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一目均衡表(いちもくきんこうひょう)は5つの線を用いたトレンド系のテクニカル指標です。ローソク足と共に純国産のテクニカル指標として、海外でもポピュラーな存在です。

MB26さん

一目均衡表の基本

一目均衡表は、都新聞の商況部長として活躍した細田悟一氏が、1936年に一目山人というペンネームで発表したテクニカル指標です。外国人トレーダーからも「Ichimoku」として親しまれ、「ローソク足チャート」とともに純国産のテクニカル指標として世界中で利用されています。

一目均衡表は、相場は「売り手」と「買い手」の『均衡(パワーバランス)』が崩れた方向へ動き、方向性が確立した後、相場の行方というものは『一目瞭然』(いちもくりょうぜん)である、という考え方に基づいています。つまり一度動き出して方向性が確認できればその流れは続くというわけです。相場のパワーバランスを眺めながら、「いつ相場が変化するのか」「いつ目標値が達成されるのか」など、「いつ」といった「時間軸」を重視して相場の動向を予測します。

ドル円の取引に大きな影響を与えているのが実は一目均衡表であるという説が有力になっています。多くの日本人投資家は一目均衡表のサインに基づいて売買をしているケースが多く、一目の結果によって東京市場を中心に相場が展開することが多いと言われているのです。
このことはもはや海外市場でも無視できない状況でドル円を扱う海外のインターバンクもIchimokuのチャートをチェックするケースが多い状況にあるのです。

一目均衡表はローソク足とともに5本の線を描くことによって作られます。
一目均衡表を構成する5本の線は以下の計算式によって算出されます。

基準線(赤線)=(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2
転換線(黄色)=(9日間の最高値+9日間の最安値)÷2
先行スパン1(グレー線)=(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの
先行スパン2(青線)=(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日間先行させたもの
遅行スパン=当日の終値を26日遅行させたもの
なお、過去の日数は当日を含み、遅行スパン以外は終値ではなく実際の最高値、最安値を利用します。
また、現在では一般的にどのような期間の足でも利用していますが、一目山人本人は日足のみで利用すべきチャートと言っています。

一目均衡表の使い方①:ローソク足と雲の位置関係からトレンドを見る

1つ目のサインは、雲とローソク足の位置関係から見えてきます。

見方はとても簡単!ローソク足が「雲」より上部にあれば上昇トレンド、下部にあれば下落トレンドである言われています。そして、ローソク足が「雲」に突入した場合はトレンド転換ポイントの目安。ローソク足が雲を下から上に突破すると上昇サイン。上から下に突き抜ければ下落サインとなります。また、「雲」の厚さは相場の「レジスタンスライン(抵抗ライン)」として強さを表しており、厚ければ厚いほど相場の反転が難しいとされており、抵抗帯・支持帯と見なされています。

一目均衡表の使い方②:転換線と基準線の位置関係からトレンド見る

2つ目の売買サインは、転換線と基準線の関係です。基準線は中期のトレンドを示す線であり、上向きの基準線は上昇トレンド、下向きの基準線は下落トレンドを示します。転換線は基準線とぶつかることで相場の転換点を表わします。すなわち、転換線が基準線を上に抜けると上昇トレンド発生、下に抜けると下落トレンド発生とされます。

一目均衡表の使い方③:遅行スパンの位置関係から相場を見る

遅行スパンは当日の終値を26日前にさかのぼって記録します。ただこれだけですが、この遅行スパンが26日前のローソク足を上回る場面では強気相場、反対に遅行スパンが26日前のローソク足を下抜ける場面では弱気相場への転換が示されると言われます。

また遅行スパンが雲に影響を受けることもあります。遅行スパンが雲を突破すると強気相場入りが予想されるものの、雲に上値を押さえられる場面では上値の重さを表すと言われています。反対に遅行スパンが雲に下抜ける場面では弱気相場入りが予想されますが、雲に下支えされる場面では下値の堅さを表すと言われています。

一目均衡表の使い方④:「三役好転」により強気・弱気相場を確認

上記の三点、基準線と転換線、現在の相場と雲、遅行スパンと26日前の相場の3つの関係が転換線›基準線、現在の相場›雲、遅行スパン›26日前の相場となっている場合を「三役好転」と言い相場は強気相場になったと判断します。
また、すべてが逆になった場合も同様で、弱気相場を確認するサインとなります。

一目均衡表の注意点!

相場の未来が一目で分かる一目均衡表は、利点ばかりのように思えますが、当然、弱点もあります。
基本的にトレンドフォローのテクニカル指標なので、レンジ相場において「だまし」が多く発生するのです。

レンジ相場での特徴として、基準線と転換線のクロスが頻発し、いずれもトレンドの転換にならないことが挙げられます。
また、雲が抵抗の役割を果たさず、あっさりとローソク線が突き抜けてしまうこともあります。

どちらにしても単独のサインで判断せず、複合的に見るのが大事ですし、RSIやストキャスティクスのようなオシレーター系のテクニカルと組み合わせれば、弱点をカバーできて、信頼性が高くなります。

また、一目均衡表は日足で見ることを前提として作らているので、短い足で見るほど、だましに遭いやすくなりますし、雲や遅行線など本来の能力を発揮しづらくなります。
どうしても使用するなら、パラメーターを短期売買に適した数字に変えたり、オシレーター系の指標と併用するのが良いでしょう。

他のテクニカル指標との組み合わせで精度を上げる

図は一目均衡表にMACDも付け加えたチャートです。

MACDの一番有名な売買シグナルは、MACD(図では赤い線)と、その移動平均線であるシグナル(図では青い線)のゴールデンクロス、デッドクロスです。

図を見ると、このMACDのゴールデンクロス、デッドクロスのシグナルと、一目均衡表の雲割れ・雲抜けシグナルが同時発生しているポイントが、絶好の売りや買いのチャンスになっています。

このように2つのまったく異なる指標のシグナルが同時発生すると、シグナルの精度も格段にアップします!

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