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命のボランティア「骨髄バンク」「ドナー登録」とは

白血病や再生不良性貧血などの病気によって、 正常な造血が行われなくなってしまった患者さんの造血幹細胞を、 健康な方の造血幹細胞と入れ替えることにより、 造血機能を回復させる治療法の骨髄移植や末梢血幹細胞移植を行う為に必要な「骨髄バンク」についてまとめました。

更新日: 2019年02月13日

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この記事は私がまとめました

白血病や再生不良性貧血などの病気によって、 正常な造血が行われなくなってしまった患者さんの造血幹細胞を、 健康な方の造血幹細胞と入れ替えることにより、 造血機能を回復させる治療法の骨髄移植や末梢血幹細胞移植を行う為に必要な「骨髄バンク」についてまとめました。

s.nさん

「骨髄バンク」とは

骨髄バンクとは、白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関。

骨髄移植・末梢血幹細胞移植が対象になるおもな病気

*白血病
 血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な
 血液がつくられなくなる病気。
*再生不良性貧血
 血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病
 気。

*このほか、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症・代謝異常などがあります。

「ドナー登録」の条件は

・骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解
している方
・年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
・体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

※実際に骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。

⇒適合検索が開始されるのは20歳からです。
⇒コーディネートの対象とならなかった方は、満55歳の誕生日で登録取り消しになります。
⇒登録した日(採血日)の年齢が54歳で、満55歳の誕生日までの期間が10日間以内である方は、
適合検索の対象とならない場合があります。HLA型の検査結果などが
データベースに登録されるまでに最長10日間を要するためです。

「ドナー登録」できない方

①腰の手術を受けたことがある方
②病気療養中または服薬中の方
③悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中の病歴がある方
④悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
⑤最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
⑥輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
⑦ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
⑧食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
⑨過度の肥満の方(体重kg÷身長m÷身長mが30以上の方)

※ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないこともあります。
※骨髄・末梢血幹細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。

「ドナー登録」の方法は

ドナー登録はお近くの献血ルーム等へ!申込書の記入と2mlの採血だけでOKです。jmdp-donor-special.jp/flow01/ 競泳の池江選手に関しての報道があり、たくさんのお問い合わせをいただいています。まだまだドナーは足りていません。皆様のお力添えをお待ちしております。 #骨髄バンク #ドナー登録

ドナー登録のながれ

お近くの登録窓口か、全国各地で行われているドナー登録会に「登録申込書」を持参してください。ドナー登録は無料

日本骨髄バンク 登録受付窓口一覧↓
https://www.jmdp.or.jp/reg/reception/

検査に費用はかかりません。
*血液型(A・B・O・AB型)、感染症や健康状態を確認する検査は行いません。
*採血した血液で遺伝子学的方法により、HLA型を調べます。
*HLA型は、お教えしません。

登録されたHLA型、血液型、体重は患者さんとの適合検索に利用します。あなたのHLA型等が患者さんと適合し、ドナー候補者になった場合、日本赤十字社は登録情報を日本骨髄バンクに提供します。その後、日本骨髄バンクからコーディネート開始について連絡があります。

後日、日本赤十字社から「登録確認書」をお送りします。ドナー登録された方のHLA型は、患者さんのHLA型と定期的に適合検索されます。

数百から数万分の1の確率でしか一致しない「HLA型」

赤血球にA・B・O・ABの血液型があるように、白血球にも型があります。HLA型といわれるこの型は、ヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen)の略で、その組み合わせには数万通りあります。骨髄または末梢血幹細胞移植のためには、HLA型のうち、A座、B座、C座、DR座の4座の適合度を確認することが必要です。その適合具合によってはGVHD(移植片対宿主病)や拒絶反応などの合併症によって移植の成功率が低くなります。

HLA型は、両親から各座半分ずつを遺伝的に受け継ぐため、兄弟姉妹間では4分の1の確率で一致します。しかし、親子ではまれにしか一致せず、非血縁者(他人)間では、数百から数万分の1の確率でしか一致しません。だからこそ、広く一般からドナーを募る骨髄バンクが必要となるのです。

骨髄・末梢血幹細胞の提供まで

患者さんと適合すると、ドナー候補者として選ばれたことを日本骨髄バンクからお伝えします。ご本人の意思とご家族の意向、健康状態や日程などについてのアンケートに回答してください。なお、その時の健康状態などにより提供できない場合もあります。

ドナー候補者との連絡調整を行うコーディネーターが確認検査の日程調整をします。

ドナーに選ばれると、コーディネーターと医師が、立会人同席のもとドナー候補者とご家族の最終的な提供意思を確認します( 最終同意)。最終同意書への署名は大切な約束です。最終同意の後は、患者さんの命にかかわるため提供意思の撤回はできません。同意後、提供日と病院の調整をします。

骨髄・末梢血幹細胞提供の約1カ月前に、採取病院(日本骨髄バンクが認定した病院)で医師による詳しい健康診断が行われ、安全な採取に備えます。事前にドナー手帳が配られます。

方法①末梢血幹細胞採取

採取前の3~4日間、白血球を増やす薬(G-CSF)を注射し、4日目または5日目に末梢血(全身を流れる血液)に流れ出した造血幹細胞を専用の機器を使って採取します。腕に針を刺し、血液中の造血幹細胞だけを取り出し、残りの血液を戻します。採取した量が不十分な場合は翌日、2回目の採取を行います。所要時間は約3~4時間で、その間、両腕は動かせません。

※万一、腕から採取できない場合は、脚の付け根の血管から採取することもあります。

血管迷走神経反射(気分不良、血圧低下など)があります。もう一つの副作用に、クエン酸中毒(しびれ、気分不良など)があります。採血ラインから採血された血液が固まらないよう、クエン酸が自動的に注入されるためです。クエン酸中毒を防ぐため、返血ラインからクエン酸の中和剤が注入されるのですが、それでもクエン酸中毒が起こる場合があります。

血液成分分離装置の稼働中は、看護師、医師、臨床工学技士がおりますので、どの様な副作用であっても適切に対処します。

ドナーは提供後、通常1~2日で退院し、多くの方はすぐに日常生活に戻ることができます。退院後はコーディネーターが電話で健康状態のフォローアップを続けます。

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