麻薬密輸の横行があり、国連によると国民の68%が貧困の中に暮らす。隣国のグアテマラとエルサルバドルもよく似た状況にある。

ホンジュラスでは犯罪組織と麻薬組織と警察は、重複する存在であることが多い。また頻発する政治的な動機に基づく殺人が正当に裁かれることは滅多にない。

カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院の研究機関「ジェンダーと難民研究センター」によると、エルサルバドルは女性を標的にした殺人事件の発生率が世界で一番高い国だという。

MS-13

この3カ国では、暴力組織「MS-13」と「La Mara 18(ラ・マラ)」による犯罪が横行。これらの組織の中心は、15~25歳くらいまでの若年層だが、人の首を切って犬の餌にするといった残虐な行為も辞さない集団で、主に農村部よりは都市部で活動している。

「この3か国」はホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラのことです。

世界でもっとも危険な組織である「MS-13」は、アメリカFBIが指名手配するギャング組織のワースト10に常にランクインする恐ろしい組織です。

M-13が最も活発に活動しているエル・サルバドルでは彼らの勢力はおよそ10万人いると見られている。しかも、彼らを支援して協力している人たちが100万人いるというのである。人口が750万人の国でこの人数は市民生活を脅かすに十分である。

エルサルバドルを中心に、ホンジュラスやグアテマラといった中米出身者で構成される。FBI(米連邦捜査局)によれば、メンバーは全米で6000人から1万人ほどとされ、「中レベル」の組織だが、麻薬密売から殺人までおこない「非常に暴力的だ」と指摘している。メンバーは「MS-13」のタトゥーを彫っていることで知られる。

18や13、MSといったタトゥーは、それぞれのギャングに属していることを示し、黒い涙は殺害した敵の数、十字架は死んだ仲間たちの数、道化師は喜びや悲しみ、頭蓋骨は死に対する祝意──といった具合に多くの意味が隠されている。

それでもトランプ大統領の移民排斥方針を支持する理由

アメリカ国内における中南米系を除く白人の人口はどんどん減少していて、1960年には総人口の85%を占めていた白人の割合が、2050年には47%まで低下すると予測されています。白人は増え続ける中南米系やアジア系の移民に対し、自分たちがマジョリティではなくなってしまうことへの危機感が非常に強い。

中南米系が、白人労働者階級の職を奪っているとか、社会福祉政策を悪用していると主張する人もいる。また、アメリカで流通している麻薬の多くがメキシコから流入しているため、中南米系移民が犯罪率を押し上げているという議論もなされている。

トランプ大統領はこれまでに、移民の受け入れや認定基準をより厳しくする指示を相次いで打ち出し、最近では、アメリカで生まれれば国籍を与えるとしてきた「出生地主義」さえ見直す考えも示しています。

「移民は危険」「壁を作れ」「移民に甘い民主党は犯罪に甘い」「テロリストの国境すり抜けを許すな」などは、2016年の大統領選で大成功したトークポイント

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