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短さの中に深みが…Twitter発『#140文字小説』が面白い

Twitterのハッシュタグ『#140文字小説』から、短い文章でありながらも読み手の心を震わせる作品を紹介します。

更新日: 2019年02月24日

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Twitterのハッシュタグ『#140文字小説』から、短い文章でありながらも読み手を魅了する興味深い作品を紹介します。

justastarterさん

◆『自販機の前でたむろする2人組の男…』

自販機の前でたむろする2人組の男 「明日はどこへ攻め入ろうか」「ここ」「そこはこの間行ってけちょんけちょんにされたところ」「リベンジ」「俺たちの弱点ばれてるぞ」「そういう敵にこそ勝ちたい」 彼らは何と闘い、何を守るのか ヘッドホンの向こうの世界は分からない #140字小説

◆『家に帰ると彼女が…』

家に帰ると彼女が倒れていた。ちょっと外へ出ていた間に、一体何があったのか。「どうしたの!?」「ちょ、ちょっとアレルギーが」今日が初めてのお家デート。まさか僕の家に駄目なものが置いてあったのか。「私ね……重度の元カノアレルギーなの」彼女の手には処分し忘れていた写真アルバムがあった。

◆『彼氏との初デート…』

彼氏との初デート。私は思いきって長年の夢を語った。「私、彼氏ができたら一緒にボートに乗りたいと思ってたの」夕焼けに染まる湖の上に二人。ベタだなあと呆れられるかと思ったのに、彼はぱあっと目を輝かせた。「俺もすごい興味あったんだよね!」週末、彼と私は荒れ狂う急流を小型ボートで下った。

◆『望遠鏡で町を覗き…』

望遠鏡で街を覗き、ビールを飲むのを愉しみにしている。 変態住職に窃盗女、昼間からしてるカップル。 今日もビールが美味い。 ある日、差出人不明の手紙が届く。 覗キ野郎 見テルゾ 俺は慌ててカーテンを閉め、しばらく立ち尽くした。 それ以来、部屋のカーテンを開けたことはない。

◆『電車の向かいの席に座る彼女は…』

電車の向かいの席に座る彼女は私をずっと見つめている。気品のある美しい淑女だ。目が離せない。視線が刺さる。彼女は唇だけ動かして何かを呟く。空気になった言葉たちは、なぜか私の胸を騒つかせる。終着駅。彼女はこれ見よがしに何かを落とす。拾い上げたそれは私しか持っていないはずの写真だった。

◆『睡眠薬下さい…』

「睡眠薬下さい」僕は毎週月曜の仕事帰り、家から一番近い薬局でそう言う。「睡眠薬下さい」そろそろ店員も気づいているようだ。またあいつだ。そんな目で僕を見る。「睡眠薬、」「はい」レジチェッカーのおばちゃんは、僕の言葉を待ってはくれずに大量に何かを置いた。「辛いときは美味しいもの、ね」

◆『皆様、お忘れ物はないですか?』

「皆様、お忘れ物はないですか? 財布に携帯、パスポート。旦那様や奥様をお忘れではないですか?」 冗談めかした添乗員の台詞に、ツアーの参加客から笑いが起こる。僕も笑いながら、どこか不安になっていた。 バスの隣は何故空席なのだろう。果たして僕は、本当に一人参加だったか。 #140字小説

◆『整備士は…』

整備士は汚れ仕事だ。指先にグリスが染み込むし、廃油をかぶることもある。今のようなオイルの抜き換え時は要注意だ。 視線―隅から少年が覗いていた。 「汚れるから向こうで待っててね」 少年は首を振った。 「やだ!カッコいいから見てる!」 胸の奥が燃える。誇りはきっとそこにある。 #140文字小説

◆『月が綺麗ですね…』

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