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【振り上げたこぶし】韓国レーダー照射事件ってなにを揉めてるの?

韓国の駆逐艦が石川県・能登半島沖の日本海で海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したことが大きな問題になっています。当初はすぐに収まるかと思っていましたが、逆に問題がどんどん大きくなっています。大きくなっていった過程を時系列的に説明します。

更新日: 2019年03月15日

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韓国の駆逐艦が石川県・能登半島沖の日本海で海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したことが大きな問題になっています。当初はすぐに収まるかと思っていましたが、逆に問題がどんどん大きくなっています。大きくなっていった過程を時系列的に説明します。

m.satoakiさん

〇事件の発端

岩屋毅防衛相は21日夜、記者会見し、韓国海軍の駆逐艦が20日午後3時ごろ、石川県・能登半島沖の日本海で海上自衛隊のP1哨戒機に対して火器管制レーダーを照射したと明らかにした。

日本側は21日、不測の軍事衝突を招きかねない「極めて危険な行為」だとして、韓国に強く抗議した。

このレーダー照射は、ミサイルなどの発射に先立って行われるもので、韓国軍との間で起きたのは極めて異例。直後に、哨戒機が駆逐艦に意図を問い合わせたが、応答はなかったという。

⇒ なぜ危険なのか

レーダー照射とは、ミサイルなどで攻撃する標的にレーダーの電波を発して照準を合わせること。軍事攻撃の準備段階と規定される。

〇12月21日

岩屋防衛相はBSフジ番組で、韓国によるレーダー照射が元徴用工判決など日韓関係の悪化に起因するかを問われ「そうであってほしくない。(元徴用工などの)問題が積み重なってのことではないと信じたい」と述べた。

⇒ 韓国の主張

韓国海軍の駆逐艦が火器管制レーダーで日本の海上自衛隊のP1哨戒機を狙ったという防衛省の主張に対し、韓国軍当局は「通常の作戦活動中だった」と明らかにした。

 韓国国防部は21日、日本の防衛省の発表に関して「作戦活動中にレーダーを照射したが、日本の哨戒機を追跡する目的で照射した事実はない」と述べた。

 これについて国防部側は「我々は説明したが、今後日本側に誤解がないよう十分な説明をする」と述べた。

〇12月22日

⇒ 韓国の主張

韓国軍の消息筋は「漂流中だった北の漁船が近くの船舶に救助信号を送り、わが軍が海軍駆逐艦(広開土大王・3200トン)を派遣し、救助作業を行った」と述べた。

また、「出動した駆逐艦は遭難した北の船舶を迅速に見つけるため火器管制レーダーを含むすべてのレーダーを稼働し、この際、近くの上空を飛行していた日本の海上哨戒機に照射された」と説明した。

当時の状況は20日、独島北東方向100キロメートル地点の公海上に北朝鮮の船舶が漂流しているという情報により、韓国の海洋警察と共に海軍の駆逐艦が出動し捜索作業を10時間近く実施している過程で発生したという。韓国軍関係者は「当時、波が高く気象条件が良くなく、駆逐艦のすべてのレーダーを総動員していた」として「この過程で射撃統制レーダーについた探索レーダーが360度回転し撃った信号が日本海上自衛隊のP1哨戒機に探知されたものと理解する」と話した。

韓国側の説明にもかかわらず、日本の防衛相が事件の翌日に記者会見まで開いたことは、この問題を外交的に争点化する意図を明確にしたものと分析される。韓日関係の冷却局面の中で、韓国の立場を弱体化させうるカードと判断したものと見ることができる。

⇒ 日本の主張

【韓国側の説明は説明になっていない】
韓国側は、自国駆逐艦が船舶の位置を確認するためにレーダー照射した結果、偶然にもP-1に照射されてしまったという見解を発表していますが、火器管制レーダーはミサイル誘導のため、極めて細いビームとして発信されます。それが飛行中のP-1にぶつかる可能性はほぼゼロに等しいといえ、説得力に欠けます。

あくまで筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)の推測ですが、韓国政府や韓国海軍において、P-1を照準する意図は無かったのではないでしょうか。前記の通り火器管制レーダー照射は非常に危険な行為であり、国際問題となり得る行為です。韓国側には何のメリットも無いどころか、謝罪さえ必要となる外交上の「失点」を、あえて進んで行う合理的理由が無いのです。おそらくは何らかの「事故」だったのではないでしょうか。

政府関係者によると、海上自衛隊のP-1哨戒機が収集したデータを分析した結果、哨戒機は、韓国軍の駆逐艦から、ミサイルなどの発射に向けた射撃管制用レーダーの照射を、数分の間に複数回受けていたことがわかった。

自衛隊幹部は、「偶然とは考えにくい」との見方を示している。

防衛省は22日、「遭難船の捜索には、水上捜索レーダーの使用が適当」などと、韓国側を強く非難するコメントを発表した。

〇12月23日

外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は23日、ソウルで予定している日韓協議で、韓国海軍艦艇が自衛隊機に火器管制レーダーを照射した事案を取り上げる方針を明らかにした。

〇12月24日

⇒ 日本の主張

韓国軍の艦艇が、自衛隊機に射撃管制用のレーダーを照射した問題で、河野外相は、韓国政府の対応を求める考えを強調した。

河野外相は、「ぜひ日韓関係を前向きに進めるためにも、政府一丸となった対応をお願いしたい」と述べた。

竹島での韓国軍の訓練や、国会議員の上陸なども挙げ、韓国政府に一貫した対応を求める意向を示した。

⇒ 韓国の主張

韓国国防省副報道官は24日、韓国海軍駆逐艦が日本の海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題について「日本側に脅威を感じさせる行動は一切なかった」と述べ、意図的な照射との見方を改めて否定した。

韓国国防省は24日の会見で、「哨戒機に対して射撃管制用レーダーは照射していない。哨戒機が駆逐艦上空に異常接近したので、カメラで撮影しただけだ」と反論した。

⇒ 日本の主張

日本の防衛省関係者はFNNの取材に対して、「われわれには、電波照射を受けたという証拠がある。素直に謝ればこんな問題にはならない」としており、双方の主張は対立している。

〇12月25日

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