ヒエロニムス・ボスとピーテルブリューゲルの初期作品からインスピレーションを得て、制作されたのが本作。聖アントニウスとは、ざっくり解説すると、キリスト教の聖人ですね。自分の財産を貧者に分け与えて、砂漠に移り住んで瞑想と苦行の日々を過ごした人。途中で悪魔に苦行を止めるよう度重なる誘惑を受けるのですが、耐えきります。そのため「すごい人がいる」と噂になり、各地から修行僧が集まって来るほど。「修道士の父」と称されました。100歳(以上?)生きたとか。すごい生涯ですね。
で、この絵ですが、色遣いが面白いなと。真ん中の水色を中心にカンヴァスが3分割されており、画面下部に人物を配置してますね。よく見ると、結構人物の顔がまがまがしくて、所見だと風景画かな? と思うのですが、見れば見るほど、ボスらの影響もあったとあって少し怖い絵ですね。画面右下には青いダルマみたいな生物が顔を出してますが、こちらは若干可愛いですね。色々と細部を楽しめます……。と言いたいとこですが、やはりここに描かれているのが聖アントニウスということであれば、この場面は悪魔が来りて誘惑している場面にも怪獣来りて襲い来る場面にも見えますね。
いずれにせよ、少し怖い絵ですが、必見です。
聖アントニウスは常人では考えられない肉体・精神の強さの持ち主です。言うまでもないですが。
生涯に興味がある人は「聖アントニウスの誘惑」とか入力して調べてみてください。

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