1. まとめトップ

児童虐待・‥通告8万人突破 過去最多 摘発約8割を身体的虐待が占めた

安倍政権はさらに4年間で職員を2890人増やすという。

更新日: 2019年02月07日

2 お気に入り 407 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

穴の開いたバケツに水を入れるだけでは、虐待から子どもを救うことはできない。

Doragonflyさん

親などから虐待を受けた疑いがあるとして、全国の警察が昨年に児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは8万104人だった。7日、警察庁のまとめで判明した。

前年より22.4%増えて過去最多。統計がある2004年から14年連続で増え、初めて8万人を超えた。

警察が虐待の疑いを把握するのは、泣き声や怒鳴り声を聞くなどした周辺住民からの通報がきっかけとなることが多い。

警察庁は「児童虐待に対する社会の関心が高まったことで、警察への通報や相談が増え、通告が増えた」とみている。

虐待の内容でみると、言葉による脅しや無視など子どもの心を傷つける「心理的虐待」が5万7326人(前年比23.4%増)で、全体の約7割を占めた。

暴行などの「身体的虐待」は1万4821人(同20.1%増)、食事を与えないなどの「育児放棄」(ネグレクト)が7699人(同20.3%増)、性的虐待は258人(同2.8%増)だった。

事件として親などを摘発(逮捕・書類送検)した件数は、無理心中や出産直後の殺人を含めて1355件(同19.1%増)で過去最多。

約8割を身体的虐待が占めた一方、心理的虐待は明らかなけががないため事件化が難しく、摘発数の2.5%にとどまった。

児童虐待は児相や自治体が先に把握し、警察と情報共有する例も多い。

千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が逮捕された事件では、市の「要保護児童対策地域協議会」に参加する県警野田署が18年4月から心愛さんを含む「要保護児童」のリストを共有するようになった。だが、死亡するまでの9カ月間に事件への発展を示す情報や通報は寄せられなかったという。

千葉県野田市の小学4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が死亡した事件で新たに衝撃的な事実が明らかになった。

2017年11月、学校のいじめアンケートに心愛さんが「お父さんにぼう力を受けています」と書いたことから、県柏児相は心愛さんを一時保護している。

小学4年生にしては不自然な文面なのに、児相は心愛さんに確認しないまま自宅に戻す決定をした。第一の致命的ミスである。

心愛さんが虐待を否定する文章を書いたことを児童相談所は不審に思いながら、父親の元に戻していた。

虐待されていることを否定する文章を書かせること自体が虐待だ。その時点でどうして心愛さんを保護しなかったのか。せめて警察などと連携して父親に確認すべきではなかったか。これが第二のミスだ。

翌3月、心愛さんは学校で児相職員と面会した。母親に会ったとき「こういう手紙を書くように」という父親からのメールを見せられて書いたものであることを打ち明けた。

児相は今になって「最初から書かされた可能性があるとは思っていた」という。うそだと気づきながら目をつぶっていたのである。

心愛さんからうそだと直接告げられても手を打たなかった。なぜ児相は致命的ミスを重ねたのか、社会全体の問題として解明する必要がある。

18年2月、児相は心愛さんを自宅に戻すかどうか判断するため父親と面会した。この時点で父親は市教委からアンケートのコピーを受け取っていた。

その上で父親は、心愛さんが書いたとする「お父さんに叩(たた)かれたのは嘘(うそ)です」「児童相談所の人にはもう会いたくない」という文書を見せ、「今日にも連れて帰る。名誉毀損(きそん)で訴える」と強く迫った。

安倍政権はさらに4年間で職員を2890人増やすという。

児童福祉法の改正のたびに児相や学校、警察などの連携強化が図られてきた。児相には専門職の増員や研修の充実、弁護士の配置も定められた。

これらの取り組みだけで済むのだろうか

児相や自治体、国が定める制度のどこに欠陥があるのかを、構造的な問題として捉え直すべきである。穴の開いたバケツに水を入れるだけでは、虐待から子どもを救うことはできない。

1