国鉄の5か年計画は、増大する輸送需要に対して十分ではなく、過去の資産を食い潰す形で運営が行われており、老朽化した資産の取替は急務でしたが、財政赤字との兼ね合いも有り中々実行できませんでした。
そこで、昭和31年度を初年度とする改善計画を策定して、積極的に老朽資産の取替や動力近代化を前に打ち出していくのですが、政府も財政に余裕がないとして、財政投融資の枠を絞り、それ以外の費用については自前で行うことを要請されました。
ただし、運賃値上げは極力認めないという事で、国鉄としては鉄道債券等の発行で賄う必要に迫られることになりました。
鉄道債券というのがくせ者で、3年ないしは5年程度で償還期間が来るため、工事途上で返済期限が来るため返済原資を作るために新たな借金をしなくてはいけなくなるいわゆる自転車操業になってしまう欠点を包含していました。

前へ 次へ

この情報が含まれているまとめはこちら

日本国有鉄道史 景気循環と国鉄 第1話 神武景気と鍋底不況と国鉄

国鉄における、第一次5か年計画についてまとめてみました。あまり資料が手元になくて、古い国鉄の部内誌などを参照しながら自分なりにまとめてみました。第一次5か年計画とはどんなものであったのか、今後更に自分なりに深掘りしていこうと考えております。

このまとめを見る