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特別で高級なお肉!? みんなが勘違い『三元豚』の残念な真相

スーパーや飲食店で豚肉でよく見かける「三元豚」。わざわざ書いてあるくらいだから、なんだか特別なお肉のように思っているけど、実際「三元豚」って何なの?

更新日: 2019年02月24日

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この記事は私がまとめました

なんとなく特別で高級なイメージの『三元豚』

スーパーや飲食店でよく見かける「三元豚」。
「さんげんとん」と読みます。

ただの豚肉と比べて、なんだか特別なイメージがありますよね。

日本各地で生産された様々なブランド豚や銘柄豚の人気も高くなっていて「三元豚」という名前で扱われているものも見かけることがあります。

スーパーの精肉コーナー、とんかつ屋のメニューなど、最近『三元豚』という表記を多く見かけるような気がします。

お肉売り場で「三元豚」という表記を見たことはありませんか? 「豚の名前?」「ブランド?」とさまざまな疑問がわいたことでしょう。

おそらく多くの人も、「なんとなく美味しそう…」くらいのイメージではないかなぁと思います。

こんなに美味しい三元豚トンカツ定食が、タイムサービスで半額とか… すげー太っ腹だわ pic.twitter.com/phBERoLvXH

今日のランチは三元豚のとろロースかつ めちゃくちゃ久々にリッチ✨

ピンク色のチャーシューは三元豚肩ロースを真空低温調理、燻製にしたものだそうです。噛むほどにうまい。 pic.twitter.com/pY9EVJFdvz

今日は三元豚の香草焼きカレーとかいう若干高級そうな名前したやつのみの一食生活だったけど、なんかそれだけでカロリー的には足りてしまってそうで怖い

ところで、『三元豚』って一体どんな豚なの?

「三元豚」はある決まった品種のことではない。

つまり、「三元豚」というブランド(銘柄)はありません。

三元豚とは、三種類の品種の豚を掛け合わせた一代雑種の豚を言う。

主な組み合わせは「LWD」という交配。これは、「ランドレース(L)」「大ヨークシャー(W)」「デュロック(D)」の三種の豚をかけあわせたもの。

今では、LWDの組み合わせ以外に、LDBやLDK(Kは中国の金華豚)などの交配も行われています。

実は国内で流通している豚肉はほとんどが『三元豚』

「三元豚」という言葉、なんとなく一人歩きしていて勝手に特別そうなイメージが付いている気がします。

国内でもっとも普及している豚は、この三元豚のタイプ。スーパーで売られている豚肉のほとんどがそうだ。

わざわざ「三元豚」と書いてなくても、ほとんどの豚肉は三元豚なんです。

豚の品種によってはもちろん、与えられるエサや飼育環境によっても、三元豚の味や品質は変わる。

一概に『三元豚』といっても、どの種を掛け合わせているかによって品質は異なるようです。

産地等を明示せずに単に「三元豚」「四元豚」の名前を豚肉使用製品等に使用している例も多いが、前述のように国内で生産されている豚肉はほとんどが三元豚(輸入豚は四元豚)であるため実際にはあまり意味の無い表示ではあるとしても、実態には即しているため食品偽装には当たらない。

商品名に「三元豚」とあると、なんとなく特別なイメージを持ってしまいがちですが、実際には意味のない表示といえます。

欧米では『四元豚』が主流だとか

一方「四元豚」とは、4種類の純粋品種の豚を掛け合わせた雑種の豚のことで、欧米で生産される食用豚のほとんどは「四元豚」です。

四元豚の場合には三元豚にも使われる大ヨークシャー、ランドレース、デュロックに加えて、日本にはほとんど存在しないチェスターホワイトという種類の豚を掛けあわせていることが多い

わざわざ一代限りの雑種『三元豚』をつくる理由

広く流通している三元豚の中でも、飼育業者が試行錯誤を重ね、ブランド名を冠した『平田牧場三元豚』などは高級な三元豚といえます。

「三元豚」や「四元豚」は、1代限りの優良品の生産に用いられる「雑種強勢」と呼ばれる現象を利用したもので、よりすぐれた新種を生み出す「品種改良」とは異なります。

雑種強勢とは、雑種第一代が両親のいずれよりも大きさや病気・環境に対する抵抗性あるいは生産力などの点ですぐれた形質を示す現象。

雑種強勢=「ヘテロシス」とも。

それぞれが持つよい特徴を活かし、組み合わせることで、味や育てやすさなどのニーズに合った豚を生み出している。

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