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成長期のスポーツ少年少女を襲う、腰椎分離症って何だ?~予防まで

腰の怪我はその時だけではなく、大人になってからもさらに辛くなるものです。子供を持つ親御さんに読んでほしい!と思ってまとめてみました。

更新日: 2019年01月27日

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3.6milkさん

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、過度のスポーツや腰部の回旋(ひねる動き)などの負担によって、腰椎の後方部分が疲労骨折(分離)する病気です。

腰椎分離症になりやすい人

主に10代の成長期にみられ、発症すると腰痛や下肢かしのしびれなどが引き起こされます。一般の人では5%程度が分離症を発症しますが、スポーツ選手では30~40%の人が発症します。

腰椎分離症になりやすいスポーツ

野球、バレーボール、バスケットボール、サッカー、柔道、ラグビー、ウエイトリフティングなど、頻回に体幹の前後屈、回旋を行うスポーツに多く見られます。

腰椎分離症の主な症状

症状は、腰、尻、太ももの痛みやしびれで、腰を反らせたときに痛みが増すこともその特徴のひとつです。痛みの発生原因は、分離した箇所に新しく作られる骨が、神経にぶつかるためだといわれています。必ずしも痛みが発生する病気ではありませんが、年をとってから、腰椎分離症が原因の痛みが発生する場合もあります

腰部痛、臀部痛、大腿外側の鈍い痛み(重苦しい、だるい)で、背中をそらすと腰痛が増強しやすい(時には前かがみでも増強する)。両側に起こることもあります。長時間の運動のみならず長時間の立位、座位、中腰姿勢でも起こりやすいが、椎間板ヘルニアの様に神経麻痺〈まひ〉症状を伴うことはありません。疼痛〈とうつう〉のため、脊柱起立筋の緊張が高まります。

放置しておくと腰椎すべり症になってしまう可能性がある

腰椎の疲労骨折である分離症は、なかなか癒合(骨がくっつくこと)が得られず完治しないまま放置されることが多い

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症とは、積み木のように連なる腰椎が、文字通り前方へ滑り出してしまい、様々な症状を引き起こす病気です。

腰椎すべり症の主な症状

症状としては、まず腰痛と坐骨神経痛があげられます。すべりが強度になってくると、腰椎の後方を走る脊髄神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれが出現します。

また、長い距離を歩くと痛みやしびれが出現し、かがむことで楽になる「間欠性跛行」と言う症状も多く見られます

腰椎分離症の話に戻ります↓

腰椎分離症は早期発見が鍵

腰椎分離症が疑われた場合は速やかに医療機関を受診し、早期発見・早期治療を行うことで良好な経過が得られると言われています。
また、骨の成長が未熟な時期に分離症になると、腰椎すべり症になる危険性があるため、骨癒合が期待できる時期であれば、積極的に骨を癒合させる治療が必要になります。

早期分離症の中でも、進行度合いによって骨癒合率(治療をした時の骨のひっつく確率)や治療期間が変わる

腰に痛みが出たら、まずは整形外科へ

整形外科は、医師が骨・関節などの骨格系、それを取り囲む筋肉、それらを支配する神経系からなる運動器の疾患や外傷(けが)を診断・治療いたします。
診察による理学所見とレントゲン等の画像所見をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、リハビリテーション等で治療します。

接骨院(整骨院)は、柔道整復師が外傷に対しマッサージや物理療法などの施術を行ないます。
柔道整復師は医師ではなく、あん摩マッサージ師・はり灸師と同じ医療類似行為の資格です。
そのため、薬の処方や注射はできません。
また、接骨院ではレントゲン検査もできないため、痛みなどの原因を診断するには、まず整形外科を受診することをお勧めします

検査方法

腰椎分離症では、レントゲン、CT、MRIなどの画像検査が行われます。レントゲン写真では、病状が進行していると椎弓の分離が確認できます。分離部分は、症状が進むと犬の首輪のような「スコッチテリアサイン」と呼ばれる像を呈します。
MRI検査では、レントゲンではわからない疲労骨折の初期を発見できます。この状態で治療を開始することが勧められます。画像検査を組み合わせることで、より詳細に腰椎分離症の状況を評価することが可能です。

主な治療法

初期であれば、激しい運動をやめて硬性コルセットで固定することで分離が癒合し、痛みが消失する可能性があるので、安静とコルセットによる保存療法が推奨されます
硬性コルセットで固定するのは、他の部位の骨折の際に、ギプスや副木で固定して骨の癒合を待つのと同じ理由です。硬性コルセットで腰部を固定し、約2~3ヶ月間、激しい運動だけでなく体育の授業なども含めた運動を中止し、分離した腰椎の癒合を促します

手術の場合

コルセットによる固定と安静や、薬物でも痛みが治まらない状態が続く場合は手術を行います。分離を癒合させる手術です。
ただし、腰椎分離症で手術が必要になる例は全体として少数で、硬性のコルセットによる固定と、運動を中止して安静することで治療を行えるケースが大多数

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