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PPP/PFIって何のこと?【わかるまとめ】

行政と民間をつなぐ事業形態”PPP/PFI"。手短に、そして最短で理解できるようにまとめました。

更新日: 2019年03月03日

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この記事は私がまとめました

わせやさん

【はじめに】PPPの中核は、「公民連携」

公民連携とは、公共を担う行政(PublicのP)と、民間で活動を行う人々(PrivateのP)が連携する形(Partnership)のことです。公民連携は、官民連携と呼ばれることもあります。

PPPは、行政への依存でも、民間への丸投げでもありません。
自分たちの地域を豊かにしていくために、子供や孫の世代につけを回さないようにするために、役所には何を頼むべきか、民間には何を期待するか、自分たちには何ができるか、責任ある市民としての考え方と行動が必要とされます。 PPP研究を通じて豊かな未来を作り上げていきたいと考えています。

東洋大学PPP研究センター センター長 根本祐二 Yuji Nemoto
(大学院経済学研究科公民連携専攻長)

PFIは、PPPの主要な方法

「PFI(Private Finance Initiative)」とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行う新しい手法です。
難しく考えずに、実際に行われた例を見てみましょう。

平成15年度末に閉校してしまった都立高校を改修し、文化・学習施設、スポーツ施設、野外活動施設、宿泊施設等により構成される施設として整備する事業です。

多くの民間の創意工夫やノウハウを取り込むことができました

入札を経て選定している民間業者なので、宿泊施設の内装などで意匠に凝りデザイン性の高い施設に生まれ変わったそうです。

行政職員の事務負担が増えるといった面や検討スケジュールが長くなるということが、やはり実感としてあります

デメリットとしては、発注元のほうは結局考えることが増えるという点も。

PFIと民営化は違う?

あくまで地方公共団体が発注者となり、公共事業として行うものであり、JRやNTTのような民営化とは違います。

具体的には、PFIの事業主体は「国(各省各庁の長)」「地方公共団体の長(都道府県知事、市町村長等)」「特殊法人等の公共法人」となります。(https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/aboutpfi/pfi_shutai.html

PFIではどう業者を選ぶ?

PFI事業では長期にわたる契約であることから、調達の公平性や透明性が強く求められることから、大規模プロジェクトは特にそうではありますが、通常は入札による調達が一般的となっております

ただし、海外の例では随意契約による調達も行われているそうです(詳しくはURL)。

PFI法「公開の競争により選定を行う等その過程の透明化をはかるとともに、民間業者の創意工夫を尊重すること」

出典「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(通称 PFI 法)第 4 条第 3 項第 2 項

PFIで行われる「性能発注」とは?

発注者が求めるサービス水準を明らかにし、事業者が満たすべき水準の詳細を規定した発注のこと。

内閣府用語集によれば、性能発注の対義語は「仕様発注」。意味は「発注者が施設の構造、資材、施工方法等について、詳細な仕様を決め、設計書等によって民間事業者に発注する方式」。

PFI事業では、仕様発注方式よりも性能発注方式のほうがPFI法の主旨「民間の創意工夫の発揮」が実現しやすくなりますね。

PFIは何がいいの?

低廉かつ良質な公共サービスが提供される

低廉(ていれん):安価であるということ。事業全体のリスク管理が効率的に行われることや、設計・建設・維持管理・運営を一体的に扱うことによる事業コストの削減が期待できます。

公共サービスの提供における行政の関わり方の改革

来、地方公共団体等が行ってきた事業を民間事業者が行うようになるため、官民の適切な役割分担に基づく新たな官民パートナーシップが形成されていくことが期待されます。

民間の事業機会を創出することを通じ、経済の活性化に資する

従来、地方公共団体等が行ってきた事業を民間事業者にゆだねることから、民間に対して新たな事業機会をもたらします。

内閣府の説明では硬い表現を使ってPFIの効果を唱えています。

こういう精確で実直な雰囲気に縛られて公共事業を行っていくのではなく、PFI法で「民間業者の創意工夫の尊重」と唱えられるように、競争原理の中で生きる民間業者が培ってきた「面白さ」や「効率のよさ」を取り入れることで、「民間の事業機会を創出」するのだとか。

PFIの事業方式

PFIは、施設や資産を、官民のどちらかがどのように所有するかで、事業方式が類型化されています。民間事業者を主語にして、手順の頭文字をとって次の方式に分けられてます。無理に覚える必要はないと思います。
・BTO方式(Build・Transfer・Operate)
・BOT方式(Build・Operate・Transfer)
・BOO方式(Build・Own・Operate)
・BLO方式(Build・Lease・Operate)
・BLT方式(Build・Lease・Transfer)
・DBO方式(Design・Build・Operate)
下記リンクの記事で補足されています。

PFI関連用語・コンセッション方式

利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式です。

施設の所有権→行政
運営権→民間事業者

PFI関連用語・VFM

PFIの最も重要な概念にVFM(Value For Money、バリュー・フォー・マネー)というものがあります。これはつまり、お金=税金に対する使用価値を最も高めようという考えです。VFMがあるとみなされた場合、PFIを導入します。

VFM自体は、私たちのいう「費用対効果」「コスパ」のような感覚です。
実際には「VFMがある」という使い方がされます。
同出典の京都府の府政情報では、次のような例が挙げられています。
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①これまで50億円の税金を使って実施してきた公共サービスが、PFIにより40億円で実施できる場合、20%のVFMを得られたことになります。
②また、同じ50億円の税金を使う場合、PFIにより従来よりも良質のサービスが提供できるのであれば、その場合もVFMが得られたことになります。
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つまり、「行政が50億円払っていた仕事」が「これだけ安くなった」「これだけ良質になった」という価値の指標がVFMです。

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