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これは凄い…知る人ぞ知る「ジャズハーモニカ」のディープな世界

ジャズの第一線で活躍する彼らの演奏は、ハーモニカという楽器でイメージされる音を軽々と超えてきます。ジャズで演奏される特殊なハーモニカと、現代最高峰のプレイヤーたちを紹介。

更新日: 2018年12月02日

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ハーモニカはジャズも演奏できます

一般によく知られているダイアトニック・ハーモニカ(ブルースハープ)と異なり、半音を自在に出せるハーモニカ。
ジャズハーモニカでは必須の楽器です。

「クロマチックハーモニカ」とは、♯や♭といった派生音を出す事ができるハーモニカの事を言います。半音階を演奏できる事から、「クロマチック(Chromatic=半音階の)」という名前がついています。

クロマチックハーモニカの知名度はあまりないけど、
「クロマチックハーモニカって?」
と聞かれたら、「ボタンが一つついてるハーモニカで、全音階が出せて、ジャズとかやる楽器」という説明が多いと思います。

スライドレバーで半音シャープできる構造で12音階を演奏でき、あらゆる調の演奏が可能です。

より一般的な「ブルースハープ(=ダイアトニックハーモニカ)」はダイアトニックスケール、つまり「ドレミファソラシド」しか音を出すことができませんが、このクロマチックハーモニカはレバーを操作することにより、12音階の全てを正確に表現できます。

たとえば、左端の最低音では、吹くとド、吸うとレが鳴らせます。さらに右端にあるスライドレバーを押すと上の層から下の層に切り替わり、吹くとド♯、吸うとレ♯が鳴らせます。

機構も複雑だが演奏家の技量も要求される機種なのでかなりの上級者向きのハーモニカと言える。

近年、インターネットで動画などが投稿されるようになった影響で、特徴ある音色にひかれてクロマチックハーモニカを始める人は増えています。

ジャズハーモニカの名手たち

ハーモニカというと、ブルースマンやロック系のこのスタイルが知られていますが、ジャズの世界にも卓越したハーモニカの演奏者が存在しています。

ハーモニカはジャズの世界では希少価値である。ハーモニカの演奏特性として「吹くだけでなく吸うことも同じようにしなければいけない」ということがなかなか難しい、とのこと。

逆に、有利なところはやっぱり「泣ける」音を出せるというところ。口に一番近いところで全てを演奏する楽器ですから、口で言いたいことが伝わりやすい。

ブルースやロックではなじみの深い楽器のハーモニカ。ジャズの世界でも、とびきりの名人がいることをご存じですか。

ジャズハーモニカの創始者、トゥーツ・シールマンス

本名、Jean-Baptiste Frédéric Isidore "Toots" Thielemans
1922年4月29日 - 2016年8月22日

ベルギー・ブリュッセル出身のジャズ・ハーモニカ奏者。
当初はギタリストとして音楽活動を開始したが、ハーモニカ演奏の方が話題になり現在ではジャズハーモニカの創始者として知られています。

ジャズ・ハーモニカというジャンルはズバリ言ってトゥーツ・シールマンスのためにあるようなものです。
ハーモニカという楽器をジャズに持ち込んだのはおそらくこの人だと断言できるでしょう。

ビル・エヴァンス、ニールス・ペデルセン、ジャコ・パストリアスと言った巨匠達との共演も果たしている。

彼は最小楽器を自在に扱い心ゆくまで唄わせ、多くの人の心を捉えてしまう最大の成果を引き出した音楽の達人であり、ジャズだけでなくポップスやロックなど、世界中の様々な分野のミュージシャンやシンガー達からこよなく愛され(あのジョン・レノンも影響を受けたとされる)、自身のアルバムのゲストに迎えようと図った垂涎の人でもあり、いま注目のグレゴリー・マレットを始め、内外のジャズ・ハーモニカ奏者のほぼ全員が、その薫陶を受けているとも言える偉大な存在でもあった。

トゥーツ・シールマンスのギター(リッケンバッカー)やハーモニカは、ビートルズのジョン・レノンにも大いに影響を与えています。

ピアニストのケニー・ワーナーとのデュオでジャズスタンダード「酒と薔薇の日々」

ブラジルで絶大な人気を誇った早世の歌手、エリス・ヘジーナとの共演。
ボサノヴァの創始者、アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲「Wave」。

イヴァン・リンスの名曲を演奏するシールマンス男爵(彼はリアルにベルギー貴族です)。

不動の人気。現代最高のハーモニカ奏者、グレゴア・マレ

1975年5月13日 -

スイス・ジュネーブ出身のジャズハーモニカ奏者。
今もっとも売れっ子のひとりで、多くのジャズジャイアントのアルバムやライヴにその名を連ねています。

こよなく美しい音色と抜群のテクニックを誇るハーモニカの新王者、グレゴア・マレ

ジャズ・ミュージシャンの父とアフリカ系アメリカ人の母の音楽的影響を受け、17歳でハーモニカ演奏を開始。ジュネーヴ音楽院卒業後に米・ニューヨークへ移り、ニュースクール大学ジャズ&コンテンポラリー・ミュージックで学ぶ。その後、人気ハーモニカ奏者へと成長。

ジャズ・フュージョン、ワールドミュージック等、あらゆるジャンルを演奏しながらも、その全てにおいて独自の存在感を放つ希代の名手。

ジャッキー・テラソン、ミシェル・ンデゲオチェロ、カサンドラ・ウィルソン、スティーヴ・コールマン、パット・メセニー、マーカス・ミラー、リチャード・ボナ、等々。彼は小さな楽器で雄弁に、艶や奥行きを表現に与えていた。

錚々たる面子との共演を果たしています。

イタリアの天才ピアニスト、アントニオ・ファラオとの共演でスタンダード曲「枯葉」。

世界的にも珍しいラテン・ジャズ・ハープ奏者、エドマール・カスタネーダとの共演。
楽曲はジャズスタンダードの「枯葉」

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