1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

トランプ氏は「アメリカファースト」を掲げて大統領にまで上りつめましたが、「ファースト」の一環としてメキシコとの国境に壁を建設することを公約していました。その公約を実現させるために政府機関の閉鎖まで起きています。そして、とうとう国家非常事態を宣言しました。なぜ、そうまでしてこだわるのか…。

m.satoakiさん

〇 トランプ大統領、国家非常事態を宣言!

トランプ米大統領は15日、議会の承認を得ずにメキシコ国境の壁建設費を確保するため、国家非常事態を宣言した。民主党は憲法違反として、対抗の構えを示した。

「南部国境は現在、中核的な国家安全保障上の権益を脅かし、国家非常事態を構成する安全保障、人道上の危機にある」と指摘した。

⇒ 国家非常事態宣言とは

非常事態宣言(ひじょうじたいせんげん)は、災害などによる国家などの運営の危機に対して、緊急事態のために政府が特別法を発動することである。

対象には武力攻撃、内乱、暴動、テロ、大規模な災害などのほか、鳥インフルエンザやAIDSなど疫病もある。措置には警察・軍隊など公務員の動員、公共財の徴発、法律に優位する政令の発布、令状によらない逮捕・家宅捜索などを許すことの他、報道や集会の自由など自由権の制限である。

⇒ 「戒厳令」とは別なので注意!

戦争や内乱などの非常時に際し,全国ないしは一部地域において通常の立法権,行政権,司法権の行使を軍部にゆだねる非常法をいう。

〇トランプ氏が勝利した背景

2016年11月9日(日本時間)、共和党候補のドナルド・トランプが民主党候補のヒラリー・クリントンを破り、第45代アメリカ合衆国大統領に就任することが決定した。当初は「泡沫候補」として見られていたトランプがついに大統領の座まで登りつめる結果となった。

大方の予想を裏切って米国の次期大統領はトランプさんになった。
アメリカのマスメディアのほとんどが「多分ヒラリーさん」と踏んでいたし、公然と「トランプさんはアメリカの大統領にふさわしくない」と言い続けてきた

マイケル・ムーア(映画監督)氏によれば、「トランプを選んだんじゃなくて、やらせてみたかった。病んだ政治体制に対する辛辣な悪ふざけだった」という。

それに「みんなトランプをなめていた」と。

「考えてもみてほしい、泡沫候補と言われたトランプが共和党の指名を受けたのだから」と。
チェンジとかイノベーションとかいった言葉を好む国民性だから、今回も「迷ったら変えてみよう」的精神が発揮されたにすぎない、と。

↓下記サイトはトランプ大統領が誕生した核心を解説しています

共和党の最大支持母体であるキリスト教福音派をも懐柔していくトランプの姿に、ただの頭の悪い泡抹候補には感じない喧嘩慣れした狡猾さとパワーとふてぶてしさが滲みでている。

トランプ氏の選挙公約はかなり破天荒だ。
・イスラム教徒の入国禁止
・不法移民の流入を防ぐためにアメリカとメキシコの国境に高い壁を建設する
・税金無駄使いのオバマケア(医療保険制度改革法)を撤回させる
・アメリカを再び偉大な国にする

*「共和党の最大支持母体であるキリスト教福音派をも懐柔していく」→これが重要な要因です。

〇トランプ大統領の支持率の推移

トランプ大統領の支持率は、おおよそ30%台半ばから40%台半ばのあいだに収まっている。

 実際に、トランプ大統領の支持率は、過去の大統領と比べても、極端に動きが少ない(図)。「強く支持する」と回答してきた20~30%の熱心な支持者の存在によって、支持率の底割れは避けられている。

その一方で、40~50%はトランプ大統領に「強く反対する」と答え続けており、ここから支持率が上昇する余地は少ない。勢い、少数ながら熱心な支持者にかけるのが、トランプ大統領の政治手法になっている。

*「少数ながら熱心な支持者にかけるのが、トランプ大統領の政治手法になっている」→これが重要な要因です!

トランプ大統領の政治集会は、大統領による攻撃的な言動や、陰惨な現実描写が多いにもかかわらず、そこに集まった聴衆は、極めて明るい雰囲気に包まれている。支持者の仲間意識が生み出す高揚感は、さながら教会での礼拝のようだという。

労働者階層の白人たちは、教会からも「忘れられた人々」になりつつあった。伝統的に教会は、単なる信仰の場ではなく、地域のコミュニティの中心としての役割を果たしてきた。心の拠り所を失った人たちに、教会に代わる居場所を提供してくれたのが、トランプ支持者のコミュニティだった。

〇つまるところ、トランプ大統領がこだわる理由

結局、新議会で下院多数派となる民主党が壁建設費の予算をつけない限り、壁の完成はあり得ません。となると、トランプ大統領の最終目的は、支持基盤に民主党と戦っている姿を演出し、票を固めることになります。

壁の建設にこだわるのは、それが大統領選でトランプ陣営に大きな勢いを与えたスローガンだからだという。
トランプの選挙集会の定番だった「壁を建設せよ」の大合唱は、トランプと支持者たちを大いに煽り立てた。

しかしトランプは今、選挙戦を盛り上げた大合唱の責任を取って、連邦議会の2019会計年度の予算で約57億ドルの建設費用を確保する必要に迫られている。それができなければ公約がウソとばれ、2020年の大統領選を前に支持基盤を失うおそれがある。

「トランプは2016年にこんなことを言っている。『集会が盛り上がりに欠けている時にうってつけのフレーズを見つけた。『壁を建設せよ』だ。そうすれば大衆を刺激し、会場をエネルギーと熱意で満たすことができる』」

トランプ大統領は国境の壁建設に、異常なまでのこだわりを見せています。その背景には、支持者に影響力を持つ保守派コメンテーターからの圧力があります。例えば、保守系政治解説者のアン・コールター氏は、「壁の建設が実現しなければ、トランプにはレガシー(政治的功績)はない」「壁の建設が進まないなら2020年、トランプには投票しない」とまで言い切っています。

政治家は自分の支持者だけの政治家であってはいけないはずです。それが分断を生んでいます。トランプ大統領がもっと広い視野で政策を行うことを願っています。

1