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日本ではまだまだ?欧米で普及する働き方改革「つながらない権利」

『つながらない権利(The right to disconnect」)』とは、休日や時間外に勤務先の会社や上司から来る連絡を拒否できる、労働者の権利です。フランスやイタリアでは既に法制化。仕事のオン/オフを明確に分けることで、生産性も高くなるメリットがあるのだとか。

更新日: 2019年03月11日

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「休日につながらない権利」に関心が高まっている

休日に突然の上司からの電話やメール…
快く思う人は、稀でしょう。

こうした状況を防ぎ、労働者の生活を守るための「つながらない権利」に関心が高まっています。

タイミングを選ばず届く、会社からのメール。デート中や旅行中に会社からのメールが届き、必死になって返信してしまうことはないだろうか。

休日だろうが業務時間外だろうが、会社からの無遠慮なメールやSNSメッセージは送られてくる…

勤務時間外には仕事のメールや電話の対応を拒絶できる、いわゆる「つながらない権利」に対する関心が高まっています。

「つながらない権利」とは、労働者が勤務時間外や休日に仕事上のメールなどへの対応を拒否できる権利のことです。

休日や時間外の会社からの連絡にウンザリしている人は多数

一昔前には休日に外出してぷらぷらしていれば、仕事のことは大概忘れることはできた。しかし今は誰もがスマホを持ち歩いている。せっかくの休日も、どこにいようと職場からの連絡が入ってくるという状況は随分当たり前になってしまった。

18年6月にNTTデータ経営研究所(東京)が会社員1100人に調査したところ「就業時間外に月1回以上、上司からの緊急性のない電話やメールに対応している」が32%。同種のメールに「毎日対応している」も9%あった。

おそらくお偉い人たちは「たかがメールだろ?」と口を尖らせているかもしれませんが、メールに四六時中拘束される状態は、働く人だけではなく、家族関係にも悪影響を及ぼす可能性がある、極めて悪質なストレッサー(ストレスの原因)です。

メールやLINEなど“いつでもつながれる”ことは便利な反面「常に追われているような状態。働く人にとってすごくしんどいことなんじゃないか」

休日に限って!!!!!!!!!!!!!!!!会社のLINEやらメールやら連絡が大変じゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!!!

欧米では既に「つながらない権利」法制化も

「つながらない権利」は、「The right to disconnect」の訳語です。
欧米では近年法制化もされるなど、一般的な概念になっているようです。

現在、海外では勤務時間外に上司が部下などにメールや電話をしない条例や法令の導入が進んでいます。

フランスやイタリアで企業に環境整備を義務づける法律が施行されたほか、米ニューヨーク市では条例案の審議が進む。

勤務時間外は仕事のメールや電話に応えなくていい――そんな「つながらない権利」を働く側に認める法律が、フランスで2017年1月から施行されました。

新法は、従業員50人以上の会社が対象。勤務時間外の従業員の完全ログオフ権(メールなどのアクセスを遮断する権利)を定義する定款の策定を義務付ける内容で、雇用主と従業員らが勤務時間外のデジタルコミュニケーションを制限する方法について協議し、やり方を定めることなどを求めています。

自主的に規制する企業もあり、ドイツのダイムラー社では、休暇中の社員宛てのメールが自動的に消去される仕組みを導入し、メールの送信者は社員の休暇終了後に再送するか、緊急の場合は同僚にメールを転送するかしなくてはならない。

一方で法制化はやりすぎの声も

「つながらない権利」が叫ばれている中においても、緊急の時間外対応が必要な場合に情報共有ができなくなることは問題との意見も。

実はフランス国内でも、こうした法律に反対する声はあり(賛成派は6割)、夜間は社内メール配信が遮断されるという金融機関社員には「メールをチェックするかどうかは個人の選択。携帯の電源を切るように強制されたくない」という人もいます。

IT系でも「当社ではインドや中国、アメリカの開発業者と競合している。(時差のために)世界各地のクライアントや提携先とは夜しか話せないこともある。他国の競合他社は、そんな制約はない。こんな法律、自分で自分の首を絞めるようなもの」という声も。

IT(情報技術)機器の普及で休日でも連絡が取りやすくなった半面、どこまで負担として許されるのかは試行錯誤の段階のようだ。欧米で法制化が進んだのはテレワークなどが普及し、ノウハウの蓄積があるためだ。

仕事のオン/オフは効率化のために必要

とかく時間に終われがちな現代の労働者。
休日をしっかり休むことの重要性は、すでに多くの指摘がある通りです。

ただでさえ、現代の仕事は精神的緊張を強いられがち。職場ではひたすらパソコンの画面を見つめ、時間的なプレッシャーに晒され無駄話もせず、黙々と仕事する。…プレッシャーだらけの24時間を強いられているのが、現代の労働者なのです。

精神的緊張で疲弊した心が元気を取り戻すには、十分な睡眠に加え、家族や友人とおしゃべりを楽しんだり、美味しいものを食べたり映画やテレビをボ~ッとみたり、趣味に没頭したり…といった時間が必要不可欠。

休みの質の大切さが認知されたら、非論理的な根性論のくだらなさがわかるし、「あの人は休みだから電話しちゃダメだな」「自分たちで対応しなければ」となり、引き継ぎやすい体制になり、情報共有が進むんじゃないだろうか。

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